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さて、N氏の今後の処遇については、人事部や上司である支店長などが検討しました。N氏本人が
流出させたわけではないものの、無罪放免では済みません。社会が納得するであろうとして、
依願退職という形になりました。しかし、N氏は50代です。この状況下では、簡単には就職口が見つかりません。
退職金が支払われましたが、定年退職を目前にしていたN氏にとっては本当に辛いことでした。
やっとのことで銀行時代に懇意にしていた企業の経営者からの紹介で、警備会社に就職
できましたが、収入は銀行員時代の3割に届くかどうかというほどに減ってしまったのです。
昼間は自宅にこもるようになったことで、長男とも頻繁に顔を合わせる環境になりました。
最初はN氏も我慢していましたが、体も心も疲れ切ったある日、取っ組み合いのけんかに
なりました。それがきっかっけで、長男は大学を中退して地方へ住み込みの仕事をしに
出て行きました。
次は夫人との仲が険悪になってしまったのです。生活水準をぎりぎりまで切り詰める状況に
嫌気が差したのでしょうか。夫人とはその1年後に協議離婚となりました。多少出世が遅れたとは
いえ、高額な収入を手にしていた「副支店長」という生活水準を大幅に下げざるを得ず、夫人には
耐えられなかったようです。
今ではN氏は独り身になり、もうすぐ60歳を迎えます。日々アパートで細々と炊事や洗濯、
掃除などをすべて一人でしては、深夜に仕事へ就いています。
第三者の目でみると、本当に怖いものです。中毒者のいる職場は、彼らの挙動だけで大騒ぎに
なったり、潰れたりする可能性があるのです。実際2008年には
Winnyによる情報漏えい事件が原因で倒産した会社も出てきました。
Winny中毒者は、甘い蜜とその相反する危険性(情報漏えいの果ての解雇、情報の意図しない拡散、
離婚や別居……)を考慮した上で、使いたいと思い続けることができるでしょうか。
さらに、情報漏えい事件が引き金となって離婚した夫婦も数多くいます。離婚訴訟では非常に
不利となり、多額の慰謝料や養育費を支払うことになるだけでなく、家族(子供たちも含め)や
友人たちからは、軽蔑の眼差しを向けられ続けるようになってしまいます。(以上、抜粋)