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出会いはネット 求婚もOKもメール /栃木
「妻になってくれませんか」。「はい、私もあなたの奥さんになりたいです」。プロポーズ
とOKの返事は、太平洋を隔てて交わした、ポルトガル語のメールでだった。
宇都宮市に住む斉藤靖さんは03年1月、ブラジルに渡り、20歳のパトリシア・フラシ・
デ・ソウザさんと結婚した。出会いは、インターネットだった。
現在34歳の靖さんの職場は、製麺(せいめん)工場。同僚にブラジル人など外国人が
多く、外国語に興味を持った。00年の夏、自宅のパソコンからポルトガル語のサイトに
アクセスした。
「日本語を教えて」。オリエント、東洋文化に興味を持つ、当時高校生のパトリシアさん
の掲示板が目に留まった。靖さんは、ポルトガル語の辞書を片手に「僕にも言葉を教え
てください」と書き込んだ。「文法がめちゃくちゃで、何を書いているか分からなかった」。
現在26歳のパトリシアさんは懐かしそうに笑う。
二人は毎日メールを交わし、手紙や写真を送り合った。互いに国際電話を掛け、童謡
などを歌い合った。電話越しに届くパトリシアさんの可愛らしい声。靖さんは次第に会い
たい思いを抑えられなくなった。
4カ月後の12月、2連休さえもらえない工場に10日間の休暇を申請。「クビでもいいな
ら行け」。「構いません」。社長の言葉をはねつけた。
1月のブラジルは、灼熱(しゃくねつ)の太陽が降り注いでいた。一家に迎えられ、食卓
にはタラとトマトの煮込み料理「モケッカ」が並べられた。恥ずかしさでお互い、なかなか目
を合わせられなかったが、うち解けるのは早かった。2日目には真っ青に輝く海水浴場の
ほとりで、二人はキスを交わした。
つづく URLリンク(mainichi.jp)
毎日新聞 2009年1月5日 地方版