08/12/28 21:46:58.55 vCCkZvjf BE:1349892094-PLT(20008) ポイント特典
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多くの観光客が訪れる名古屋城の脇に似つかわしくないプレハブが並ぶ地域がある。
路上生活者向けの緊急一時宿泊施設「名城公園宿泊所」。年末、ここにも異変が起きている。
最長6カ月の滞在が可能で、1カ月に最大3万5000円の配分金がもらえる就労訓練にも
参加できる。朝昼の食事は出ないが夕食は提供される。
午後5時、夕食が提供される時間帯に、続々と男性らが就職活動などから戻ってきた。
「トヨタがあれば何とかなる」。そう聞いて福岡から名古屋にやってきた小林真一さん(55)
=同=がそのなかにいた。小林さんは福岡で警備員の仕事をしていたが、昨年、体力的な
理由で辞めた。蓄えた50万円と最後の月給20万円を元手に、新天地を求め、今年5月に
名古屋にやってきた。しかし、お金は底をつき路上生活に。原油高騰などの不況のあおりを受け、
職もなかなか見つからなかった。年の瀬を迎え、「寒さをしのげるところを」と施設に駆け
込んできた。
昨年11月は79人だった入所者も、今では161人と倍増。さらに40人ほどが入所を待ち、
定員の200人を超える勢いで、現在申し込んでも来年2月にならないと入所できないほどだ。
名古屋の路上生活者のなかには、“トヨタ神話”を信じて、愛知県に来た小林さんのような
人は多いという。「50歳を過ぎたら、職はないといわれる毎日。こんなはずじゃなかった」と、
肩を落とす。それでも「寒さもしのげる私はまだいい方。正月はのんびりして英気を養い、
年明けから(施設の)パソコン講習を受けて手に職をつけようと思います」。
寒風が吹き荒れるなか、初めて路上で年末年始を迎える佐藤さんは、「正月はもちろん神社に
初詣に行きますよ」と話した。「祈願するのは、もちろん安定した生活です」
愛知県の来年度の県税収の落ち込みは、トヨタをはじめとする製造業の冷え込みで、過去最大の
3000億円規模とみられる。こうした状況下で、行政が路上生活者にまでセーフティネット
(安全網)を張り巡らすには、おのずと限界がある。
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