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宇治のウトロ地区:国連専門官が視察 水と衛生諮問委、住民から聞き取り /京都
日本政府の招きで来日している国連「水と衛生に関する諮問委員会」(事務局・米国ニューヨーク市)
のメンバーが24日、宇治市伊勢田町のウトロ地区(金教一・町内会長、約60世帯)を訪れ、
他地域と比べて著しく遅れている上下水道整備や、昨年6月の水害の実態について調査した。
訪れたのは国連人権委員会の専門官、カトリーナ・デ・アルブケルクさん(40)=
ポルトガル出身=ら。今回の視察はコスタリカ、エチオピアなどに次いで5カ国目。
大阪市の人権団体の紹介で、日本滞在中はウトロ地区のほか、大阪府内の被差別部落、
ホームレスの実態調査を行う。
同地区の支援活動をしている市民団体「ウトロを守る会」のメンバーの案内で、
昨年6月の豪雨で床上浸水した金君子さん(81)方を訪れ、床上30センチまで浸水した
当時の状況を聴取。地区の下水道普及率が0%で、上水道普及率も経済的負担の大きさから
45%にとどまっている現状を聴いた。アルブケルクさんは「大変有意義な調査になった」
と話した。調査の内容は日本滞在最終日の28日に東京都内で開く記者会見で明らかにするほか、
後日報告書にまとめる。
同会の斎藤正樹さんは「行政と住民がタイアップし、新しい町づくりを目指している。
国際世論で後押ししてほしい。高齢化が進んで、このままでは時間的余裕がない」と求めた。【北村弘一】
毎日新聞 2010年7月25日 地方版
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