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【朝鮮半島ウオッチ】金正日総書記を震い上がらせたか、米韓の「宣戦布告」
2010.7.4 07:00
オバマ米大統領と李明博韓国大統領は6月にカナダのトロントで行った首脳会談で、
米韓連合軍の戦時作戦統制権の米国から韓国への移管を、予定より3年7カ月延期し、
2015年12月までとすることで合意した。朝鮮半島有事に発動される「作戦計画5027」は
今後5年間、米軍の指揮の下で一糸乱れず遂行される。「5年間」という北朝鮮の金正日政権の
寿命を計ったような期限の合意は、金総書記の神経を逆なでしている。(久保田るり子)
◆「アジア版NATO樹立だ!」
北朝鮮は米韓の戦時作戦統制権延期に、激しく反応している。
1日の朝鮮中央通信は非難談話のなかで「わが方との全面戦争も辞さないきわめて重大な挑発。
全民族の名において厳しく糾弾、断罪する」と述べ、長々と米国を非難した。
また、この延長で「南朝鮮(韓国)が完全な(米国の)植民地になる」と主張。
「米帝は日本と南朝鮮を安保の傘に縛り付け、アジア版北大西洋条約機構(NATO)を創設、
世界征服を企てている」「米帝の追求する対朝鮮戦争戦略とはすなわち核征服戦略だ」と展開した。
米韓の決定がいかに、北朝鮮にとって不都合かがうかがえる論評だ。
米韓両国はこの問題を北朝鮮の核実験後の昨年5月から検討してきた。
合意が、韓国の哨戒艦撃沈事件をめぐる「北朝鮮への非難」を議論する国連安保理での交渉が
本格化する直前だったのは象徴的だ。中国の慎重姿勢で国際包囲網は必ずしも一枚岩とはいかない。
しかし、合意は、北朝鮮の危険な軍事挑発を米韓は決して看過しない-との「宣戦布告」であった。