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南米で今、韓国ブーム(上)
コロンビアのテレビ市場占有率80％
韓国製タイヤを求める客
日米に価格競争で負けず
先月25日夕刻、コロンビアの首都ボゴタにある「スポーツ宮殿」
体育館では、LG電子が主催する「南米地域Bボーイ（ブレイクダンサー）
チャンピオンシップ」の決勝戦が開催された。3000人余りの若者が押し
寄せたこの日の決勝戦は、韓国の「Bボーイに恋したバレリーナ」の公演
で始まった。バレリーナがBボーイに恋をするという筋書きの公演では、
韓国のBボーイが見事な身のこなしを披露した。
チリは、アジア諸国の中では最初に韓国と自由貿易協定（FTA）を締結した（2004年）。
ちょうど原材料価格高騰の波に乗り、チリの国民所得は1万ドル（約875万円）ほどに達し、
消費市場が爆発し始め、価格競争力と品質を兼ね備えた韓国車や韓国製の
家電製品が大挙上陸した。中国（06年）、日本（07年）が後を追ってFTAを
締結したが、既に「メード・イン・コリア」のイメージがチリの消費者に深
く根付いた後だった。2007年には韓国車が日本車を制して第1位になり、FTA
発効後の携帯電話の輸出は、年平均54.6％という勢いで急増した。
チリとはFTAが締結されたが、韓国製のタイヤにはまだ6％の関税がかかって
いる。反面、中国と日本は後からFTA交渉を行ったことでより良い条件を獲得
し、中国製・日本製のタイヤにかかる関税率は現在3％となっている。
それでも錦湖タイヤは、チリに販売するタイヤの95％を、中国の工場からで
はなく韓国の工場から輸出している。錦湖タイヤのチョ・ドングン支店長は、
「価格競争力が高い中国産の錦湖タイヤをもっと入れたくても、韓国製でな
ければ売れない。最近3年間で、毎年20％以上売り上げが伸びている」と語った。
チリの首都サンチアゴの中産層密集地域「プロビデンシア」で自動車整備工場を
運営しているサムエル・スアレスさん（60）は、「購入したばかりの中国の自動車
を持ち込み、韓国製のタイヤに付け変えて欲しいという客もいる」
と語った。