09/08/01 07:36:04 kBiNT4yO
「カラスの肉が不味い」というのは「他の鳥類に比べると」という前置きがあってこそです。
鳥類で肉に毒があるのはパプアニューギニアの数種類の鳥だけですが
毒を持たないまでも他の鳥類よりも不味い肉質に進化することで天敵が減るというメリットがあります。
特にカラスの場合はそこそこの攻撃力や高い知能も持っているので、
獲るのに苦労するうえに肉が不味いとなれば猛禽類に狙われる可能性も低くなるのです。
ただし、カラスは悪食で繁殖力も高いため、慢性的に飢饉が起こっていた地域ではカラスを食べるケースがあります。
現在の人間の主な主食である小麦と米は農業が始まった初期の段階では栽培に適した年間平均気温の幅が狭く
小麦文化圏と米文化圏の間には小麦や米の栽培が難しい空白地域が存在しました。
地球儀にその小麦文化圏と米文化圏を塗り分けると綺麗な帯ができるのですが
朝鮮半島や中国の一部は小麦文化圏と米文化圏の空白地域に属します。
だから朝鮮半島や中国の一部の地域ではカラスすらも食べるようになったのでしょう。
※日本列島の場合は暖流に挟まれているので東北地域でも比較的早い段階で米文化圏が成立しました。
しかしそれでも天候不順による凶作や飢饉が戦国時代や江戸時代にも起きています。