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【在日/東京】「朝鮮人狩り」語り継ぐ関東大震災~同胞虐殺の記憶 慈善コンサート、チケット600枚完売 追悼碑建立へ弾み[05/13]
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1923年9月の関東大震災時、流言飛語などによって、東京・墨田区の荒川河川敷で虐殺された
多数の在日朝鮮人をしのぶチャリティーコンサート&トーク「ほうせんかの夕べ」が4月29日、
区内の曳舟文化センターで開かれた。事件を風化させまいと、証言の掘り起こしと追悼式典を
続けてきた同胞・市民が実行委員会を構成した。
東京と大阪を拠点にライブ活動を続ける李政美さんと趙博さんの共演が実現したことで話題を呼び、
会場は約600人で満員となった。荒川河川敷で毎年9月に行われる追悼式典に招かれ、
91年から平和への祈りを捧げてきた声楽家の李松子さんも歌曲「鳳仙花」で澄んだ声を響き渡らせた。
トークショーには辛淑玉さんのほか、ゲストに朴慶南さんと永六輔さんも飛び入り参加し、会場を沸かせた。
震災当時、李松子さんの父は神奈川県川崎で働いていたとき、襲われそうになった。
日本人の親方から2日間押し入れにかくまわれ、「もうだめだ」というとき、
北海道行きの船に乗せてくれた。朴慶南さんも祖父が東京の浅草で「朝鮮人狩り」に遭っている。
マンホールのふたを開け、下水道沿いに埼玉に逃れ、九死に一生を得たという。
客席からは、「事件はうすうす知っていましたが、本当に知らないことはまだまだたくさんある
のだなと痛感した」「たいへん苦しい思い出ですが、私たちはしっかり歴史を心に刻み、
2度とあのような事を繰り返さないようにと思います」といった声が聞かれた。
この日の収益金はすべて、虐殺現場にほど近い旧四つ木橋のたもとの私有地に今夏、建立を計画
している関東大震災韓国・朝鮮人殉難者追悼碑の建立費用に充てられる。4月15日現在の建立基金は
498万7934円。目標の1000万円をめざして今後、募金運動に弾みがつきそうだ。
(2009.5.13 民団新聞)
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