連続ドラマ小説「ニホンちゃん」35クール目 at KOREA
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」35クール目 - 暇つぶし2ch500:マンセー名無しさん
09/10/14 22:35:49 21VQdEAr
          「そんなことをするから」
今エリザベス家のあるお水溜りのすぐ側でスコット君とアイル
ちゃん、それにウェールズ君の三人が集まっています。そうし
てそのうえで水溜りに向かってクラブを振ってそのうえでボー
ルを水溜りの中に放り込んでいます。
「なあ」
「どうしたの?」
ここでスコット君がアイルちゃんに対して声をかけてきました。
アイルちゃんもすぐにそれに応えてきます。
「いやさ、この水溜りな」
「わかってるわよ」
まずはこう返すアイルちゃんでした。

501:マンセー名無しさん
09/10/14 22:43:53 21VQdEAr
「あれでしょ?出るって話よね」
「あれデマだったんだけれどな」
「らしいわね、確か」
相変わらずゴルフボールを水溜りの中に打ち入れながら兄弟の
言葉に応えるアイルちゃんでした。
「確かね」
「ああ、あれいないんだ」
ここでそれまでボールを打ち込むことに専念していたウェール
ズ君も話に加わってきました。水溜りの周りはとても澄んでい
て実に奇麗な場所です。エリザベス家の中でも屈指の美しい場
所ではないでしょうか。

502:マンセー名無しさん
09/10/14 22:52:44 21VQdEAr
「本当のところは」
「いや、俺は確かに見たんだけれどな」
スコット君はこう言いはします。
「それにここあれだぞ。俺の部屋がある場所じゃないか」
「そうだけれどね。そういえば昔からいるんだっていう話だっ
たわね」
「そうだよ。俺は確かに見たんだよ」
スコット君は見たと言います。かなり真剣に言っています。少
なくとも彼は自分が嘘をついていないことは信じています。そ
れだけは間違いがありません。

503:マンセー名無しさん
09/10/14 22:59:49 21VQdEAr
「何度もな」
「何度もね。まあ私もウェールズも見た記憶がないわけじゃな
いしね」
「それは確かにね」
アイルちゃんだけではなくウェールズ君も応えてきました。実
際のところは三人共それを見た記憶があるのです。
「僕だって。それにエリザベスお姉様だってね」
「何であの馬鹿姉貴は自分も確かに見たのにそれを否定しやが
るんだ?」
スコット君はこのことが不思議で仕方ありませんでした。何し
ろ彼女も一時期は確かに見たと言っていたのですから。

504:マンセー名無しさん
09/10/14 23:08:44 21VQdEAr
ですが今彼女はそれを否定しています。見間違いだったという
ことにしているのです。そうしてあくまでいないと言い切って
いるのです。
「何でなんだよ、いるんだよ」
「実際のところどうなのかしらね」
とはいってもアイルちゃんもこの辺りは確信が持てなくなって
しまっています。何しろ最近それをめっきり見なくなってしま
ったからです。それで本当のところはいないんじゃないのか、
見間違いなんじゃないかと思うようになっています。
「いるのかしらね」
「どうだろうね」
スコット君もです。本当にいるのかどうかわからなくなってき
ているのです。

505:マンセー名無しさん
09/10/14 23:20:34 21VQdEAr
そんな話をしながらボールを水溜りの中に打ち入れていきます。
するとそうしているうちにでした。
不意に水溜りの水面が騒がしくなってそこから。それが出て来
たのでした。
「ほらなっ、いるだろ!」
「ええ、確かに」
「いるね」
それを見て喜びの声をあげるスコット君に対してアイルちゃん
とウェールズ君が応えます。今その目で見ては流石に否定する
わけにはいきません。

506:マンセー名無しさん
09/10/14 23:29:57 21VQdEAr
「間違いないわ、いるわ」
「まさか本当にいるなんて」
「俺は間違っていなかったんだ。凄いぞ!これは本当にいたん
だ!(声:田中真弓)」
興奮するスコット君。しかし少し落ち着いてきたアイルちゃん
とウェールズ君はここで。彼に対して言うのでした。
「いるのはいいけれど」
「怒ってるよ、あれ」
「何っ、怒ってるのか?」
二人にそう言われて我に変えるスコット君でした。そういえば
水溜りから出て来たそれの雰囲気はかなりむっとしたものであ
ります。

507:マンセー名無しさん
09/10/14 23:38:19 21VQdEAr
「そういえば確かにな」
「そうでしょ。何かこっちに来てるし」
「逃げた方がいいんじゃ」
「いや、待て」
ところがです。ここでスコット君は言うのでした。
「せめて携帯で写メールしてな」
「何言ってるのよ!食べられるわよ!」
「そうだよ、早く逃げないと!」
「おい、せめて携帯位はな」
「き、来たわ!」
「逃げないと!」
そんな悠長なことをやっている暇はありませんでした。こうし
てスコット君はそれを写真に撮ることができずに逃げ出すこと
になってしまいました。

508:マンセー名無しさん
09/10/14 23:44:15 21VQdEAr
そのことをエリザベスちゃんに三人でお話します。ですが彼女
は全く信じようとはしません。
「そんなものがいる筈がありませんわ」
「ちっ、見たって言ってんだろうが」
「それなら写真は何処ですの?証拠になるものは」
エリザベスちゃんは冷たい言葉をスコット君に対してかけるの
でした。
「ありませんわね。それではわたくしを信じさせることなんて
できませんわよ」
「ちっ、何てこった」
こうなっては何も言えません。実際にスコット君達は証拠を持
っていないのですから。それでは何も言えなくて当然です。

509:マンセー名無しさん
09/10/14 23:49:04 21VQdEAr
こうして結局それがいるということはエリザベスちゃんに納得
させることはできませんでした。しかしここで彼女は三人に対
して言うのでした。
「それでゴルフボールですけれど」
「掃除ですか?」
「御免なさい、水溜りに打ち込んで」
「いいえ、今度からしないだけでいいですわ」
掃除はいいというのです。
「貴方達の話は信じませんけれど。それでも万が一ということ
があってはいけませんわ」
「えっ、じゃあお姉様」
「やっぱり」
アイルちゃんとスコット君はここでエリザベスちゃんの本音を
見ました。

510:マンセー名無しさん
09/10/14 23:55:55 21VQdEAr
それはスコット君もです。それでもエリザベスちゃんはこう言
うのでありました。
「どうしてもというのなら」
「どうしてもかよ」
「今度はわたくしに確かな写真を持って来ることですわ。そう
したら信じてあげましてよ」
スコット君に微笑んでの言葉でした。
「宜しいですわね」
「ああ、わかったぜ」
エリザベスちゃんのその言葉に頷いてみせるスコット君でした。
中々本音は言わないお姉さんであります。

511:マンセー名無しさん
09/10/14 23:57:13 21VQdEAr
ネス湖の底にゴルフボールが多量に。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
ついでにその何か。
URLリンク(www.fitweb.or.jp)
URLリンク(www.crc-japan.com)
URLリンク(x51.org)
URLリンク(usagitobi.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(www.geocities.co.jp)
URLリンク(weekly.yahoo.co.jp)
URLリンク(www.geocities.co.jp)
URLリンク(www.fitweb.or.jp)

512:マンセー名無しさん
09/10/16 22:58:55 RDotkwYE
         「普通は売らない」
ある日カンコ家の前で。カンコ君が色々なものを出店に並べて
いました。
「さあ、買った買ったニダ!」
ハリセンではたきながら大声で売りに出しています。
「徐々に値を上げていくニダよ。さあ、どれが欲しいニダ!?」
「んっ、今度は何だ?」
「何やってんだ?あいつ」
皆そのカンコ君を見てまずは興味を惹かれました。
「また訳のわからねえことやってんのか?」
「どんなパフォーマンス見せてくれるんだ?」
皆完全にお店とは思っていません。見世物だと思っています。
そうしてお店を覗くのでした。

513:マンセー名無しさん
09/10/16 23:08:15 RDotkwYE
「おい、今度は何なんだ?」
「どんな見世物あるか?」
まずはアメリー君とチューゴ君が彼に尋ねます。
「何か色々売ってるけれどYO」
「売り物あるか?」
「売り物だけれど売り物ではないニダ」
カンコ君は二人に対してまずはこう答えたのでした。
「オークションニダよ」
「これオークションだったのか」
「叩き売りかと思ったぞ」
とりあえずカンコ君にしてはオークションだったのです。
「オークションはもっとこう洒落た場所でするものではなく
て?」
「これでは本当に出店ですわよ」
エリザベスちゃんもフランソワーズちゃんもそんなカンコ君
に対して怪訝な顔になって述べます。

514:マンセー名無しさん
09/10/16 23:16:00 RDotkwYE
「バナナでも売っているみたいなお店ですけれど」
「色々売っていますわね」
「とにかくこれはオークションニダ」
とにかく自分ではこう言い切るカンコ君です。頭にねじり鉢
巻をしてお腹には腹巻で白いシャツですから何処からどう見
てもテキ屋さんでありますが違うようです。
「さあさあ、皆何が欲しいニダ?」
「何が欲しいって言われても」
「強引に話進め過ぎでしょ」
ニホンちゃんとタイワンちゃんは今の展開にとりあえず何と
言っていいのかわかりません。
「とりあえず。そのオークションの品物は何かしら」
「またキムチとかホンタクとかスケキヨ丼とかそんな訳のわ
からない料理じゃないわよね」
「料理がオークションになるニダか」
カンコ君は今のタイワンちゃんの突込みにはむっとした顔で
返しました。

515:マンセー名無しさん
09/10/16 23:21:56 RDotkwYE
「大体御前は無茶苦茶を言うのにも限度があるニダ。それで
ニダが」
「オークションよね」
「そうニダ、はじめるニダ」
カンコ君はニホンちゃんの言葉に答えて頷いてみせました。
「まずはこのコップニダが」
「えっ、そのコップって」
ニホンちゃんが最初に気付きました。
「シンタローおじさんがカンコ君のお家にプレゼントしたガ
ラスのコップじゃないの?」
「えっ!?」
「嘘だろ、それ」
皆今のニホンちゃんの言葉にまず驚きの声をあげました。

516:マンセー名無しさん
09/10/16 23:24:34 RDotkwYE
「この花瓶もお皿も鍵も。全部わたしのお家から貰ったもの
じゃないの?」
「そういえばこれは」
「これだって」
皆カンコ君の言葉に気付いてでした。お店に並べられている
ものを見てみますと。
「これうちからカンコ家に贈った黒猫の像じゃねえかYO」
「これは確かカンコにやった千年狐の襟巻きあるぞ」
まずアメリー君とチューゴ君が気付いたのでした。
「ロンドン塔の石、貴方にあげたものでしたわね」
「アンリ四世叔父様が刺されて怪我をしたあのナイフも」
エリザベスちゃんとフランソワーズちゃんも自分達がカンコ
君やカンコ家にあげたものがあるのに気付きました。
「ちょっとバカンコ、この読んだらそれだけで百日は寿命が
縮まる新聞あたしがあげたやつじゃない」
「それはニホンの家のものではないニダか?」
カンコ君さりげなくタイワンちゃんに対して突っ込みを入れ
ました。

517:マンセー名無しさん
09/10/16 23:28:40 RDotkwYE
「大体皆ニホン以外は呪われたものばかりウリにくれてない
ニダか?全部あまりいいものではないニダぞ」
「うるせえ、そんなことはどうでもいいんだYO!」
「問題はそこではないある!」
「そうですわ。人がプレゼントしたものをオークションに出
なんてどうかしていますわよ」
「一体何を考えているんですの!?」
皆口々にカンコ君を責めだしました。
「最近ずっとする機会がなかったけれどYO」
「お仕置きあるな」
「覚悟はできていまして?」
「今度は容赦しませんわよ」
「いいわね、バカンコ」
ニホンちゃん以外の皆がここでカンコ君を取り囲んでしまい
ました。
「さて、言い残す言葉はありまして?」
「冥途の土産に聞いてあげますわよ」
「いえいえ、皆さん」
ところがです。ここで小さな男の子の声が聞こえてきました。
それが誰かといいますと。

518:マンセー名無しさん
09/10/16 23:37:00 RDotkwYE
ヨハネ君でした。真っ黒いオーラをその全身にまとっていま
す。そのうえで目が全く笑っていない笑みを浮かべてそこに
立っていました。
「この鉄の処女は確か私から貴方に差し上げたものだったと
思いますが」
「げっ、ヨハネ」
「御聞きしたいのですが。何故競売にかけられていたのでし
ょうか」
「そ、それはニダな」
「さて、お話はこうして御聞きしましょう」
ヨハネ君の後ろから早速屈強な上半身裸の覆面の男の人達が
出て来ました。その人達はすぐにカンコ君を捕まえてしまい
ました。

519:マンセー名無しさん
09/10/16 23:44:36 RDotkwYE
「さて、それでは御聞きしましょうか」
鉄の処女の扉が開かれます。そこには無数の針が見えていま
す。中に入ればどうなるか言うまでもありません。
「何故でしょうか。競売にかけられていたのは」
「か、かけられていないニダ」
カンコ君は必死にこう言います。
「ただ家の前に並べていただけニダ。別にそんなことはして
いないニダよ」
くくられてそのうえで今にもその怖いお人形の中に入れられ
てしまいそうになる中で必死に言うカンコ君でした。
「それだけニダ。何もないニダよ」
「まあそう言うだろうな」
「誰でもあれには勝てないあるぞ」
さしものアメリー君もチューゴ君も今は見ているだけでした。
ヨハネ家の折檻の恐ろしさは町一番だからです。

520:マンセー名無しさん
09/10/16 23:50:12 RDotkwYE
「だから何でもないニダ。すぐになおすニダ」
「わかりました。それでは」
ヨハネ君はカンコ君の今の言葉を聞くとにこやかな笑みに戻
りました。そうしてその屈強な男の人達を連れて静かに帰る
のでした。
「まあ。お話は終わりましたし」
「早くなおすことですわね」
エリザベスちゃんもフランソワーズちゃんも少しだけ戸惑う
ものを残しながらカンコ君に対して告げました。
「ほら、さっさと片付けなさい」
「壊れ易いものもあるから注意しないと」
まずはタイワンちゃんとニホンちゃんが出て来て。それから
皆もなおすのを手伝ってあげました。カンコ君も今回ばかり
はしおらしくなりました。

521:マンセー名無しさん
09/10/16 23:54:41 RDotkwYE
ソウル市が贈られた記念品を競売に。
URLリンク(www.asahi.com)
アメリー君の贈り物。
URLリンク(www.aozora.gr.jp)
チューゴ君。
URLリンク(page.freett.com)
エリザベスちゃん。
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
フランソワーズちゃん。
URLリンク(hp1.cyberstation.ne.jp)
ヨハネ君。グロ画像注意。
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
URLリンク(alice.lolitapunk.jp)
URLリンク(thx4311.kir.jp)
URLリンク(d.hatena.ne.jp)
贈り物はネタでもあります。ニホンちゃん家以外の贈り物はどう
もわかりませんでした。ヨハネ君の贈り物にしたのは新紀元社の
『拷問の歴史』という本で『聖母マリアの慈悲』という同じタイ
プのものがあったからです。こっちはスペインでした。

522:マンセー名無しさん
09/10/18 22:06:08 e5TVHTwd
         「サウナ天国」
今日は皆はフィンランちゃんのお家にお呼ばれです。そう
してまずはフィンランちゃんのお家のお料理を食べてから
本格的な催しとなりました。
「まあありきたりだけれど」
「ありきたりっていうと?」
「皆でお風呂に入らない?」
こう皆に言ってきたのでした。
「お風呂に。どうかしら」
「お風呂ね」
「いいんじゃないの?」
皆それを聞いてまずはとりあえずはといった様子ではあり
ますが賛成しました。

523:マンセー名無しさん
09/10/18 22:12:48 e5TVHTwd
「言ったら何だけれどこの辺りって冷えるし」
「お風呂はやっぱり有り難いわよね」
「そうよね、確かに」
皆それぞれ言います。こうして皆でフィンランちゃんのお
家のお風呂に入ることになりました。
そのお風呂はというと。湯舟がありません。サウナがそこ
にあるのでした。
「スオミのお家のお風呂ってこれなのよ」
「サウナだったの」
「そうなの。これでいいわよね」
ストーブの上に焼いた石があります。そして側に柄杓とお
水も。何に使うかは明白でした。

524:マンセー名無しさん
09/10/18 22:24:36 e5TVHTwd
皆もう水着になっています。男の子は男の子で、女の子は
女の子で。それぞれ入ります。
サウナルームにはそれぞれ据わる場所に敷物があってその
上に座って。それからあったまるのでした。
「へえ、これがね」
「あんたのお家のサウナなの」
「サウナの本場なのは知ってるかしら」
こうタイワンちゃんとインドネシアちゃんに対して言いま
す。当然この娘達も水着です。タイワンちゃんは白の、イ
ンドネシアちゃんは赤の競泳水着です。体型がはっきりと
出ています。

525:マンセー名無しさん
09/10/18 22:33:20 e5TVHTwd
「スオミのお家がそうだってのは」
「ああ、そういえばそうだったわね」
「サウナってあんたのお家が本場だったわね」
「そうよ。皆これであったまるのよ」
二人の言葉に微笑んで答えます。彼女はお家の色を表して
いるのか水色と黄色のフリルのあるワンピースです。とて
も子供らしい水着です。
「まずは思いきりあったまってね」
「うう、確かに」
「もう汗だく」
「そしてよ」
あったまって終わりなのがサウナではありません。まだあ
るのです。それが何かといいますと。

526:マンセー名無しさん
09/10/18 22:39:20 e5TVHTwd
外に出るとそこにはフィンラン家名物の湖が広がっていま
す。フィンランちゃんがまずその湖の中に飛び込んだので
した。
「それっ!」
「それって」
「湖の中に!?」
「そうよ。気持ちいいわよ」
湖の中から皆に声をかけます。
「だからね。どんどん飛び込んでよ」
「それじゃあ」
それに最初に応えたのはニホンちゃんでした。この娘は
ピンクのセパレーツですがその胸のなさがとりわけ強調
されてしまっています。けれどそのスタイルはとても女
の子らしいです。

527:マンセー名無しさん
09/10/18 22:52:37 e5TVHTwd
「いくわ」
「はい、来て」
奇麗な水泳の飛び込みで中に入ったニホンちゃん。入っ
て最初の感想は。
「気持ちいい・・・・・・。熱い場所から一気に冷たい
場所に入って」
「そうでしょ?これがサウナの醍醐味よ」
さりげなくニホンちゃんの側に来て抱きつきながら言う
フィンランちゃんでした。
「だから一緒に冷たくなりましょう」
「そうね。このお水の中でね」
雪さえ降ってきています。身体を冷やすのには絶好の状
況です。そこに他の皆も飛び込みます。

528:マンセー名無しさん
09/10/18 23:04:17 e5TVHTwd
こうして身体を冷やしてまたサウナであったまって冷や
してを繰り返してサウナを満喫しました。女の子達はサ
ウナから出て来た時にはもう皆お肌もすべすべでした。
「はい、どうぞ」
フィンランちゃんがほっとしている皆に対して飲み物を
出してきました。ミルクです。
「いいでしょ、スオミのお家のサウナって」
「ええ、確かに」
「満足させてもらったわ」
タイワンちゃんもインドネシアちゃんもそのお肌がツヤ
ツヤとしています。
「いつもよりずっと奇麗になった感じで」
「また来たい位よ」
この辺り実に女の子らしいです。

529:マンセー名無しさん
09/10/18 23:11:01 e5TVHTwd
そんな話をしてお風呂の後のほっとした一時を過ごして
いる時に。ふとニホンちゃんが言ってきたのでした。
「そういえばだけれど」
「あれっ、ニホンちゃん」
「どうしたの?」
「男の子達どうしたのかしら」
男組はまだ誰も帰ってきていないのでそのことに気付い
たのでした。
「まだサウナかしら」
「あれっ、そういえば」
「いないわね」
そうなのでした。まだ誰も帰ってきていません。その時
彼等はどうしていたかといいますと。

530:マンセー名無しさん
09/10/18 23:21:59 e5TVHTwd
皆まだサウナにいました。しかし顔が真っ赤です。どう
もお酒が相当入っているようです。
「おいロシアノビッチ」
「これでいいんだよな」
「これがサウナの正しい入り方なんだよな」
「ああ。まずは入る前に酒を潰れるまで飲む」
ロシアノビッチ君はサウナの中で皆に説明しています。
彼はサウナに入る前に必ずお酒をこれでもかと飲むので
す。もっともそれは普段からですが。
「そしてだよ。汗をふんだんにかいてだ」
「ああ」
「今みたいにだよな」
「そしてだ」
皆にそのロシアノビッチ流サウナの入り方を講義してい
きます。

531:マンセー名無しさん
09/10/18 23:30:09 e5TVHTwd
「これでもかというまで汗をかいて」
「そして?」
「どうするんだ、今度は」
「いくぜ野郎共!」
サウナの扉を開けるとでした。そのまま湖にダイビン
グです。なお男同士なので皆真っ裸です。
「ウラーーーーーーーーーーッ!!」
叫び声をあげて湖の中に飛び込みます。それで身体を
一気に冷やすのでした。
「こうやって身体を冷やすんだよ。それでまたサウナ
に入ってだ」
「汗かくのかよ」
「そうやって酒を抜くっていうのかよ」
「ああ、そうだ」
まさにそうだと皆に答えるのでした。その氷さえ浮か
んでいる湖の中から。

532:マンセー名無しさん
09/10/18 23:36:27 e5TVHTwd
「さあ来い!そしてロシアノビッチ流のサウナの入り
方を満喫しやがれ!」
「よし、それならだ!」
「やってやるぜ!」
その酩酊状態のまま氷の湖にダイビングです。そうし
て身体を冷やしてまたサウナに入って汗を流してまた
氷の水にダイビングして冷やしてサウナであったまっ
てを繰り返します。そうしてその結果。
「だ、駄目だ・・・・・・」
「死ぬ・・・・・・」
皆サウナから出て服を着たところで力尽きてしまいま
した。

533:マンセー名無しさん
09/10/18 23:40:26 e5TVHTwd
「し、心臓が・・・・・・」
「こんなのできるかよ」
男組は全員ダウンでした。見事に枕を並べて討ち死に
状態です。
いつもこれが普通のロシアノビッチ君だけ平気で。お
風呂あがりのウォッカをストレートで飲みながらそん
な皆に対して言うのでした。
「だらしねえな。こんなので音を上げてどうするんだ
ってんだよ」
「というかあんたそれ自殺行為だから」
横からフィンランちゃんがそのロシアノビッチ君に対
して突っ込みを入れました。男組のサウナは壮絶な結
果に終わったのでした。

534:マンセー名無しさん
09/10/18 23:44:51 e5TVHTwd
フィンランドのサウナ。
URLリンク(www.moimoifinland.com)
URLリンク(www.mift.net)
URLリンク(www.izumikosan.co.jp)
URLリンク(www.internship.or.jp)
URLリンク(homepage3.nifty.com)
URLリンク(www.spaworld.co.jp)
もう一つのサウナ大国。今回はこのサウナ自体は登場
しません。
URLリンク(www-h.yamagata-u.ac.jp)
URLリンク(byeryoza.com)
お酒を飲んでサウナに入るのは絶対に止めましょう。

535:マンセー名無しさん
09/10/18 23:56:21 4Q82rou7
ネッケツ君イッテQ見たんだなw

536:マンセー名無しさん
09/10/20 22:55:30 0rg5+BbM
       「花札を見ただけ」
カンコ君のお家では花札がかなり人気です。それがウリ
ナラ起源という主張はいつものことですが何はともあれ
花札を皆でしています。
それで学校でもしていたりします。けれどニホンちゃん
は最近花札を殆どしなくなったので何が何なのかよくわ
からなくなってきています。
「虎の褌兎のパッチ?」
「また懐かしい漫画ね」
ふとこんなことを言ったニホンちゃんに対してタイワン
ちゃんが突っ込みを入れます。

537:マンセー名無しさん
09/10/20 23:02:07 0rg5+BbM
「茶臼山ポンコツにエテコが真似してあさっぱち?」
「せっせせーーーのよいよいよいってね」
「最近ではニホンのオオサカの間でも知っている人が少
なくなっていないニダか?その漫画は」
カンコ君も思わず突っ込みを入れてしまいました。とに
かくもうこんなネタはかなり古くなっています。
じゃあこれ?」
ない胸にサラシを巻いて紫の着物に袴になったニホンち
ゃんでした。今度は何かといいますと。
「少し古いかな」
自分でも心当たりがあるようです。

538:マンセー名無しさん
09/10/20 23:09:43 0rg5+BbM
「この格好って」
そう言いながらもその手に刀を持っています。ただしそ
の持ち方は左手が前で右手が後になっています。この持
ち方もかなり珍しいです。
そのうえで上着は脱いでいます。その結果さらしの胸が
露わになっています。
その格好で技を出すと花札が出たり鳥の姿が出て来たり
します。
「一つ、二つ、三つ。猪鹿蝶!」
「そんな感じよね」
「他にも技一杯使えるけれど」
これまた随分と懐かしいものを出すニホンちゃんでした。

539:マンセー名無しさん
09/10/20 23:21:40 0rg5+BbM
「これ位しかないけれど。もう花札で知ってるのって」
「けれどあんたはかなり知ってるのよね」
「そうニダ」
こうそのニホンちゃんとタイワンちゃんに答えるカンコ
君でした。
「まあ毎日みたいにやってるせいニダ。それでニダが」
「それで今もやってるの」
「何かねえ」
見れば皆カンコ君のお家に集まっています。それでその
花札をしているのでした。流石にお金とかはかけてはい
ませんが。

540:マンセー名無しさん
09/10/20 23:24:33 0rg5+BbM
「こうしたゲームってもうトランプばかりだからかえっ
て新鮮よ」
「わたしも。何か本当にはじめてするみたい」
ニホンちゃんもでした。本当に花札から離れて久しいの
でした。
「これはかなり」
「けれどどうニダ?面白いニダな」
「ルール中々思い出せないけれど」
「何か悪いことしてる気分ね」
ニホンちゃんとタイワンちゃんが答えます。他の皆にし
ても大体同じ気持ちでした。
そんな皆忘れてしまっているか知らない花札をしていま
すと。そこにカンコママさんがやって来ました。丁度皆
にメッコールとお菓子を持って来たのです。

541:マンセー名無しさん
09/10/20 23:34:24 0rg5+BbM
カンコママさんは皆が花札をしているのを見て。いけな
い遊びをしていると怒るどころか子供達を押しのけてそ
の中に入りました。そうしてです。
「これはやり方があるニダ」
皆を集めて言うのでした。
「まずはこうして出したい札をあらかじめ懐の下に隠し
ておくニダ。そうしてから」
「いかさまの方法なのね」
タイワンちゃんはカンコママさんのそのお話を聞いてわ
かったのでした。
「何かって思えば」
「勝負は勝てばいいニダ」
それに対するカンコママさんの返答は実にカンコ家の人
らしい言葉でした。

542:マンセー名無しさん
09/10/20 23:44:04 0rg5+BbM
「だからそうして。後はいざとなったら暴れて勝負それ
自体をなかったことにするのも手ニダ」
こうした遊びにおいて一番やってはいけないことを堂々
と子供達に対して教えています。そうしてカンコママさ
んの言う正しい花札の遊び方を皆に教えているとです。
最近またお家の会社の経営がやばくなって気が立ってい
るカンコパパさんがお家に帰って来ました。車に乗って
いますがそれでもお酒も入っています。
「なじぇ働いても働いてもよくならないニダ」
とりあえず自分に原因があるとは考えていません。これ
また実にカンコ家の人らしいです。

543:マンセー名無しさん
09/10/20 23:48:32 0rg5+BbM
そうして家に近付いてきて二階の窓を見てみますと。カ
ンコママさんが子供達と一緒に花札をしているのが見え
てきました。子供達と楽しくです。
それを見てその和やかな様子に微笑むのでもなく悪いこ
とを教えていると怒るのでもなく。いきなりファビョー
ーーーンしてしまったのです。
「また花札をやっているとはどういう了見ニダ!」
こう叫んで激怒して何を血迷ったのかしでかしたことは。
「家長の怒りを受けるニダ!」
お家に車で突入しました。一階が忽ち全壊してしまい二
階も底が抜けてしまいました。カンコ家はまたしても潰
れてしまったのでした。

544:マンセー名無しさん
09/10/20 23:51:47 0rg5+BbM
「花札をやっているのがけしからんニダ!とにかくそれ
が許せないニダ!」
「そんなこと言って飲酒運転をした言い訳になるニダか!
家の再建費用はどうするニダ!」
「そんなのウリが知るかニダ!」
全壊した一階で取っ組み合いの喧嘩をしているカンコパ
パさんとカンコママさんでした。底が抜けてしまったの
で一階に放り出されて全身埃だらけのぼろぼろになって
しまった皆は。
「何で車で突っ込んで来たの?」
「あんたの親父さん何考えてるのよ」
「ウリにもさっぱりわからないニダ・・・・・・」
カンコ君は泣きそうな顔でニホンちゃんとタイワンちゃ
んの問いに答えます。
「どっちにしろアボジ、もうお酒も車も止めて欲しいニ
ダ。誰が言っても聞かないニダが・・・・・・」
家が壊れて悲嘆にくれるカンコ君でした。前に見える夕
焼けだけが奇麗でした。花札のお月様に何処か似ている
そんな夕陽なのでした。

545:マンセー名無しさん
09/10/20 23:54:50 0rg5+BbM
花札をしている奥さんを見て激怒、それで車で突っ込ん
だ御主人。飲酒運転。
URLリンク(news.naver.com)
韓国の花札。こうなってます。今回は反映させていません。
URLリンク(210.150.246.43)
URLリンク(210.150.246.43)
URLリンク(japanese.joins.com)
URLリンク(www.visco.co.jp)
URLリンク(www.self-shop.com)
URLリンク(www13.plala.or.jp)
URLリンク(www.wowkorea.jp)

546:マンセー名無しさん
09/10/21 03:19:19 zwzZEeEb
坂田って自分がみじめにならないの?

547:マンセー名無しさん
09/10/21 04:49:13 DoCoWY7Z
>>546
ヲチでやれ。
踊り子に触るな。

548:マンセー名無しさん
09/10/22 22:47:33 o7Ac4qb2
        「ゴールデンコンビ」
ロシアノビッチ君の妹の一人であるリトアニアちゃんは
いつも一緒にいる人がいます。それが誰かといいますと。
「それじゃあ今日も一緒にね」
「はい、遊びましょう」
ポーラちゃんです。クラスの中では弱々しいとか今一つ
頼りないとか思われている彼女がそのリトアニアちゃん
のパートナーだったりします。
その関係は思ったより深くてしかも長いです。それこそ
リトアニアちゃんが物心ついた頃からです。ですから本
当に長い付き合いです。

549:マンセー名無しさん
09/10/22 22:52:47 o7Ac4qb2
その頃リトアニアちゃんは周りに誰もいませんでした。
ロシアノビッチ家はロシアノビッチ君自身も大変な状況
でモンゴル君と長い間揉めていました。他の妹達にして
もあれやこれやとそれぞれ大変でした。
リトアニアちゃんはその中で一人だったのです。けれど
その彼女に声をかけてきたのがポーラちゃんだったので
す。
彼女はそっとリトアニアちゃんのところにやって来て。
こう囁いたのです。
「一緒に遊ぶ?」
「うん」
これがはじまりでした。二人は一緒にいるようになった
のです。

550:マンセー名無しさん
09/10/22 23:00:01 o7Ac4qb2
二人は一緒になるとすぐにバチカンのおっさんのところ
に向かいました。そうしてそこでバチカンのおっさんの
教えを受けました。
「これで私達一緒なのよ」
「一緒なの」
「そう、何時でも一緒にいられるのよ」
こう言ってリトアニアちゃんに微笑むポーラちゃんでし
た。
「その代わり色々と私に合わせてね」
「うん、それじゃあ」
こうして二人は一緒にいるようになりました。二人は長
い間一緒にいました。

551:マンセー名無しさん
09/10/22 23:06:41 o7Ac4qb2
けれどロシアノビッチ君が落ち着いてくるとリトアニア
ちゃんを自分のお家に引き取ったのでした。
「待たせたな、これからはずっと一緒だぜ」
「えっ、けれど私」
ここでポーラちゃんの方を見ます。彼女はゲルマッハ君
やアーリアちゃんの方に引き取られようとしていました。
「ポーラさんと」
「決まったんだから逆らうな」
これ以上は言わせないロシアノビッチ君でした。
「いいな、それなら来い」
「うん・・・・・・」
頷くしかありませんでした。けれどまたポーラちゃんの
方を見ます。見ないでおれませんでした。

552:マンセー名無しさん
09/10/22 23:19:02 o7Ac4qb2
ポーラちゃんも泣きそうな顔でリトアニアちゃんを見て
います。その顔で彼女に言うのでした。
「また何時か一緒に遊ぼうね」
「はい・・・・・・」
この時にはポーラちゃんの方が年上だとわかっていまし
た。それで言葉遣いが変わっています。その言葉使いで
彼女に応えるのでした。
「また一緒に」
「遊ぼうね」
こう言い合ってそのうえで別れた二人でした。それから
リトアニアちゃんはずっとロシアノビッチ家にいました。
ポーラちゃんは独立したりしなかったりです。そうして
それからは。

553:マンセー名無しさん
09/10/22 23:26:11 o7Ac4qb2
ロシアノビッチ家はとても厳しかったです。リトアニア
ちゃんもしょっちゅう折檻を受けました。けれどお家が
一回破産してしまってリトアニアちゃんを含めた妹達は
自由になりました。そうするとでした。
家を出ても遊び友達のいなかったリトアニアちゃんのす
ぐ側にいたのは。あの時と同じで。
「また一緒に遊ぶ?」
ポーラちゃんでした。静かに笑って彼女に対して言って
きたのです。
「よかったら」
「はいっ」
リトアニアちゃんは笑顔で応えました。こうして二人は
また一緒に遊べるようになりました。

554:マンセー名無しさん
09/10/22 23:32:36 o7Ac4qb2
二人は今日も一緒に遊んでいます。リトアニアちゃんの
いるところにポーラちゃんがいてポーラちゃんがいると
ころにリトアニアちゃんがいて。そんな仲睦まじい二人
です。
皆そんな二人を見て言います。
「ポーラちゃんにもお友達いたんだね」
「リトアニアちゃんにも」
いつも仲よく遊んでいる二人を見て微笑みます。
「何かああして二人で遊んでいるの見てると」
「そうね」
皆自然と笑みになっています。

555:マンセー名無しさん
09/10/22 23:41:07 o7Ac4qb2
「微笑ましいっていうか」
「パートナー同士っていいよね」
大抵の人が喜んでいます。けれどロシアノビッチ君だけ
は今一つ面白くないようです。
「ちぇっ、俺から離れるのかよ」
こう言ってウォッカを飲みながらリトアニアちゃんをか
なり残念そうな目で見ています。
「俺なんかよりポーラの方がいいっていうのかよ」
「というか御前はちょっと駄目兄貴過ぎるぞ」
「そうよ。もうちょっとしっかりしなさい」
その年がら年中お酒を飲んでいる彼に皆が一斉に突っ込
みを入れます。

556:マンセー名無しさん
09/10/22 23:47:59 o7Ac4qb2
「さもないとリトアニアちゃんだけじゃなくて」
「妹さん達皆離れてくわよ」
「げっ、そうなったら」
そのことを言われてロシアノビッチ君もやっと気付いた
のでした。
「家事する人間がいなくなるじゃねえかよ」
「わかったらもう少ししっかりしたら?」
「せめてお酒を控えてね」
「これだけは止められねえよ」
ロシアノビッチ君はこう言って皆のその言葉をはねつけ
るのでした。

557:マンセー名無しさん
09/10/22 23:51:40 o7Ac4qb2
「そんなのわかってんだろうが」
「駄目だこりゃ」
「わかってたけれど」
皆そんなロシアノビッチ君にやれやれといった対応です。
けれどあらためて二人を見て。
「まああの二人は」
「今度こそね。ずっと一緒に」
「仲良く遊んでいて欲しいわよね」
皆が温かく見守る中を楽しく遊んでいる二人でした。今
二人はとても幸せでした。

558:マンセー名無しさん
09/10/22 23:52:31 o7Ac4qb2
リトアニアとポーランド。
URLリンク(litabi.com)
URLリンク(litabi.com)
URLリンク(litabi.com)
URLリンク(litabi.com)
URLリンク(litabi.com)
URLリンク(www.folklor.com)
URLリンク(www.afpbb.com)

559:マンセー名無しさん
09/10/24 22:09:41 IxQTWx/Q
        「浮気をしたら」
クラスで一番女の子が好きな人といえばやっぱりこの
人です、マカロニーノ君です。
「ニホンちゃん、今度オペラでもね」
「タイワンちゃん、いつもお肌が元気だね」
「ベトナちゃん、シャンプー変えた?」
「アーリア、また絵のモデルになってよ」
「エリザベス、テニスのパートナーになってくれない?」
「フランソワーズ、このお花あげるよ」
「インドネシアちゃん、この前の笛のことだけれど」
「紫苑、このブローチあげるよ」
まさに風の中の羽根の様にです。女の子達の間をく
るくると動き回っています。

560:マンセー名無しさん
09/10/24 22:22:55 IxQTWx/Q
それで皆からどう思われているかといいますとはっき
り言って女好きです。軟派男とも言われていますしか
らっきり力がないことも知られています。喧嘩では何
しろ女の子あっさり負けてしまう程度です。
アーリアちゃんには何かある度にぶん殴られています。
そんな彼であります。
それでも懲りないで今日も女の子達の間をひらひら。
夜も昼も飛び回っています。
「夜も昼も飛び回り、花の心惑わす」
「あら、モーツァルトね」
その曲を聴いたハプルブルク先生が笑顔になります。

561:マンセー名無しさん
09/10/24 22:32:25 IxQTWx/Q
「流石ね。音楽は完璧ね」
「いや、今度先生のお家のウィーンの間で歌いますか
らね。是非にって思いまして」
「期待してますよ、マカロニーノ君」
「はい、先生」
当然ハプスブルク先生にも笑顔で応えます。けれどこ
の先生に笑顔を向けたのは少し失敗でした。
笑顔で先生に応えたマカロニーノ君に対して。普段は
これといって彼には何も言わないロシアノビッチ君が
やって来て後ろから彼の肩にぽん、と手を当ててきて
言うのでした。

562:マンセー名無しさん
09/10/24 22:40:04 IxQTWx/Q
「ハプスブルク先生に声をかけるのはちょっと止めて
欲しいんだがなあ」
「あれっ、ロシアノビッチいたんだ」
「さっきからな。とりあえず今の俺の話だけれどな」
そのハプスブルク先生のことです。
「わかったな。ちょっとばかり止めて欲しいんだよ。
俺としちゃ他の娘に声をかけるのは構わないんだが
な。まあフランソワーズはちょっと止めて欲しいって
思ったりもするがな」
こんなことをマカロニーノ君に対して言います。どう
も彼も二股かけているっぽいです。

563:マンセー名無しさん
09/10/24 22:49:11 IxQTWx/Q
「わかったな。そこんところはな」
「参ったなあ、可愛い女の子や美人さんには誰でも声
をかけないと僕は死んじゃう特異体質なのに」
「それはもう特異体質どころか変態じゃねえのか?」
ロシアノビッチ君は今のマカロニーノ君の言葉に突っ
込みを入れるのと一緒に首を傾げてしまいました。
「そんな体質聞いたことねえぞ」
「実際にそうなんだから仕方ないじゃないか。とにか
く僕は誰にでも声をかけないと本当に死んじゃうんだ
よ」
「だからハプスブルク先生とフランソワーズだけはな」
話は平行線になっています。そんな二人を見てクラス
の女の子達は言うのでした。

564:マンセー名無しさん
09/10/24 22:56:53 IxQTWx/Q
「何ていうか」
「どっちもどっちっていうか」
「まあそういう連中だってのはわかってるけれど」
呆れていましていささか軽蔑さえ見せています。
「全く」
「相変わらずね」
けれど皆それで止めていました。ですが皆のナ化にいる
ブルネイちゃんだけは違いました。クラスで屈指のお金
持ちの家の娘でしかもその家訓がとても厳しい家として
知られています。

565:マンセー名無しさん
09/10/24 23:08:35 IxQTWx/Q
「許せないことじゃない」
彼女は怒って皆に言います。
「二股とか誰にも声をかけるとか。裏切りじゃないの?」
「裏切りって」
「それはちょっと大袈裟じゃないの?」
皆今の彼女の言葉には少し言い過ぎなものを感じてしま
っています。
「そこまでは」
「ねえ」
「それでも浮気じゃない。浮気は許せないわよ」
その家訓の厳しさがここでも出て来ています。それで彼
女はこんなことも言うのでした。

566:マンセー名無しさん
09/10/24 23:18:29 IxQTWx/Q
「浮気者は鞭打ちにするべきよ」
「鞭って」
「それはちょっと」
「実際に今持ってるけれど」
言いながら早速何処からか鞭を出してきました。しかも
先が九つに分かれた物凄い鞭です。
「キャットナインテイル・・・・・・」
「それなの・・・・・・」
「浮気したらこれよ」
ブルネイちゃんは目を怒らせて言います。
「これでひっぱたいてやるわよ」
「ちょっとそれは」
「ねえ」
皆やっぱり賛成できかねるものがあります。

567:マンセー名無しさん
09/10/24 23:26:32 IxQTWx/Q
「そこまでは」
「確かに浮気はよくないけれど」
「けれど私のフィアンセは言ってるわよ」
ブルネイちゃんはこのことも言います。
「浮気したら本当に鞭打ちにするべきだってね。だから
それもいいのよ」
こう言いながらです。マカロニーノ君とロシアノビッチ
君を見据えます。すると普段は乱暴者のロシアノビッチ
君も大人しくなってしまいました。
「ま、まあそうだな」
明らかにブルネイちゃんを意識してすごすごと去ろうと
しています。

568:マンセー名無しさん
09/10/24 23:33:09 IxQTWx/Q
「マカロニーノ、そういうのはよくないよな。やっぱり
一人にしないとな」
「あれっ、急にどうしたの?」
けれどマカロニーノ君は気付いていません。この辺りに
どうも二人の違いが出ています。
「そんなに大人しくなって」
「何でもねえさ。それじゃあ」
「何だろう。おかしなロシアノビッチだなあ」
「ねえマカロニーノ」
いぶかしむ彼の後ろからです。ブルネイちゃんがにこに
こと笑ってやって来ました。両手を後ろにやってです。

569:マンセー名無しさん
09/10/24 23:41:35 IxQTWx/Q
「一つ聞いていいかしら」
「あっ、ブルネイ何かな」
何も気付いていないマカロニーノ君は軽やかにブルネイ
ちゃんの方を振り向いて応えます。
「何かあるの?デートの誘いかな」
「そうよ。あのね」
その彼に対して尋ねます。
「私とニホンちゃんとタイワンとベトナとネシア。一体
誰とデートしたいかしら」
アジアンガールズの中から選べというのです。これが彼
女の罠でした。

570:マンセー名無しさん
09/10/24 23:46:14 IxQTWx/Q
「誰がいいかしら」
「そんなのとても選べないよ」
マカロニーノ君はいつものマカロニーノ君でした。本当
にいつもの彼でした。
「そんなの。皆と一緒にデートするよ、絶対にね」
「駄目だこりゃ」
「鞭打ちも仕方ないわね」
それを見ていた女の子達は呆れて匙を投げてしまいまし
た。これで彼の運命は決まったのです。
「だからさブルネイ、皆を呼んでよ」
マカロニーノ君は能天気にブルネイちゃんに対して言い
ます。やっぱり気付いていません。そしてブルネイちゃ
んはこう彼に答えます。

571:マンセー名無しさん
09/10/24 23:51:36 IxQTWx/Q
「わかったわ。じゃあ皆を呼んでね」
「うん、皆を呼んで」
「鞭打ちにしてあげるわ!」
ここで今まで後ろ手に持っていたその鞭を出すのでした。
キャットナインテイルをです。
「浮気は許さないわよ!」
「浮気じゃないよ!自由恋愛だよ!博愛主義的自由恋愛
なんだよ!」
「一緒のことよ!覚悟しなさい!」
「そんなーーーーーーっ!」
かくして鞭を持って振り回すブルネイちゃんから逃げ回
ることになったマカロニーノ君でした。女好きは時とし
て我が身を禍に導いてしまいます。

572:マンセー名無しさん
09/10/24 23:56:24 IxQTWx/Q
ブルネイの恐ろしいアンケート。
URLリンク(excite.co.jp)
ロシアノビッチ君とハプスブルク先生、フランソワーズ
ちゃん。
URLリンク(www.tabiken.com)
URLリンク(www.tabiken.com)
URLリンク(www.tabiken.com)
URLリンク(rococana.peewee.jp)
URLリンク(www.sqr.or.jp)
URLリンク(matsuo-tadasu.ptu.jp)
URLリンク(ww1.m78.com)
キャットナインテイル。
URLリンク(www8.plala.or.jp)


573:マンセー名無しさん
09/10/26 22:46:01 zJWWg9qO
        「脚本家募集」
エリザベスちゃんのお家の魔法学校の映画はそれこそ
町の皆に大人気です。これは彼女のお家が元々魔法や
そういったものへの造詣が深いからそれが下地になっ
からです。
「まあわたくしも魔法は」
「使えまして?」
「さて、わかりませんわよ」
フランソワーズちゃんの問いにあえて思わせぶりに返
すだけです。とにかく彼女のお家のこの映画のシリー
ズはかなりの人気です。

574:マンセー名無しさん
09/10/26 22:54:58 zJWWg9qO
それでお金の入りもかなりのものなのですがそれを見
て羨ましいと思う人もいます。こうした話になるとい
つも出て来るこの人です。
「あれだけ人気が出てお金持ちになっておまけに自分
の家のものを宣伝できるなんてかなり凄いニダ。羨ま
しいニダよ」
「兄さん、また何か考えているニダか?」
チョゴリちゃんがカンコ君を少し警戒しながらそのう
えで見ています。
「まさかと思うニダが」
「よし、決めたニダ」
そのまさかでした。例によってです。

575:マンセー名無しさん
09/10/26 22:58:34 zJWWg9qO
「チョゴリ、ウリも魔法映画を作るニダよ」
「またパクリニダか?もう誰も飽きて形式通り突っ込
んで終わりニダよ」
「今回は違うニダ。そう、大々的なプロジェクトを実
行に移すニダよ」
「こう言っていつもまともにいったためしがないニダ。
もうパターンになっているニダ」
チョゴリちゃんの言葉を無視してまたしても何かをは
じめるカンコ君でした。早速学校で皆を前にして何や
ら物凄いことを言います。

576:マンセー名無しさん
09/10/26 23:06:36 zJWWg9qO
「ウリは全く新しい話を作るニダよ」
「ふうん」
「そうか」
皆教壇の上からこう宣言したカンコ君の言葉に対して
実に素っ気無く返します。
「それで今度はどんな超絶展開になるんだ?」
「クラス爆発させたり学校倒壊させるの?」
「それはしないにだ。特撮もありニダがとりあえずそ
れは考えていないニダ」
皆の突っ込みは冷めていますがカンコ君はいつも通り
熱いです。その熱さで言うのです。
「それでニダが」
カンコ君は言うのでした。

577:マンセー名無しさん
09/10/26 23:16:45 zJWWg9qO
「エリザベスの魔法映画を作るニダ」
「物真似ですわね」
それを聞いたエリザベスちゃん速攻で突っ込みを入れ
ます。極めてクールです。
「魔法学校の映画ですの?前にニホンさんのアニメを
そのまま真似ていましたわね」
「気のせいニダ」
それを強引にそういうことにしてしまって話を続けて
いくのでした。こうしたところは本当にいつも通りで
あります。

578:マンセー名無しさん
09/10/26 23:23:02 zJWWg9qO
「とにかく新しい話を作ってそこから映画やアニメや
ドラマやゲームにして大儲けするニダ」
「いきなりそれかよ」
「お金の話なのね」
皆そのことにまずいつも通りだと思いますがそれでも
話を聞きます。
「それでまずは脚本ニダ。ウリはそれを大々的に募集
したいニダ。一番いい脚本を書くたらそれを採用して
それから映画とかにしていくニダ」
これがカンコ君の考えた壮大な計画なのです。何はと
もあれまずは脚本でした。

579:マンセー名無しさん
09/10/26 23:29:47 zJWWg9qO
「誰でもいいから持って来るニダ。よかったら本当に
採用するニダよ」
「そうはいいましても」
今度はフランソワーズちゃんがカンコ君に対して突っ
込みを入れました。
「貴方のお家のドラマで成功しているものはニホンさ
んのお家のものを元にしたばかりではなくて?」
いきなりこのカンコ君が一番気にしている事実をつく
のでした。こうした容赦のなさが流石です。
「そうではありませんこと?」
「だからそれを何とかしていく為ニダ」
だからこそというのでした。

580:マンセー名無しさん
09/10/26 23:37:10 zJWWg9qO
「ウリナラの脚本家を育てる為にも。それで募集を
するニダ」
「じゃあ何で僕達に募集を?」
「皆から集めるんじゃなくてあんたが書けばいいん
じゃないかしら」
「そうよね」
「だからウリやチョゴリも書くニダ」
何か話がおかしな方向に流れてもいます。
「その中で一番いいものを決めるニダよ。何なら皆
も審査員になってみるニダ」
何かかなり強引に話を決めるカンコ君でした。こう
して何はともあれみんなが書いた脚本から一番いい
ものを選ぶことになりました。

581:マンセー名無しさん
09/10/26 23:44:12 zJWWg9qO
そうして選ばれたのは。カンコ君のものでもなくチ
ョゴリちゃんのものでもなく。この人のものでした。
「よし、じゃあ是非使ってくれよ」
「何でこうなるニダ・・・・・・」
審査委員長のカンコ君はウヨ君の脚本が一番になっ
てしまって甚だ残念でした。
「ウリのでもチョゴリのものでもなくてウヨの脚本
が一番になるニダ」
「けれど兄さんもウリもウヨ君のが一番いいっては
っきり言ったニダよ。この雰囲気がいいってはっき
り言ったニダ」
へこむ兄に対してこのことを言うチョゴリちゃんで
した。

582:マンセー名無しさん
09/10/26 23:50:43 zJWWg9qO
「そうではないニダか?言ったニダよ」
「その通りニダ。ウヨの脚本は確かに面白いニダ」
これはカンコ君も認めるところでした。意外と公平
なところもあるみたいです。
「おまけに書くのが速いニダ。こちらの言い分もか
なり聞いてくれるニダ」
「じゃあうってつけではないニダ?とにかく兄さん
も選んだニダよ」
チョゴリちゃんの言うことはまさに正論です。けれ
どカンコ君はこう言わざるを得ませんでした。言わ
ないとどうしても自分で納得できないからです。言
っても納得しない人ですが。

583:マンセー名無しさん
09/10/26 23:55:34 zJWWg9qO
「どうしてウリやチョゴリが書いたのより面白いニ
ダ。おまけに同時入賞はニホンだったニダよ」
「何かへこんでるようですけれど」
「脚本は決まったことですし早く作ることですわ」
「わかってるニダ。けれど何か納得がいかないニダ」
同じく審査員にいるエリザベスちゃんとフランソワ
ーズちゃんにも突っ込まれます。それでも気落ちす
るものが残っているカンコ君でした。横ではチョゴ
リちゃんがやれやれといった顔をしています。そん
なお兄さんを慰めながら。

584:マンセー名無しさん
09/10/26 23:59:04 zJWWg9qO
ソース。ハリーポッターからヒントを得て。
URLリンク(japanese.joins.com)
パクリ。
URLリンク(nandakorea.sakura.ne.jp)
URLリンク(photo.jijisama.org)
URLリンク(blog.livedoor.jp)
URLリンク(clip.esmartkid.com)
URLリンク(brain.exblog.jp)

585:マンセー名無しさん
09/10/28 22:39:23 tph7WRAO
       「胸よ届け君の心に」
男の子は皆女の子の胸が大好きです。まず嫌いな人はいま
せん。
五年地球組の皆もそれは同じで誰もが女の子の胸をこよな
く愛しています。当然カンコ君も同じです。
「全く以ってけしからんニダ」
「いきなり何よあんた」
タイワンちゃんがいきなり言い出したカンコ君に対して突
っ込みを入れます。
「あんたの頭の構造がけしからんのはどうしようもないか
ら諦めなさい」
「ウリの頭のことではないニダ」
まずはこのことを否定するのでした。

586:マンセー名無しさん
09/10/28 22:45:52 tph7WRAO
「御前もそうニダがウリの周りにいるのはどいつもこいつ
も貧乳ばかりニダ。それがけしからんニダ」
「さて、北斗七星のあの横にある星まで飛ばしてあげるか
ら覚悟しなさい」
面と向かって貧乳と言われたタイワンちゃんはゆらりと立
ち上がりました。そのうえで指をボキボキと鳴らし顔の上
半分が暗くなったところに目を銀色に輝かせています。今
にも殺さんとしています。
「一撃で済ませてあげるから」
「ウリ個人としてはいいニダが」
ですがカンコ君はタイワンちゃんの今の言葉を聞かずに一
人こう言うのでした。

587:マンセー名無しさん
09/10/28 22:56:11 tph7WRAO
「それでもチョゴリといいコユンといい。あまりにも胸が
なさ過ぎるニダよ」
「僕を呼んだのか」
「何ニダ?兄さん」
凄く久し振りに登場のコユンちゃんとチョゴリちゃんが彼
のところにやって来て尋ねます。
「名前を呼ばれた気がして来たが」
「胸がどうとか言ってるニダか?」
「ウリナラの二枚看板も胸はないニダ」
カンコ君は二人が来たところでまた言うのでした。随分と
失礼な言葉を出し続けています。

588:マンセー名無しさん
09/10/28 23:06:49 tph7WRAO
二人もいきなり貧乳と言われてです。むっとした顔になっ
てしまいました。そのうえでカンコ君に対して言うのでし
た。
「胸の大きさで人を判断するのはだ」
「あまり感心できないニダよ。すぐに訂正するニダよ」
「大き過ぎても駄目ニダ」
ところがです。カンコ君は独り言を続けます。そうして今
度はこんなことを言いました。
「程よい大きさというかそうニダな」
珍しく思想家になっています。とはいってもその言ってい
ることも考えていることも幾分あれではありますがそれで
も思想家にはなっています。

589:マンセー名無しさん
09/10/28 23:16:32 tph7WRAO
その思想家カンコ君が言うのでした。思索に耽りながら。
「それを考えるとタイワンの胸は程よいニダな」
「へえ、あんたも見る目あるじゃない」
自分の胸を褒められてタイワンちゃんもさっきまでの凄ま
じい殺気は消しています。
「見直したわよ、今の言葉は」
「コユンもチョゴリもニダ」
今度はお家のその二枚看板について言います。
「やっぱり胸は大き過ぎない方がいいニダよ。二人もそれ
を考えれば合格ニダ」
二人もなのでした。

590:マンセー名無しさん
09/10/28 23:31:29 tph7WRAO
人というものは褒められるとやはり気分が悪いものではあ
りません。二人もこれで機嫌をなおしました。
「ふむ、君も進化したようだな」
「そうニダよ。胸が小さいのもいいニダよ。それがわかる
兄さんは立派ニダよ」
カンコ君を褒めさえします。彼はその中でさらに言います。
そう言いながら見ているのは。
ニホンちゃんです。言わずと知れた貧乳クイーンです。彼
はそんなニホンちゃんを見て言うのでした。
「まあニホンはあれニダな」
「わたし?」
ここでカンコ君に気付いたニホンちゃんでした。

591:マンセー名無しさん
09/10/28 23:37:42 tph7WRAO
「どうしたのカンコ君、わたしの胸に何かあるの?」
「ニホンの胸はあれニダな。ウリの好みからすれば少しば
かり小さいニダよ」
ニホンちゃんにも気付かず言うのでした。
「やっぱりBカップはないと寂しいニダ。Aカップも悪く
はないニダがもう少しだけ欲しいニダ」
「胸のことは」
全く自信のないニホンちゃんは言われて困った顔になって
しまいます。けれどカンコ君はまだ言うのでした。
「最近ニホンの家でも巨乳アイドルが多いというニダ。ウ
リナラでもそうニダがウリはあえて言うニダ!」
ここまで言ってです。いきり立ったカンコ君は実際にその
場から立ち上がりました。そのうえで宣言するのでした。

592:マンセー名無しさん
09/10/28 23:39:58 tph7WRAO
「そう、貧乳こそが男の目指すものニダ!そのよさがわか
らないのはそれだけで人生の楽しみを知らない奴ニダ!巨
乳しか見れないのはそれだけで人生を悲しみの渦の中に置
いてしまっているニダ!」
こう宣言するのです。それを聞いたニホンちゃんの感想は
といいますと。
「ええと。胸の大きさを言ってるの?」
「そうなのよ。何でも貧乳がいいってさっきから」
「独り言を言っていたのだが」
「いきなり叫びはじめたニダ。何かおかしな宗教に目覚め
てしまったみたいニダ」
タイワンちゃんとコユンちゃんとチョゴリちゃん、まさに
ニホンちゃんも入れて貧乳四天王が揃っています。

593:マンセー名無しさん
09/10/28 23:43:20 tph7WRAO
その貧乳四天王が見守る中でカンコ君の宣言は続きます。
さらに言うのでした。
「ウリは今こそ高らかに言うニダ。貧乳の素晴らしさを、
それに勝るものはありはしないということを。ウリのこ
の考えに賛同するものは今ここに集まるニダ!」
「わかったぞ、カンコ!」
何と最初にその言葉に応えたのはウヨ君でした。感激し
た様子でやって来てカンコ君の両手を自分の両手で握り
締めて叫ぶのでした。
「御前の高邁な思想、俺の心に届いたぞ!」
「ウヨ、わかってくれたニダか!」
「当然だ!」
普段は犬猿の仲の二人がです。今刎頚の交わりを結ん
でいます。

594:マンセー名無しさん
09/10/28 23:46:29 tph7WRAO
「俺も常々思っていたんだ」
「そうだったニダか」
「見るんだ、タイヘイ池にいる女性陣を!」
これまた随分と範囲を広げています。話がかなり広範
囲になってしまっています。カンコ君の高邁な思想を
今ウヨ君が広げています。
「ベトナさんもインドネシアさんもだ。ブルネイさん
もペルーさんも皆どうだ!」
「貧乳ニダ」
カンコ君は胸を張って言います。
「チリもそうニダな。ケベックもベガスもその胸はあ
まり大きくはないニダ」
「ラスカはわからない。しかしタイヘイ池は貧乳で溢
れているんだ」
語るウヨ君の目がきらきらと輝いています。

595:マンセー名無しさん
09/10/28 23:50:40 tph7WRAO
「キャンベラも香もだ。この貧乳の花園において俺達
は何故巨乳を追い求めるんだ?何故そんな愚かなこと
をする必要があるんだ」
「その通りニダ。ウリ達は今まさに貧乳の素晴らしさ
をこの世に広めていくニダ」
完全に何かの宗教になっています。
「その為にはウヨ」
「ああ、カンコ」
二人は顔を見合わせて言い合います。
「ウリ達は共に戦うニダよ」
「貧乳の為にだ!」
また手を強く握り合います。その絆は何処までも強く
熱いものになろうとしています。

596:マンセー名無しさん
09/10/28 23:56:16 tph7WRAO
「さあ、いざ同志達よ立ち上がるニダ!」
「今ここに貧乳の輝かしい夜明けがはじまったぞ!」
朝日が見える岸壁で高らかに言う二人でした。今彼等
はその朝日が昇るのを見ています。
そんな二人を見てニホンちゃんは。呆然となったまま
言うのでした。
「ええと、二人共そんなに貧乳が好きだったんだ」
「そうみたいだけれどこれは何か」
「突き抜け過ぎだろう。完全に意味がわからないぞ」
「ウヨ君も兄さんも同じ男の子ということニダか?何
かおかしいニダよ」
タイワンちゃんもコユンちゃんもチョゴリちゃんもそ
んな二人を見て呆れるばかりです。けれど今二人はそ
の絆を固めあったのでした。それも強く熱く。

597:マンセー名無しさん
09/10/28 23:58:41 tph7WRAO
カンコ君の胸のサイズの好み。
URLリンク(japanese.joins.com)§code=400
こんなニュースも。
URLリンク(news.livedoor.com)
書くにあたって参考にしたネタ。
URLリンク(ansaikuropedia.org)
URLリンク(homepage2.nifty.com)
URLリンク(www.h5.dion.ne.jp)
URLリンク(www.mbga.jp)

598:マンセー名無しさん
09/10/29 06:10:47 9U00S0Va
下記のニホンちゃんのマンガにおいて、フランソワーズちゃんはなぜホウキを持ったら完璧なのでしょうか。
誰か解説してもらえませんか。
URLリンク(www.geocities.jp)



599:マンセー名無しさん
09/10/30 23:09:00 ZdMnPdlg
>>598
スレチ。
ここはネケツの隔離スレだよ。

600:「逃げた食べ物」1
09/11/02 00:58:02 y7UOhInq
「皆に御願いしたいことが一つできたある」
チューゴ君はまず皆に対してこう言ってきました。何か
えらく物々しい感じです。
「困ったことあるが」
「何だ?キッチョムの馬鹿がまた何かやったのかYO」
アメリー君はあまり緊張せずにチューゴ君に対して問い
返しました。彼は本当に何でもないといった口調で彼に
尋ねています。
皆もです。この町での騒動なぞいつものことですから。
それで穏やかに彼の話を聞いているとです。




601:「逃げた食べ物」2
09/11/02 00:58:57 y7UOhInq
チューゴ君の顔は深刻なままです。そうしてこう言って
きたのです。
「うちの家で飼育している動物が一杯逃げてしまったあ
る。四十六匹もある」
「何よ。兎?それとも蛙?」
タイワンちゃんも彼に軽く尋ねます。
「そんなのだったら罠仕掛けたら一発じゃない。あんた
だったら簡単に捕まえられるでしょ」
「そうよね」
ニホンちゃんもそうじゃないかと思いながらタイワンち
ゃんの言葉に頷きます。




602:「逃げた食べ物」3
09/11/02 00:59:41 y7UOhInq
「そんな大した動物じゃないんじゃないかしら。お家で
飼ってるんだから」
「それでだけれど」
今度はイン堂君がチューゴ君に尋ねます。
「何かな、その動物って。犬?それとも猫?」
「じゃあ何か餌用意したらいいよね、それで終わりじゃ
ない」
「そうよね」
またタイワンちゃんとニホンちゃんが言います。けれど
ここでチューゴ君が言った動物は。
「鰐ある」
これでした。




603:「逃げた食べ物」4
09/11/02 01:32:55 y7UOhInq
「鰐が僕の家から逃げたある。全部で四十六匹である」
「・・・・・・おい待て」
鰐と聞いて皆まずは硬直です。その中でアメリー君が皆
を代表してチューゴ君に突っ込みを入れます。
「鰐って何なんだよ。人食うだろうが」
「だから大変ある。捕まえたらどうしてもいいから皆鰐
を捕まえるのに協力して欲しいある」
「物騒な話だね、また」
流石のイン堂君もこれには呆れてしまいました。
「鰐って。下手しなくてもこっちが食べられちゃうじゃ
ないか」
「あんた、あたし達も食べられるわよ」
タイワンちゃんからは先程までの軽さは消えています。




604:「逃げた食べ物」5
09/11/04 00:16:10 kdZ4BMVg
「そんなの捕まえるなんて」
「とにかく鰐は何をしてもいいから捕まえて欲しいある。
皆に御願いあるよ」
「仕方ないなあ」
「それじゃあ」
皆かなり不満ですがそれでもチューゴ君に協力してその
うえで鰐を捕まえることにしました。
実際に捕まえようとしたらやっぱりかなり大変です。ま
ずお池の中やお水の中にいる時は手出しできません。も
し落ちたらそれで終わりです。
「このっ!」
アメリー君がボートの上から銛を放って鰐を仕留めます。
随分と慣れた動きです。




605:「逃げた食べ物」6
09/11/04 00:22:17 kdZ4BMVg
その鰐を引き寄せてそのうえでボートの上に引き上げま
す。見れば結構な大きさです。
「上手いあるな、また」
「まあな」
一緒にいるチューゴ君の問いに応えます。ボートの中に
は他にタイワンちゃんとニホンちゃんがいます。この三
人も結構上手に鰐を捕まえています。けれどアメリー君
の銛捌きは傑出していました。
「昔取った杵柄だしな」
「昔って?」
アメリー君の今の言葉にすぐに反応したニホンちゃんで
した。何か引っ掛かるものを感じたからです。




606:「逃げた食べ物」7
09/11/04 00:26:42 kdZ4BMVg
「私が取って食べることには反対してるのに」
「よし、チューゴも上手いな」
しかしアメリー君はそんなニホンちゃんの言葉は耳には
入っていません。他の皆が鰐を捕まえていくのを見て自
分もまた捕まえていきます。陸ではイン堂君達が頑張っ
て見事全部捕まえました。
そして捕まえると。チューゴ君が皆に対してこう言って
きたのです。
「では食べるあるぞ」
「ああ、そうだな」
「それじゃあ食べましょう」
チューゴ君の提案に最初に乗ったのはアメリー君とタイ
ワンちゃんでした。




607:「逃げた食べ物」8
09/11/04 00:32:25 kdZ4BMVg
「僕はステーキがいいな」
「あたしは何でも。ニホンちゃんはどうするの?」
「そういえば鰐って美味しいんだっけ」
「美味しいあるぞ」
チューゴ君がニホンちゃんに太鼓判を押してきました。
「鶏みたいな味ある。食べてみて損はないあるぞ」
「そう。だったらわたしも何か作ってみるわ」
ニホンちゃんもそれに乗ることにしました。ただイン
堂君はここで一つこだわりを見せました。
「僕はっぱりカレーにしないとね」
他には欧州町の面々があまり乗り気ではない感じでし
たが鰐がいるお家の子達は皆それぞれ鰐を捌いてそう
して料理にしていきます。




608:「逃げた食べ物」9
09/11/04 00:38:03 nhYdtouu
そうして出て来た鰐料理の数々。鰐のお刺身にステー
キに葱焼きにスペアリブにお刺身にお寿司、そしてカ
レーです。ホルモンやデザートまであります。
当然お刺身やお寿司はニホンちゃんが作ったものです。
自分で作ったけれど味にはあまり自信がありませんで
した。
「大丈夫かな」
「ああ、大丈夫だって」
「食べたらびっくりするあるぞ」
けれどそのニホンちゃんに対してアメリー君とチュー
ゴ君が今から食べるのを楽しみにしながら言ってきま
した。




609:「逃げた食べ物」9
09/11/04 00:44:08 nhYdtouu
「本当かしら」
そう言われても半信半疑だったニホンちゃんですが勇
気を出して食べてみますと。これが。
「あっ、本当」
「でしょ?美味しいでしょ」
今度はタイワンちゃんが微笑んで言ってきました。見
れば皆とても美味しそうに食べています。
「鰐って」
「ええ。柔らかいしあっさりした味だし」
「爬虫類ってそうあるぞ」
「結構食べるんだよね」
チューゴ君とアメリー君も機嫌よく食べています。




610:「逃げた食べ物」10
09/11/04 00:49:32 nhYdtouu
「だからどんどん食べるある」
「カレーはどんな感じなんだ?」
「うん、こっちもいけるよ」
イン堂君は自分が作ったそのカレーを皆にも勧めます。
このカレーもまた。
「美味しい。鰐って美味しいのね」
「でしょ?じゃあ鰐はたっぷりいるし」
「そうね。皆で食べましょう」
明るい笑顔になって頷くニホンちゃんでした。意外な
ところに美味しい動物がいたのでありました。




611:「逃げた食べ物」11
09/11/04 00:53:00 nhYdtouu
中国で。
URLリンク(news.searchina.ne.jp)
鰐料理。
URLリンク(kisyoku.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(kisyoku.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(kisyoku.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(www.momonosato.com)
URLリンク(www1.linkclub.or.jp)
こんな人も過去に。
URLリンク(www.plus-blog.sportsnavi.com)


612:総督府より転載
09/11/04 21:32:27 nhYdtouu
         「マジで奇麗!」
タイラン君はとても変わった趣味があります。どんな趣味か
といいますと女装が好きなのです。よく女装してその姿で皆
の前に出たりします。
「どうかな。今日の女装は」
「奇麗って言わないとタイガーショット出すから褒めるしか
ねえじゃねえかYO」
「ムエタイと女装の組み合わせは反則あるぞ」
まずはアメリー君とチューゴ君が突込みから感想を述べるの
でした。
「けれどまあいいじゃねえのか?」
「似合ってるあるぞ」
二人も認めはするレベルです。つまり彼の女装は中々いけて
いるのです。

613:総督府より転載
09/11/04 21:38:27 nhYdtouu
そのいけているタイラン君が今度は皆を女装にしてそのうえ
で大会を開くというのです。それを聞いた皆は。
「また変な大会開くなあ」
「相変わらずって言えば相変わらずだけれど」
「それでだけれどね」
皆の困惑した声をよそに話を続けるタイラン君でした。
「皆女装して来てね。楽しみに待ってるからね」
「それで審査か」
「何か凄いのになりそう」
皆タイラン君の強引さに戸惑いはしますがそれでも参加する
ことは参加するのでした。かくして男組は全員参加したので
ありました。


614:総督府より転載
09/11/04 21:49:46 nhYdtouu
とはいっても女の子は参加できません。その場合は弟やお兄
さんが参加することになっています。日之本家で参加する人
といえば。
「俺か」
「武士、頑張ってね」
ニホンちゃんがウヨ君にエールを送っています。
「武士だったら可愛いから絶対に大丈夫よ」
「いや、可愛いって言われるのは」
気恥ずかしいウヨ君でした。そういうことを言われると男ら
しさを追求している彼にはあまり気持ちいいものではないの
です。
けれど参加することは決定しています。それで大会までにダ
イエットもして服も選びます。鶴の様な白い服も用意してそ
のうえで。


615:総督府より転載
09/11/04 21:59:22 nhYdtouu
「うわ、凄いじゃない」
「そんなにいいかな」
「ええ、最高にいいわよ」
ニホンちゃんのお家の歌舞伎のヒロインの一人雪姫になりま
す。これが最高に合っています。
「揚巻とか静御前とかでも面白いけれどね」
「うん、これにするよ」
そう言ってその雪姫の格好でいざ出陣となったのでした。
そしてタイラン家に行くと。まずは奇麗なドレスを着た大柄
なブロンドの美女がいました。顔が真っ赤です。
「俺・・・・・・いや私はもう主人がいますから」
「オネーギンのタチヤーナか。とするとロシアノビッチか」
ウヨ君はその大柄な美女がロシアノビッチ君だとすぐにわか
ったのでした。


616:総督府より転載
09/11/04 22:08:02 nhYdtouu
さらに行くとです。ごてごてしたきらびやかな服を着て実に
濃い京劇そのものの化粧をしたお姫様がいます。彼は。
「この宮殿の奥において」
「トゥーランドットということはチューゴか」
今度は彼でした。そして今度は。
「ジャック=ランス、あんたは博打打ちだったわね」
赤い服を着て銃を隠し持っている威勢のよさそうな酒場の女
姉御がいます。彼はといいますと。
「西部の娘だからアメリーだな」
まず三人に気付いたウヨ君でした。皆が皆それぞれみらびや
かな格好で集まっています。皆化粧も上手くて本当に女の子
に見えます。


617:総督府より転載
09/11/04 22:17:50 nhYdtouu
「何か私達よりも奇麗?」
「そうかも」
「何か嫉妬」
それを見た女の子達の感想です。見れば確かに皆物凄い美人
になっています。
それでコンテストに参加して皆が皆そのそれぞれの姿を披露
したりタイラン君のお家の服に着替えたりして審査をしてい
きます。エントリーされるごとに皆の前に姿を現わします。
当然ウヨ君もその一人で。その雪姫の格好や鶴の姿、それに
タイラン君のお家の姿で出て来て皆に見てもらいます。その
感想は。


618:総督府より転載
09/11/04 22:28:07 nhYdtouu
「恥ずかしいな」
やはり女装には抵抗があるのでした。
「俺は男だし。こんな姿で皆の前に出るのは」
「何言ってるのよ、凄く奇麗よ」
けれどニホンちゃんはこう言って彼を褒めるのでした。
「若しかしたら優勝するかも知れないわよ」
「優勝って」
「そうよ。武士前優勝できなかったでしょ」
「まあそれは」
実は前はそれができなかったのです。
「そうだけれど。前の前だったかな」
「今回はリベンジよ。絶対にね」
こう言って弟を励ますニホンちゃんでした。


619:総督府より転載
09/11/04 22:38:14 nhYdtouu
そしていよいよ結果発表です。自分も参加して女装もして
いるタイラン君が発表します。
「さあ、発表わ」
「私よ」
「私に決まってるYO」
「私あるよ」
ロシアノビッチ君もアメリー君もチューゴ君も完全に女の
子になりきっています。
「ここまで奇麗なんだから」
「ミニーはいいヒロインよ」
「タイトルロールを舐めたら駄目あるよ」
三人も必死の顔になります。そして優勝は。


620:総督府より転載
09/11/04 22:48:31 nhYdtouu
「ウヨ君!」
「えっ、わたし!?」
ライトで照らされてその中で驚いた顔になるウヨ君でした。
「わたし!?わたしが優勝なの」
「よかったわね」
すっかり女の子になっているタイラン君が彼・・・・・・
いえ彼女を抱擁してから告げます。
「奇麗よ、とても」
「ありがとう」
すっかり女の子になってトロフィーを受け取るウヨ君でし
た。
「わたし、頑張ったかいがあったわ」
「そうよ。美は頑張れば頑張るだけいいものになるのよ」
タイラン君も言うのでした。


621:総督府より転載
09/11/04 22:54:55 nhYdtouu
「だから皆も。今回は駄目だったけれどもっと奇麗になっ
てまた来てね」
「ええ、わかったわ」
「今度こそは私が勝つわYO」
「優勝するあるよ」
ロシアノビッチ君もアメリー君もチューゴ君も次回こそは
と誓うのでした。
そして雪姫の格好でニホンちゃんとトロフィーを持ってツ
ーショットを撮るウヨ君の姿は。
「本当に美人姉妹になっちゃったね」
「うう、喜んでいいのか悪いのか」
男の子に戻ったウヨ君は。どうも複雑な気持ちでした。


622:総督府より転載
09/11/04 22:56:40 nhYdtouu
はるな愛さん優勝。おめでとうございます。
URLリンク(www.asahi.com)
URLリンク(www.sponichi.co.jp)
URLリンク(www.sponichi.co.jp)
URLリンク(www.asahi.com)
URLリンク(www.asahi.com)
URLリンク(www.asahi.com)
女装の元ネタ。
URLリンク(www.geisya.or.jp)
URLリンク(www.d3.dion.ne.jp)
URLリンク(www.d1.dion.ne.jp)
URLリンク(www.d1.dion.ne.jp)


623:マンセー名無しさん
09/11/05 19:11:38 xYoz07iQ
なかなかヨカタwww

624:マンセー名無しさん
09/11/05 19:38:06 Fsl6Fn1r
はるな愛さん、おめでとうございます。


後、SS面白かったw

625:マンセー名無しさん
09/11/05 22:20:31 +TBiQfwe
         「これこそ予定調和」
今日ニホンちゃんと皆はメヒコ君のお家に集まっています。ニホン
ちゃんがメヒコ君のお家に桜の木を植えるのです。
「僕の家にもあるからな、ワシントンの間の庭に」
「僕の家にも結構植えられてるあるぞ」
アメリー君とチューゴ君がまず言います。皆でニホンちゃんがその
桜の木を植えるのを見守っています。
「やっぱり奇麗なんだよな、桜は」
「全くある。何だかんだでやっぱりあれは切れないあるよ」
この二人も認める桜の奇麗さと美しさ、桜の木はやっぱりニホンち
ゃんのお家の木です。

626:マンセー名無しさん
09/11/05 22:30:58 +TBiQfwe
皆集まっていますがここで一人だけ。その集まりに来ていない人が
います。それが誰かというと。
「全くあいつは」
タイワンちゃんが呆れた声で言います。
「またいないのね」
「いつものことだけれどね」
インドネシアちゃんが彼女の言葉に応えます。
「カンコの遅刻は」
「たまには時間通り来なさい」
いない本人に対しての言葉です。
「まあいたらいたらで五月蝿いけれど」
「確かにね」
そんな話も出ています。とにかく今は皆でニホンちゃんが桜の木を
植えるのを見守っています。

627:マンセー名無しさん
09/11/05 22:39:55 +TBiQfwe
そして木を植え終わると。メヒコ君がニホンちゃんのところに来て
明るく楽しい声をかけるのでした。
「有り難う」
「これでメヒコ君のお家にも桜が咲くのね」
ニホンちゃんはメヒコ君の御礼を受けながら微笑みます。するとこ
こで風が吹いてそれで。
満開の千本桜から花びらが散ります。そうしてそのうえで青い空を
桜色に染め上げます。
地面にも落ちお池にも落ちて辺りを桜色に染め上げます。皆それを
見てうっとりとします。

628:マンセー名無しさん
09/11/05 22:51:14 +TBiQfwe
「やっぱり桜はいいよね」
「奇麗でそれでいて華やかで」
「全く」
ここでベトナちゃんが言います。
「ニホンちゃんそのものね」
ニホンちゃんを見ながら話すその顔は微かに笑っているように見え
ます。
「この桜は」
「そうよね。日之本さくらだし」
タイワンちゃんもベトナちゃんのその言葉に笑顔で頷きます。
「そのままよね」
「ええ。そのニホンちゃんが植えた千本桜」
インドネシアちゃんもうっとりとして花びらが舞うお空を見上げて
います。
「本当にそのままよね」
こう言うのでした。

629:マンセー名無しさん
09/11/05 23:00:11 +TBiQfwe
女の子達がうっとりしていると男組も。今日ばかりは静かになって
集まってジュースを飲んでいます。
「こういうのもたまにはな」
「いいものある」
「ああ、全くだぜ」
ロシアノビッチ君はお酒です。
「酒が美味いぜ、おかげでな」
「それにしても。奇麗だよ」
タイラン君もいます。
「本当にニホンちゃんの心が舞ってるみたいだね」
「ああ、だよな」
「その通りある」
アメリー君もチューゴ君も今日は大人しいです。タイヘイ池に面し
ている一同がうっとりとしています。

630:マンセー名無しさん
09/11/05 23:09:07 +TBiQfwe
とりわけ桜を植えてもらったメヒコ君は御満悦です。桜の中に立っ
てそれでニホンちゃんに言います。
「何時までもこうしていたいよ」
「そうね。この桜の中で」
赤い袴とその桜色の振袖姿のニホンちゃんの周りにも花びらが舞っ
ています。何処までも幻想的な風景が続きます。そうしてその幻想
の中で。
遂に出て来ました、彼が。その桜吹雪の中から遂に出て来たのです。
まさに主役は遅れてやって来る、とはいっても遅刻して来ているわ
けなのですけれど。

631:マンセー名無しさん
09/11/05 23:15:04 +TBiQfwe
「やあ皆、出迎え御苦労ニダ」
「誰も出迎えてねえから安心しろ」
「というか遅れて何を堂々としているあるか」
いきなりアメリー君とチューゴ君の冷たい突込みを受けて参上した
のはカンコ君でした。桜吹雪の中から颯爽と現れたのです。堂々と
遅刻してきて。
「とにかくよ。御前も祝うんだな、メヒコのこと」
「ニホンちゃんが植えた桜のことあるが」
「当然ニダ、ウリが祝わなくてどうするニダ」
カンコ君は胸を張って言うのでした。
「大体ニホンのこの桜はソメイヨシノニダな」
「ええ、そうだけれど」
ニホンちゃん本人がカンコ君の問いに答えます。

632:マンセー名無しさん
09/11/05 23:23:35 +TBiQfwe
「ひょっとしてそこから先の言葉は」
「ソメイヨシノはウリナラに生えていた桜がき・・・・・・」
「それはない」
ここでタイワンちゃんがカンコ君の言葉を遮って突っ込みを入れ
ました。
「あんた大昔にそれ言って自爆したでしょ。繰り返しはギャグの
基本だけれどもういい加減使い古したネタを何度も言うのは止め
なさいよ」
「何っ、ウリが言うのをネタだというニダか!?」
「あれっ、ネタだったんじゃないの!?」
「そう思ってたけれど」
タイラン君とベトナちゃんもこう言い返します。

633:マンセー名無しさん
09/11/05 23:33:37 +TBiQfwe
「だって毎回毎回自爆して笑い取ってるから」
「そうだとばかり」
「・・・・・・ウリは今猛烈に悲しいニダ」
ネタを言われたことがとにかく残念なようです。どうも彼にして
みればそうではなかったようです。
「これはネタではないニダ。ソメイヨシノはウリナラの」
「ええと、ここに急に何処からか出て来た図鑑があるけれど」
演説を再開しようとしたカンコ君に対してメヒコ君が言ってきま
した。
「カンコ家にあったのはオオシマザクラとエドヒガシの雑種とか
王桜だよね。ソメイヨシノはまた違う種類じゃない」
「これ前聞いたぜ、おい」
ロシアノビッチ君も酔ってはいてもこのことを覚えていました。

634:マンセー名無しさん
09/11/05 23:41:02 +TBiQfwe
「何ていうか繰り返しだけれどよ」
「確かさ、あたし前言ったけれど」
タイワンちゃんが話を収めにかかりました。
「大体あんた昔ニホンちゃんのお家の人が植えた自分の家の桜の
木をニホンちゃんの家のものだからって切り倒していっていたん
じゃなかったかしら」
「うう、それはそうニダが」
「ああ、もうこれで話は終わりな」
「お花見再開するあるよ」
話が終わったところでアメリー君とチューゴ君が皆に言います。
「ほらカンコ、御前も入れ」
「ジュースとお菓子をたっぷりと楽しむよろし」
「はい、どうぞ」
メヒコ君が早速お菓子を差し出してコップには。

635:マンセー名無しさん
09/11/05 23:48:42 +TBiQfwe
「どうぞ」
ニホンちゃんがにこりと笑ってジュースを注いでくれるのでし
た。そのジュースの中に花びらが一枚落ちてきて。
それを見たカンコ君まずはそのジュースを一気飲みしました。
そしてそれから言うのでした。
「・・・・・・ニホンの味がするニダな」
「美味しいの?わたしの味って」
「まずいニダ。だからもう一杯寄越せニダ」
こう言ってコップをニホンちゃんに突き出してもう一杯催促を
するのでした。ニホンちゃんもそのコップにジュースを注いで
あげて。メヒコ君のお家でのお花見はこうしてつつがなく終わ
ったのでした。

636:マンセー名無しさん
09/11/05 23:55:57 +TBiQfwe
メキシコ大統領官邸に桜を。
URLリンク(mainichi.jp)
URLリンク(mainichi.jp)
ヨメイヨシノの起源。FLASHもあり。
URLリンク(www2.odn.ne.jp)
URLリンク(blog.so-net.ne.jp)
URLリンク(nandakorea.sakura.ne.jp)
URLリンク(specific-asian-flash.web.infoseek.co.jp)
>>623
>>624
はい、有り難うございます。
はるな愛さん、本当におめでとうございます。

637:総督府スレより転載
09/11/06 22:00:02 61gQW7yP
         「タイツの魅力」
アメリー家には物凄く大きな舞台があります。町中で有名
なこの歌劇場はニューヨークルームにあります。その名前
はメトロポリタン、物凄く多いレパートリーと広さで有名
な場所です。
ここでアメリー君はよくオペラを上演します。町中から歌
を歌う人を集めていつも華やかに上演しています。
今日はチューゴ君の家を舞台にしたマカロニーノ君のお家
の作品である『トゥーランドット』です。演出はチューゴ
君で指揮はアメリー君です。そして主役はクラスでも屈指
の歌い手であるマカロニーノ君です。


638:総督府スレより転載
09/11/06 22:12:42 61gQW7yP
配役は万全です。何の問題もありません。ところがここで
演出担当のチューゴ君と主役である王子役のマカロニーノ
君が対立したのです。それは何についてかといいますと。
「だからその服じゃないと駄目なんだよ」
「僕の家の作品あるぞ。その服は不自然ある」
マカロニーノ君が主張してチューゴ君が受けません。とに
かくお互い言い合ってそれで引きません。何かえらいこと
になっています。
「おい二人共どうしたんだい?」
あまりにも騒ぎが続くのでアメリー君が二人の間に入りま
した。
「そんなに喧嘩して。どうしたんだYO」
こう尋ねるとでした。


639:総督府スレより転載
09/11/06 22:18:40 61gQW7yP
「マカロニーノがタイツをはきたいと言って聞かないある。
それも黒タイツあるぞ」
「だからさ。それがいいんだよ」
だというのです。どうもマカロニーノ君がタイツをはきた
いと言って我儘を言っているようなのです。それでチュー
ゴ君が反対しているのです。
「あれはスタイルがはっきり見えるからね。僕の脚線美が
お客さんにはっきり見えるじゃない」
「だから。僕の家に黒タイツなんてないあるぞ」
チューゴ君はあくまでこう言って反対します。


640:総督府スレより転載
09/11/06 22:31:28 61gQW7yP
「普通の服ある。あのゆったりとした僕の家の服ある」
「けれどさ。主人公の王子はあれじゃない」
マカロニーノ君も引きません。
「モンゴルの家の人になるんだよね。だったら君の家の服
の必要はないじゃない」
「モンゴルの家の人でもタイツはないあるぞ」
この辺りはチューゴ君に分があります。
「だから駄目ある。この作品では絶対にタイツは駄目ある
よ」
「いや、僕がタイツだったらお客さんがね」
お互い引く素振りは全くありません。そんな二人の対立を
見て遂にアメリー君が言いました。


641:総督府スレより転載
09/11/06 22:38:41 61gQW7yP
「マカロニーノ、今回はチューゴが正しいぞ」
「正しいって?じゃあタイツをはいたら駄目なのかい?」
「大体何なんだよ。いつもタイツはきたがるじゃないか」
アメリー君も彼のこのことを指摘するのでした。
「どんな作品でも。確かにヨーロッパ町の作品ならいいけ
れど古代が舞台のとかこうしたチューゴの家の作品とかだ
と無理が有り過ぎるよ」
「そうある。じゃあ西部の娘でも蝶々夫人でもタイツある
か?無茶苦茶あるぞ」
「そうだよ」
何と西部劇の作品でもニッテイさんの時代のニホンちゃん
のお家の作品でもそれだというのです。これはまず有り得
ない話です。


642:総督府スレより転載
09/11/06 22:45:57 61gQW7yP
それでもマカロニーノ君はタイツだと言うのです。聞く様
子は全くありません。
「だからタイツじゃないと人気が出ないじゃないか。僕が
その格好で出たら皆来るじゃない」
「どうする?」
「ここまで言うなら仕方ないあるか?」
流石にアメリー君もチューゴ君も折れようとしてきました。
マカロニーノ君があまりにも強く言ってしかも引かないか
らです。この二人ですら引かせるのでした。
「じゃあもうわかった」
「タイツでいくよろし」
こうして黒タイツで出ることになったマカロニーノ君。そ
の評判はどうでしょうか。


643:総督府スレより転載
09/11/06 22:57:04 61gQW7yP
何と彼の言った通りでした。皆そのタイツ姿を見てうっと
りです。女の子達、年配の人達は特にその黒タイツのマカ
ロニーノ君にうっとりです。
「いつもスタイルいいわよね」
「そうよね。特にあの脚」
「タイツ姿がいいのよ」
こう言って惚れ惚れするのでした。彼の甘いマスクや見事
な歌いぶりも大人気です。しかし何といってもその黒タイ
ツ姿が人気の的でした。
それで拍手も歓声も彼が独占です。歌えばもうそれで舞台
が中断される程でした。


644:総督府スレより転載
09/11/06 23:06:42 61gQW7yP
舞台が終わってカーテンコールでも彼が中心です。指揮を
していたアメリー君や演出のチューゴ君はおろかタイトル
ロールのノーベル君のお家の人までも圧倒してしまってい
ました。
「実際に大人気だったな」
「舞台は大成功だったある」
アメリー君もチューゴ君もそれは認めます。二人にとって
もこれはとてもいいことです。
「けれどな。あいつばかり目立ってな」
「他の人は全く目立たなかったあるぞ」
こう言うのでした。


645:総督府スレより転載
09/11/06 23:13:45 61gQW7yP
「考えてみればこれって我儘な話だよな」
「その通りある。何か腑に落ちないある」
周りにはそんな不満の残る舞台でした。しかしその翌日の
同じトゥーランドットの舞台でノーベル君のお家の人と歌
で競争して負けて大荒れになったマカロニーノ君、一旦舞
台から下がって喚き散らすのでした。
「僕にあんなことするなんて!絶対に許さないからな!」
「だからおめえはちょっと舞台のことになると我儘過ぎる
んだ!大人しくしろYO!」
「皆のこと考えるよろし。舞台が滅茶苦茶になるあるぞ!」
今度は彼に怒る二人でした。とにかく舞台や指揮になると
とても困った人のマカロニーノ君です。


646:マンセー名無しさん
09/11/07 22:15:09 GBbuTrZJ
          「毛が抜けるぬいぐるみ」
「兄上、大変なことになったぞ」
アーリアちゃんがゲルマッハ君に対して言ってきました。
「極めて深刻な事態だ」
「深刻だというのか」
「そうだ、これを見てくれ」
こう言って出してきたのは熊のぬいぐるみでした。二人がいつも
大事にしているそのぬいぐるみがです。
何と身体の毛がなくなっているのです。それも一本もです。それ
を見てゲルマッハ君は言いました。
「これはどうしてなんだ?」
「私にもわからない」
アーリアちゃんも険しい顔で首を横に振るだけでした。

647:マンセー名無しさん
09/11/07 22:23:03 GBbuTrZJ
「だが、これはだ」
「そうだな」
事態が大変なことはもう言うまでもありませんでした。
「何とかしなければならない」
「しかし兄上、私にはどうしていいのかわからないが」
「僕もだ」
二人共そもそも原因がわかりません。ですから解決案もわかり
はしません。本当に困ったことになりました。
しかしこのぬいぐるみは二人にとってお気に入りですし何とか
したいです。それで考えに考えた二人が採った解決案とは。次
の日の学校において。

648:マンセー名無しさん
09/11/07 22:37:29 GBbuTrZJ
「それでだ」
「皆の意見を聞きたいのだが」
そのぬいぐるみを見せて皆の意見を集めることにしたのでした。
自分達ではどうしていいのかわかりかねたので皆に聞くことに
したのです。この辺りはいい判断だったと言えます。
皆もこれにはまず驚きました。誰もがそもそも原因についてわ
かりかねました。
「ええ、何でなの?」
「何でぬいぐるみの毛が抜けたの?
それがわからないのです。生きているものの毛が抜けるのなら
わかりますがぬいぐるみとなるとです。誰もそれがどうしてな
のかさっぱりわかりません。

649:マンセー名無しさん
09/11/07 22:49:03 GBbuTrZJ
従って皆首を傾げています。ところがここで誰かが言うのであ
りました。
「呪いかな」
「呪いか」
それを聞いたゲルマッハ君の顔がぴくりと動きました。
「それでぬいぐるみの毛が抜けるというのか」
「何ていうかゲルマッハ家の」
「あっ、そういえば」
「確かに」
皆ここではっと気付きました。そういえばゲルマッハ君の額は
です。かなりまずいです。
「その額、前よりも」
「そうだよね。何かさらに」
ゲルマッハ君の額は次第に次第に広くなっています。そのこと
に呪いの理由を見たのです。

650:マンセー名無しさん
09/11/07 23:00:00 GBbuTrZJ
「その呪いがぬいぐるみにも」
「まさか」
「いや、それは違う」
ゲルマッハ君は意固地な声でそれを否定しました。
「僕のこれは至って普通だ。それは気のせいだ」
「いや、気のせいじゃないかも」
「だよね、これは」
「間違いないよ」
話が変わってきました。ぬいぐるみからゲルマッハ君の額につ
いてです。しかしその話はある人の登場によって中断させられ
ることになりました。

651:マンセー名無しさん
09/11/07 23:08:21 GBbuTrZJ
「いえ、それは関係ありませんよ」
「むっ、ハイチか」
「はい」
アーリアちゃんが彼女に気付きました。ここで皆の前に出て来
たのはハイチちゃんだったのです。
彼女は皆の前に出て来ると。こう言ったのです。
「このぬいぐるみの毛が抜けた理由は私にもわかりませんがゲ
ルマッハさんの髪の毛とは何の関係もありません。またゲルマ
ッハ家にはそうした呪いはありません」
「あれっ、ないの」
「そういった呪いはないの」
「はい、ありません」
はっきりとした言葉でまた皆に答えてきました。
「そうした呪いはです」
「何だ、そうだったんだ」
皆これで話を元に戻すことになりました。

652:マンセー名無しさん
09/11/07 23:17:00 GBbuTrZJ
「けれどこの毛はどうしたらいいんだろう」
「原因はわからないにしても」
「解決方法はあります」
しかしハイチちゃんはこう皆に言うのでした。
「それは私に任せて下さい」
「えっ、あるの!?」
「このぬいぐるみの毛をどうするか方法が」
「あります。これをです」
言いながら出してきたのは何かお薬みたいなものでした。それ
を皆の前に出してきたのです。
そうしてそのうえで。皆に対して話すのです。

653:マンセー名無しさん
09/11/07 23:26:24 GBbuTrZJ
「これを塗ればいいのです」
「そうなのか」
「それを塗れば毛が元に戻るのか」
「ええ。それでは」
ゲルマッハ君とアーリアちゃんに応えながら早速そのぬいぐる
みを受け取ってです。ぬいぐるみにそのお薬を塗るとでした。
そうすると。
何と毛が見る見るうちに生えていきます。そうして元通りにな
ったのでした。
「何と」
「本当に元に戻るとはな」
ゲルマッハ君もアーリアちゃんもこれには驚いています。どう
してそうなったのかびっくりしています。

654:マンセー名無しさん
09/11/07 23:32:04 GBbuTrZJ
当然皆もです。それでハイチちゃんに尋ねるとです。
「ニホンさんのお人形を見てです」
「わたしの?」
「はい、毛が自然に生えるお人形がありますね」
「え、ええ」
ハイチちゃんのその質問に答えます。
「実際に何で生えるのかわからなくてとても怖いって思ってる
んだけれど」
「それの謎でもあるのです」
ハイチちゃんはニホンちゃんにも話すのでした。
「それがこれなのです」
「これって」
皆話が読めなくなってきています。それで彼女の話をさらに聞
くのでした。

655:マンセー名無しさん
09/11/07 23:39:05 GBbuTrZJ

「どういうことなの?ニホンちゃんのお家のお人形からわかっ
ったって」
「何か話が」
「ニホンさんの髪の毛が生えるお人形に塗られているお薬には
髪の毛を伸ばす成分が含まれているのです」
それだというのです。
「それを塗ったのです。それなのです」
「ああ、それでなんだ」
「それでぬいぐるみの毛も」
「その通りです。これで事件は解決しました」
ハイチちゃんは皆に言いました。ついでにニホンちゃんのお家
の人形の謎も解けました。しかし事件は解決したとはいえ結局
ぬいぐるみの毛が抜けた原因はわからずじまいなのでした。

656:マンセー名無しさん
09/11/07 23:43:19 GBbuTrZJ
ゲルマッハ君のお家の熊さんの毛が抜けたお話。くま安崎氏と
は関係がありません。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
それとお菊人形の話をミックス。
URLリンク(www.ishiyasan.co.jp)
URLリンク(nats12.cool.ne.jp)
URLリンク(www.ntv.co.jp)
URLリンク(jajatom.moo.jp)
URLリンク(www.tanteifile.com)
真相?大昔のコロコロコミックのあすかあきお氏の漫画がソースだとか。
かなり胡散臭い意見も言う人ではあります。
URLリンク(www.nazotoki.com)
人形が怖いという謝罪は受けますが賠償はできません。

657:マンセー名無しさん
09/11/09 22:24:24 UdCErrcN
        「クールメイド」
「いらっしゃいませ」
紫苑家に行くとです。まず紫苑ちゃんがいつものクール
な表情でそれで。メイド服を着て皆を出迎えてきたので
ありました。黒と白のそのコントラストと可愛らしいデ
ザインのそのフクがとても似合っています。
「何か普段と違ってこれまた」
「凄くいいよな」
「ああ、かなりな」
男組はそんな紫苑ちゃんを見てまずドギマギです。なお
メイド服のスカートは当然ミニでその下にはガーターで
白ストッキングで脚を覆っています。

658:マンセー名無しさん
09/11/09 22:31:58 UdCErrcN
そんな艶姿の彼女が現れてです。こう彼等に囁いてきた
のでした。
「御主人様、これなぞ如何でしょうか」
「御主人様!?」
「何か凄い新鮮っていうか」
「紫苑にそんなこと言われるなんて」
これまた皆にとっては強烈な一撃を持った言葉でした。
こうして彼等は忽ちのうちに陥落してしまいました。こ
れはメイド服の魅力もさることながら紫苑ちゃん自身の
そのクールビューティーな魅力が大きかったようです。
やっぱりこの娘もかなりの美少女であります。

659:マンセー名無しさん
09/11/09 22:39:50 UdCErrcN
そうして勧めてきたものはといいますと。
「ええと、これ?」
「これ買えばいいのか」
「その通りです、御主人様」
また御主人様と呼ぶ紫苑ちゃんでした。こうした細かい
心配りは流石長い間商売で生きてきたお家の娘だけはあ
ります。
「お肌がすべすべになるわよ」
「ああ、化粧品なんだ」
「それなんだ」
お肌と聞いて何なのかわかりました。青い容器やチュー
ブに入ったそれはよく見れば本当にそういったものでし
た。

660:マンセー名無しさん
09/11/09 22:50:09 UdCErrcN
「うちのお家の塩がたっぷり入ったプールから採ったも
のだから。自然でいいわよ」
「ううん、けれどなあ」
「僕達男だし」
「こうしたお化粧の類は」
ところが皆ここで難色を示しました。皆男なのです。で
すからこうしたお化粧品は買ったりしないのです。それ
でも紫苑ちゃんはそのクールなままで皆にお化粧品を差
し出してそのうえで言うのでした。
「どうぞ、御主人様」
「うっ、これは」
「かなり」
男心の壺を付くことニホンちゃんのお家のアイドルの如
しです。しかもです。

661:マンセー名無しさん
09/11/09 22:58:11 UdCErrcN
紫苑ちゃんは只者ではありません。何とここで更なる手
を打ってきたのです。それは。
「どうぞ、御主人様」
「このお化粧品は如何ですか?」
「お母様や妹さんにお似合いですよ」
何とニホンちゃんにタイワンちゃん、ベトナちゃん、イ
ンドネシアちゃんにトル子ちゃん、アジアンガールズが
一斉にメイド服で皆の前に現われたのです。その服は二
ホンちゃんがピンク、タイワンちゃんがイエロー、ベト
ナちゃんがブルー、インドネシアちゃんがレッド、トル
子ちゃんがグリーンです。見事に色分けまでされたミニ
のメイド服です。

662:マンセー名無しさん
09/11/09 23:04:38 UdCErrcN
しかもその手にはやっぱりその紫苑ちゃんのお家のお化
粧品があります。
一人だけでもかなりの威力なのにそれが六人になりまし
た。これで皆の命運は決まりました。
「も、もう我慢できない!」
「終わりだ、負けた!」
「買うよ買うよ!」
こうして皆紫苑ちゃんのお化粧品を買ったのでした。結
果として紫苑ちゃんの思い通りの展開になりました。彼
女は皆が帰った後札束のお札の数を数えながらにっこり
としています。

663:マンセー名無しさん
09/11/09 23:11:45 UdCErrcN
それもメイド服のままです。これだけを見ればやっぱり
奇麗な女の子だな、と思えるのですがここで。後ろから
そのアジアンガールズが彼女に言ってきたのでした。
「あのさ、いい加減帰りたいんだけれど」
「私も」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんがむっとした顔で
紫苑ちゃんに言ってきました。
「お仕事終わったし」
「もういいわよね」
「帰られないわよ」
けれど紫苑ちゃんはそう言う彼女達に対して実に冷たい
声で告げるのでした。

664:マンセー名無しさん
09/11/09 23:17:42 UdCErrcN
「まだうちの家喧嘩してるし」
「あんたのせいで帰られないんだけれど」
今度はトル子ちゃんが言ってきました。五人共まだメイ
ド服のままです。
「皆でレバノンの家に遊びに行っていたら急にあんたと
あんたのお家の人達が喧嘩売ってきてそれでここにいる
んだし」
「まだ終わらないの?」
ベトナちゃんはぽつりと紫苑ちゃんに尋ねます。
「まだ」
「まだよ」
紫苑ちゃんの返答は冷たいままです。

665:マンセー名無しさん
09/11/09 23:26:24 UdCErrcN
「もう少し我慢していて」
「もう少しって」
ニホンちゃんは紫苑ちゃんの今の言葉に難しい顔になり
ました。
「晩御飯までにお家に帰られるかしら」
「じゃあお家の人には私から連絡しておくから」
相変わらず札束のお札を数えています。その姿はまるで
人買いです。
「それで安心できるわね」
「何かそれでずっと働かされそうで」
「全然信用できないんだけれど」
ニホンちゃんやタイワンちゃんだけでなく女の子皆が思
っていることでした。とはいっても何とかお家の人達が
迎えに来てくれて帰ることはできました。

666:マンセー名無しさん
09/11/09 23:29:07 UdCErrcN
イスラエルの化粧品。madeをメイドと掛け合わせて。
URLリンク(news.walkerplus.com)
URLリンク(news.nifty.com)
URLリンク(lohas-news.jp)
アジアのメイドさん達。ただし女の子はアジアンガールズ。
SKBさんのかなり昔のイラストからキャスティング。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
メイド服。
URLリンク(www.wisecart.ne.jp)
URLリンク(www.shop-emily.com)

667:マンセー名無しさん
09/11/09 23:31:46 UdCErrcN
往年の名歌手フランコ=コレッリ。
URLリンク(natsu.at.webry.info)
URLリンク(blog.goo.ne.jp)
URLリンク(ameblo.jp)
URLリンク(www5d.biglobe.ne.jp)
URLリンク(www5d.biglobe.ne.jp)
本の参考文献
文藝春秋社刊行、石戸谷結子著「オペラ歌手は何故もてるのか」
音楽之友社刊行「イタリアオペラ上巻」
トゥーランドット。
URLリンク(www.d1.dion.ne.jp)
メトロポリタン歌劇場。
URLリンク(ja.wikipedia.org)
ノーベル君のお家の人。
URLリンク(www5.plala.or.jp)
URLリンク(www.geocities.jp)
URLリンク(homepage3.nifty.com)


マカロニーノ君の話、ソース等。

668:マンセー名無しさん
09/11/11 22:39:07 LFCuKtap
         「飛ばせ風船」
ニホンちゃん達は小学生といっても学生さんであることには
変わりありません。従ってテストからは逃れることはできま
せん。これはまさに学生の本分です。
「うわあ、また一日近付いたよ」
「テストの日が近付いてるわね」
皆そのことにかなり怖がっています。
「勉強はしないといけないし」
「悪い点取ったら恥ずかしいし」
「恥ずかしいで済めばいいけれど」
話はさらに暗いものになっていきます。

669:マンセー名無しさん
09/11/11 22:48:35 LFCuKtap
「下手をしたらお母さんに怒られるから」
「お小遣い減らされたりおやつなしにされたり」
「最悪折檻とか」
話が次第に剣呑なものになっていきます。
「そういうのあるからね」
「絶対に頑張らないと」
「それでもねえ」
皆溜息と共に言葉を出していきます。
「調子のいい悪いもあるし」
「知らない問題ばかり出るとかね」
テストには付き物の悩みはまだあるのでした。

670:マンセー名無しさん
09/11/11 22:57:29 LFCuKtap
「だから運のいい悪いもあって」
「どうなるかわからないのよね」
「おまじないでもしようかしら」
誰かがこんなことを言いはじめました。
「何か効き目あるのない?」
「お祈りするとか?」
「そういうのかな」
「ううむ、何かあるかな」
こう悩んでいるとです。いつもの彼が出て来たのでありま
した。

671:マンセー名無しさん
09/11/11 23:05:37 LFCuKtap
「皆それならいい方法があるニダよ」
「ってカンコ」
「今度はどんな芸を見せてくれるのよ」
「芸とは失礼ニダな」
いきなり芸とか言われたカンコ君はまずは不機嫌な顔にな
りました。
「ウリは別に芸なぞしてはいないニダよ」
「そうだったのか!?」
「いつもそうだと思ってたけれど」
皆この辺りはかなりシビアというかカンコ君にとっては偏
見です。どうやら皆の方が正しいようですが。

672:マンセー名無しさん
09/11/11 23:12:24 LFCuKtap
そんな皆の目にもめげず。彼は言うのでありました。
「それでおまじないニダが」
「それでどうするんだ?」
「何かまた動物のぬいぐるみ引き千切ったりお池の中に飛
び込んだりとかいった奇妙なパフォーマンスするの?デモ
の時みたいに」
「そんなことはしないニダ」
またしても皆の言葉をムキになった顔で否定します。
「今回使うのは風船ニダ」
「風船!?」
「今回は案外まともだよね」
「そうね」
皆その話を聞いてまずはこう言い合いました。


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