連続ドラマ小説「ニホンちゃん」35クール目 at KOREA
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」35クール目 - 暇つぶし2ch231:マンセー名無しさん
09/08/31 23:08:03 LL+UDb3a
        「あらためて見てみると」
「兄さん、ウリ思うニダが」
「どうしたニダ?急に」
カンコ君はお家の中で自分の方に来てそのうえで声をかけてきた
チョゴリちゃんに対して言葉を返しました。二人共今はお家の中
でくつろいでいます。
「あらたまって。何があったニダ」
「この前の町出の一番さん美人さんが誰か決める大会だったニダ
が」
「負けたことは仕方ないニダ」
そのチョゴリちゃんの言葉に優しく慰めの言葉をかけるカンコ君
でした。妹にはとにかく優しいです。

232:マンセー名無しさん
09/08/31 23:11:26 LL+UDb3a
「次があるニダよ」
「そうではなくて服をあらためて見るニダ」
「服!?」
「そうニダ。ウリの服は兄さんがデザインしてくれたニダな」
「その通りニダ」
それはまさにその通りだったので素直に答えるカンコ君でした。
「それがどうかしたニダか?あのデザインは御前に会っていると
思っていたニダが」
「他のお家のを見てみるニダよ」
こう言ってそれぞれのお家の服を見せるのでした。着ている女の
子がそのまま着ている写真です。

233:マンセー名無しさん
09/08/31 23:16:08 LL+UDb3a
「あらためて見てどう思うニダ?」
「・・・・・・ペルーは何処の異世界から来たニダ?」
まずはペルーちゃんの服装を見てカンコ君唖然です。
「牛の角を生やしているのは儀式に使うニダか?」
「アーリアさんはニーベルングの指輪に見えるニダよ」
「・・・・・・フライアだと思うニダがよくわからないニダ」
カンコ君が呆然となっています。これは滅多にないことです。む
しろ他人を唖然、呆然とさせるのが彼ですから。
「エリザベスさんもよく見たら」
「あいつは何を考えてこんな格好したニダ。悪の魔法使いニダか」
「ニホンさんや香やラスカに驚いていたニダが他にも」
「・・・・・・斧とか弓矢とか楯とか持っている奴がいるのはウ
リの気のせいニダか?」
カンコ君もう自分の見ているものを信じていません。

234:マンセー名無しさん
09/08/31 23:19:25 LL+UDb3a
「気のせいではないニダ。天使までいるニダよ」
「ウリはこいつをニホンの家のゲームで見たニダよ」
何か変わったところから出て来ている天使を見ての言葉です。
「そのままではないニダ?」
「ファイナルファンタジーⅥニダな」
「それニダ」
完全に目が点になっている二人。けれどこの中でチョゴリちゃん
は言うのでした。
「兄さん、もっと冒険してもよくないニダか?今度の大会は」
「・・・・・・流石にウリには無理ニダ」
けれどカンコ君はもうお腹一杯でした。
「ここまで壮絶なデザインはできないニダよ」
「そうニダか」
そう言われて何故かがっかりのチョゴリちゃんでした。実はもっ
と凄い服を着たいのでしょうか。何を以って凄いのかというとど
うにもあさっての方向にいっているようですが。


235:マンセー名無しさん
09/08/31 23:23:27 LL+UDb3a
あらためて見るミスユニバースでの各国の服です。もう何が何な
のか。
URLリンク(chiquita.blog17.fc2.com)
URLリンク(blog.livedoor.jp)

236:マンセー名無しさん
09/08/31 23:25:57 HL1AoQDU
>>231-234
乙です
文字だけみてると、なんだかカオスだなぁ・・・

237:マンセー名無しさん
09/09/02 21:57:19 c0KmrzZK
          「究極最終メニュー」
町で一番の美人を決める大会に大きく遅れを取ったというか常識
を発揮してしまって大人しいデザインにしてしまったカンコ君、
彼は唖然としましたがここで何故か不可思議な対抗心も芽生えさ
せてしまったのです。
「この挽回は必ずするニダ」
別に誓わなくてもいい誓いをしました。そして。
クラスのお料理の時間、今回はそれぞれオリジナルメニューを作
ることになっています。そこでカンコ君は何かに取り憑かれたよ
うに何かを必死に作っています。
「何やってんだ?あれ」
「わからないある」
アメリー君とチューゴ君がまず眉を顰めさせました。

238:マンセー名無しさん
09/09/02 22:01:18 c0KmrzZK
「何か普段と違うあるが」
「料理赤くねえぞ、そういえば」
「キムチ使ってないみたい」
ニホンちゃんがこのことに気付きました。
「そもそも大蒜や唐辛子も」
「その二つ使わねえって」
「カンコの料理あるか!?」
二人はニホンちゃんの言葉を聞いて怪訝な顔になりました。彼等
も彼等でそれぞれのメニューを作ってはいます。
「お魚とお米使ってるけれど」
「んっ!?ニホンちゃんの料理の真似か?」
「何か普通過ぎるあるな」
その作っている様子を見て皆さらにその表情に怪訝な色を深く強
くさせました。

239:マンセー名無しさん
09/09/02 22:06:07 c0KmrzZK
「けれどまあ見させてもらうか」
「そうするあるか」
今どうこう言っても何にもなりません。皆とりあえず今は様子を
見るだけでした。そうして食べる時間です。
「わたしはお握りと卵焼き」
「僕はハンバーガーとサラダな」
「刀削麺と炒飯あるぞ」
それぞれのメニューを皆に出してみせています。とりあえず多く
の面々はごく普通の料理です。そしてカンコ君の料理は何かとい
いますと。

240:マンセー名無しさん
09/09/02 22:11:09 c0KmrzZK
「それで何だ?」
「随分真面目に作っていたあるが」
「何なの?カンコ君」
アメリー君とチューゴ君、それにニホンちゃんがまず来てそれに
皆が続きます。そのうえでカンコ君のところに行くと。
「素材を生かした新メニューニダ」
「新メニューなの」
「それがこれニダ・・・・・・見るニダ!」
皆の前にその新メニューが姿を現わしたその瞬間でした。即座に
調理実習室で大爆発が起こりました。ガスにまで引火してとんで
もない爆発となりました。

241:マンセー名無しさん
09/09/02 22:16:52 c0KmrzZK
「な、何だそれは!」
「何をやったあるか!」
その大爆発から最初に立ち直ったアメリー君とチューゴ君は速攻
で突っ込みを入れます。二人共真っ黒になっています。当然服は
ボロボロに焦げて髪の毛もチリチリです。
「その料理は何なんだYO!」
「爆弾あるか!」
「爆弾ではないニダ、料理ニダ」
けれどカンコ君はこう言うのでした。
「御飯に鮎を入れたものニダ」
何とあまり炊けていない如何にも硬そうな御飯に頭から何匹かの
鮎が頭から突き刺さっています。鮎にしろ生焼けです。尻尾だけ
が無惨に出ています。

242:マンセー名無しさん
09/09/02 22:22:17 c0KmrzZK
「それがウリの新しいメニューニダ」
「それが料理かYO・・・・・・」
「幾ら何でも無茶苦茶あるぞ」
「あの、カンコ君」
ニホンちゃんも黒焦げになりながらもカンコ君に尋ねます。当然
皆爆発のせいで真っ黒になっています。
「それ食べられるの?」
「ウリが作ったものニダ。絶対に大丈夫ニダ」
「何があっても食べないからな」
「そもそも何をどうやったらそんな料理ができるあるか」
「もう何が何だか」
三人だけでなく皆唖然でした。

243:マンセー名無しさん
09/09/02 22:24:13 c0KmrzZK
「これは流石に」
「無理」
「っていうか有り得ない、マジで」
カンコ君は思わぬところで暴走を見せることになりました。彼ら
しいと言えば彼らしいのでありますけれど。なおこのメニューは
誰も食べませんでした。
「なじぇ誰も食べないニダ。ウリはとても悲しいニダ」
「やかましい!見ただけで大爆発起こす料理作りやがって!」
「何処をどう言ったらあんなものが作れるあるか!」
流石に今回は袋にはされませんでしたが一斉に突っ込みを入れら
れるカンコ君なのでした。

244:マンセー名無しさん
09/09/02 22:31:08 c0KmrzZK
あのスケキヨ丼です。何度見ても凄い。
URLリンク(www5b.biglobe.ne.jp)
AAもどうぞ。
URLリンク(riceballman.fc2web.com)

245:マンセー名無しさん
09/09/02 22:37:26 c0KmrzZK
>>236
はい、各国の衣装をあらためて見ますとどれも壮絶だったのでもう一度ネタにさせて
もらいました。
最早ここまでくるとGガンダムとかRPGの世界に本当に思えます。それも一国だけ
ではなく殆どの国がそうした状況です。今年のミスユニバースはカオス過ぎました。

246:マンセー名無しさん
09/09/04 22:30:53 RcmTAGnb
      「バザーで大発見」
皆フィリップ君がが自分のお家の中において開いているバザー
に参加しています。彼のお家も何だかんだで発展はしてきてい
るようです。
「何か紆余曲折ばっかりしてるけれどね」
「それでもかなりよくなったじゃない」
タイワンちゃんが彼に対して告げます。
「アメリー君のところから出て行った時に比べればそれこそも
う」
「まあね。それは確かにね」
このことは他ならない彼が一番自覚していることです。

247:マンセー名無しさん
09/09/04 22:35:28 RcmTAGnb
「本当に。色々な食べ物も手に入るようになったしね」
「そうよね。このウズラなんか特に美味しそうよね」
「あれっ、フィリップ君このウズラって」
ここでニホンちゃんがフィリップ君が手に持ったそのウズラを
見て驚きの声をあげました。
「何でこんなところにいるの?」
「何でって食べる為にだよ」
フィリップ君は何を今更といった口調でニホンちゃんに返しま
した。
「ニホンちゃんだってウズラ食べるじゃない」
「そうじゃなくてこのウズラって」
ニホンちゃんはそのウズラ自体を見て言うのです。

248:マンセー名無しさん
09/09/04 22:40:59 RcmTAGnb
「確かもういなくなったウズラなじゃないの?」
「あれっ、そういえば」
「このウズラって」
タイワンちゃんもここで気付いたのでした。
「もういなくなったって言われてるやつじゃない。何でいるの
よ今ここに」
「何でだろうね」
持っているフィリップ君にもわからないことでした。
「まだいたんだ」
「いたんだじゃなくてこんなの食べたら駄目よ」
ニホンちゃんはすぐにそのウズラを保護しにかかりました。

249:マンセー名無しさん
09/09/04 22:44:51 RcmTAGnb
「とにかくまだいたってわかったんだし。だからね」
「うん。じゃあ食べるのは」
「他のウズラに決まってるでしょ」
タイワンちゃんが呆れた顔でフィリップ君に突っ込みを入れま
す。
「それともまさか食べてまたいなくなりましたってするつもり
なの?あんた」
「それじゃあここはやっぱり」
「他のウズラよ、いいわね」
こうしてフィリップ君は他のウズラを食べることになりました。
本当に何時何処で何が発見されるのかわかったものではありま
せん。とはいっても何故かフィリップ君は結局そのウズラを食
べちゃったとかどうとか。食欲には勝てないのかも知れません。

250:マンセー名無しさん
09/09/04 22:49:18 RcmTAGnb
フィリピンで折角見つかったウズラが食肉市場に。お話を少しアレンジしました。
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)

251:マンセー名無しさん
09/09/06 21:49:58 c3psNNmA
         「メーテルさんと乙男さん」
ニホンちゃんもウヨ君も時間があれば誰かの家に御呼ばれしています。
とにかく人気者のこの二人ですが今日はチョゴリちゃんとタイワンちゃ
んに御呼ばれでした。
「ウリはとっておきの服で待っているニダ」
「あたしは腕によりをかけて御馳走するから」
「それで今日は二人だけれど」
「服?御馳走?」
ウヨ君はこのことがかなり気になりました。
「一体どんなのかな」
「とりあえず言ってみないとわからないけれど」
「そうなんだよな。じゃあ行こう、姉さん」
「ええ」
こうして二人でまずはチョゴリちゃんのお家に行くことになりました。
つまりまずはカンコ家にお邪魔したわけです。

252:マンセー名無しさん
09/09/06 21:53:55 c3psNNmA
しかし何と向こうから出迎えが来ました。来たのは。黒い毛皮のあっ
たかそうな丈の長いコートとこれまた黒い毛皮の高い帽子のチョゴリ
ちゃんでした。おまけに車掌さん姿のカンコ君までいます。
「ウヨ君、出迎えに来たニダよ」
「ニホン、わざわざ来てやってニダ。感謝しる」
「出迎えに来たのはいいんだが」
「二人共その格好は」
「これがサービスニダ」
「どうニダ?似合うニダか?」
何とも言えない格好です。というよりはこの格好は。ウヨ君もニホン
ちゃんも一旦顔を見合わせてから二人に言うのでした。

253:マンセー名無しさん
09/09/06 21:58:42 c3psNNmA
「おい、その格好は」
「物凄く怒る人がいるから危ないけれどいいの?」
「そんなことはケンチャナヨニダ」
いつものケンチャナヨ節で全てを無効化してしまうカンコ君でした。
「向こうが気付かなければいいニダ。何、気付いても知らぬ存ぜぬで
かわしてしまえばいいニダ」
「それってどうにもならないと思うけれど」
ニホンちゃんはこう思いましたがそれ以上はとても言えませんでした。
とりあえずチョゴリちゃんがウヨ君に可愛く笑って言ってきているの
は目に入りました。

254:マンセー名無しさん
09/09/06 22:03:26 c3psNNmA
「どうニダ?似合うニダか?」
「そうだな。似合うことは似合う」
「ウヨ君に言ってもらうと嬉しいニダよ。兄さんと二人で徹夜で作っ
たかいがあったニダよ」
「これもサービスニダ。ニホン、感謝するニダよ」
「うん。それじゃあ」
とりあえずカンコ君のその招待を受けてからカンコ家に行ってそこで
四人で遊んだニホンちゃん。続いてタイワンちゃんのお家に来ると出
て来たのは肉じゃがでした。
「肉じゃがですか」
「タイワンちゃん、御馳走ってそれだったの」
「ええ、そうよ」
その肉じゃがを出したタイワンちゃんがにこりと笑って二人に告げる
のでした。

255:マンセー名無しさん
09/09/06 22:08:08 c3psNNmA
「どう?ニホンちゃんとこの料理をね」
「それはそうですけれど」
「何でまた肉じゃがなの?美味しくて栄養があるのは確かだけれど」
「決まってるじゃない。ニホンちゃんと一緒になる為じゃない」
ここでついつい口を滑らしてしまったタイワンちゃんでした。
「それで将来はニホンちゃんのお婿さんにあたしがねって。まあ性別
は性別だけれどそんなの気にしないでね」
「ちょっと以上に気になるけれど」
「あの、幾ら何でも女同士なのは」
「いやね、冗談よ」
流石に自分の失言に気付いたのでしょうか、咄嗟にこう言います。

256:マンセー名無しさん
09/09/06 22:12:49 c3psNNmA
「あたしだって女の子だし。男の子としか結婚できないってわかって
いるわよ」
「だといいけれど」
「けれどどう?」
それでも何故かニホンちゃんに顔を向けながら尋ねてくるのでした。
「肉じゃがって家庭的な料理じゃない?そうでしょ?」
「まあそうだけれど」
それは誰よりもよくわかるニホンちゃんでした。何故ならその肉じゃ
がのお家ですから。
「それにどうかしら。あたしのエプロン姿」
今度はくるくると回りながら自分のエプロン姿をとりわけニホンちゃ
んにことさら見せてきます。

257:マンセー名無しさん
09/09/06 22:16:43 c3psNNmA
「いいお婿さん・・・・・・いえお嫁さんになれるわよね、あたし」
「まあそうだけれど」
「タイワンさん、若しかして」
ここでふと思うウヨ君でした。
「乙男なのか?女の人だけれど」
「じゃあ私は乙女?」
ニホンちゃんは今のウヨ君の言葉を聞いてふと思いました。
「ええと、漫画じゃ確か男の子がヒロインなのよね」
「だから姉さんが女の子だけれど男の子でヒロインで」
「タイワンちゃんが女の子だけれど女の子でヒーロー?」
ここでニホンちゃんがこう言いました。

258:マンセー名無しさん
09/09/06 22:17:50 c3psNNmA
「何か言っていてわからなくなってきたな」
「本当ね」
「さあ、あたしこれからも頑張るわよ」
妙な話をしてしまいこんがらがってしまった二人をよそにまた言う
タイワンちゃんでした。
「ニホンちゃんの為に美味しいものを食べてヒーローにね」
「やっぱり乙男だよな、タイワンさんって」
「この場合乙女なのかしら」
「少なくてもヒーローだよ」
「それでわたしがヒロインなのかしら」
どうもその辺りはこんがらがる二人でした。けれどその横ではタイ
ワンちゃんが相変わらずせっせとニホンちゃんにアプローチするの
でした。もう何が何だか。

259:マンセー名無しさん
09/09/06 22:18:48 c3psNNmA
韓国のスリーナインと台湾の肉じゃがです。最後の方は今フジテレ
ビでやっているドラマ『乙男』を元ネタにしました。
URLリンク(news.biglobe.ne.jp)
URLリンク(news.searchina.ne.jp)

260:マンセー名無しさん
09/09/06 22:43:37 QY6iqmVq
ID:c3psNNmA
もしかしたら、誰も読んでないかもしれないぞ

261:マンセー名無しさん
09/09/07 00:31:50 JWuaHNi3
悪い、このスレに誤爆した。謝罪はするが賠償は勘弁な。
URLリンク(www.soutokufu.com)

262:マンセー名無しさん
09/09/07 11:18:13 Slyvw0T0
今日は熱血君が書かない日

263:マンセー名無しさん
09/09/08 22:24:31 DXOtYq9a
         「ダーリン愛してる」
乙男ということにされてしまったというか何故かタイワンちゃん
に肉じゃがを御馳走になったニホンちゃんですがこのことはすぐ
にクラスの皆に伝わりました。これを聞いた男組の反応がこれま
た実にアナーキーでした。

         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!   
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・   
                                             
            ,. -─- 、._               ,. -─v─- 、._     _
            ,. ‐'´      `‐、        __, ‐'´           ヽ, ‐''´~   `´ ̄`‐、
       /           ヽ、_/)ノ   ≦         ヽ‐'´            `‐、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ   ≦         ≦               ヽ
      i.    /          ̄l 7    1  イ/l/|ヘ ヽヘ ≦   , ,ヘ 、           i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/      l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、      │
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l         レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /       riヽ_(:)_i  '_(:)_/ ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
      /`゙i u       ´    ヽ  !        !{   ,!   `   ( } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!       ゙!   ヽ '      .゙!  7     ̄    | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /        !、  ‐=ニ⊃    /!  `ヽ"    u    ;-‐i´
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /             ヽ  ‐-   / ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /             ヽ.___,./  //ヽ、 ー        


264:マンセー名無しさん
09/09/08 22:28:51 DXOtYq9a
いきなりこんな顔で騒ぎだします。のっけからアナーキーな有様
です。
「タイワンちゃんがニホンちゃんを狙ってる!?」
「乙女になろうとしているだと!」
「ヒーローになるつもりかよ!」
ニホンちゃんがヒロインならタイワンちゃんはヒーローになって
しまう訳で。女の子でもヒーローになれるようです。
「まあ最近のニホンちゃんの漫画やアニメって男でもヒロインに
なったりするしな」
「ガンダ○O○のティエリアとかな」
「あのお姫様より奇麗な女装だったしな」
「グラヴ○○ンだと○牙とかな」
皆ニホンちゃんのお家のアニメとかに異様に詳しいようです。何
はともあれタイワンちゃんにニホンちゃんを取られるのではない
のかと勝手に想像しています。それで勝った行動は。なお一連の
話を小柄な人物が物陰から聞いていたのには気付いていませんで
した。

265:マンセー名無しさん
09/09/08 22:34:27 DXOtYq9a
ニホンちゃんが学校で女の子達と一緒にいるとです。いきなり袴
姿にカラーの覆面という異形の一団が出て来なくてもいいのに六
人も出て来ました。
「男が嫉妬に燃える時!」
「嫉妬マスクを呼ぶ合図!」
「何この歌」
「無意味に名曲だけれど」
嫉妬マスクのテーマに乗って現われたその一団、奇怪なポージン
グをして叫ぶのでした。
「乙男レッド!」
「乙男ブルー!」
「乙男イエロー!」
「乙男グリーン!」
「乙男ブラック!」
「乙男ピンク!」
六人勢揃いです。女の子達はその六人を見てまずは唖然です。そ
の次に大体誰が誰なのかわかったのでした。

266:マンセー名無しさん
09/09/08 22:40:11 DXOtYq9a
「赤がアメリーよね、青がチューゴで」
「絶対にね。どうせ赤がリーダーで青が参謀とかそんなので決め
か何かよね」
「黄色のイン堂はカレー?緑のロシアノビッチは自分の家に腐る
程ある木で黒のマカロニーノは格好つけかしら。それともベニト
おじさんかしら」
ここまではおよそわかりました。けれど最後のピンクがわからな
いのでした。
「カンコは今チョゴリちゃんのクラスに行ってるし」
「やけに小さいけれど誰かしら」
「ええい、僕はアメリーじゃねえYO!」
「チューゴではないあるぞ!乙男ブルーある!」
自分で手を挙げてすらいます。ある意味物凄いです。

267:マンセー名無しさん
09/09/08 22:45:41 DXOtYq9a
「とにかく我等乙男戦隊オトメンジャー!」
「ニホンちゃんを招待したい!」
「えっと、わたし?」
とりあえずいきなり和服で自分の前に出て来た六人に顔を向けは
しました。
「わたしを?」
「そうさ。まずは僕の家だけれど世界一華やかなニューヨークの
間にワシントンの間の桜の並木道、ロスのお池でサーフィンとか
テキサスの荒野で西部劇堪能とかね」
「四人のシェフが待っているあるぞ。南には風光明媚な水墨画み
たいな世界に黄鶴楼、香もいるあるし北にはあの壁も健在あるぞ。
悠久の歴史ある」
「やっぱりタージ=マハールだよ。それに聖なるガンジスで穢れ
を洗い落としてエステも楽しめるよ。僕の家の映画はもう今町の
皆の話題の的だよ」
このモロバレの三人の次は。

268:マンセー名無しさん
09/09/08 22:50:05 DXOtYq9a
「俺の家のモスクワの間の赤い城の模型見て驚くなよ。サンクト
ペテルブルグの間なんかもう最高だぜ。ただちょっと骨が出て来
たりなんて噂もあるがまあ気にするな。あとサウナもいいぜ」
「もうね、僕の家は観光なら何でもあるよ。ほら、ローマの間な
んて歴史の勉強ができるしちょっと落ち着きたくなったらパスタ
にワインとかでゆっくりオペラなんてどうかな」
五人がそれぞれ宣伝します。もう自分がそれぞれ何処の誰なのか
もう自白していますがそれは一向に気付いていないようです。も
っとも皆誰が誰なのかわかっていますので一向に気にしていませ
ん。問題は最後の一人です。


269:マンセー名無しさん
09/09/08 22:53:07 DXOtYq9a
「ピンクはヒロインの色なのに」
「何の言わないってどういうことなの?」
皆それが不思議でした。ピンクだけとにかく何も言わないのです。
身動き一つしません。それを見て怪訝な顔になることしきりでし
た。
「本当に誰かしら」
「あれって」
皆が首を傾げているうちにです。五人はそれぞれ仲間割れをはじ
めてしまいました。ニホンちゃんが誰のお家に行くべきか。それ
をニホンちゃんの意見を聞かずに争いだしたのです。

270:マンセー名無しさん
09/09/08 22:55:55 DXOtYq9a
「だから僕の家なんだYO!」
「僕の家あるぞ!」
「いいや、僕の家でカレーを食べるんだ!」
「黙ってろ、俺の家しかねえだろ!」
ブラックは弱いらしくて真っ先に倒されてしまいました。それで
今は四人で争っています。
けれどその間にピンクがすすす、と動いてさっとニホンちゃんの
手を取ると。すぐにヒロインを連れ去ったのでした。
「これで決まりね。ニホンちゃんは今日もあたしのお家で御馳走
になるのよ」
「あっ、本当の乙男!」
「タイワン!」
ニホンちゃんを傍らに抱いて察そうとマスクを取った彼女は何と。
タイワンちゃんでした。謎のピンクは彼女でした。

271:マンセー名無しさん
09/09/08 22:59:19 DXOtYq9a
「一番最初にニホンちゃんをゲットした人が今日ニホンちゃんを
お家に招待する約束ね。じゃあこれで決まりね」
「そんな決まりあったの」
ヒロインなのに話に完全に置いてけぼりだったニホンちゃんは少
し呆然となって自分を左手で抱き締めるタイワンちゃんに尋ねま
した。確かに今の二人はヒーローにヒロインです。何時の間にか
教室の出口のところにいます。
「わたし全然知らなかったけれど」
「そうなのよ。まあ今日もうちで御願いね」
この強引な申し出にニホンちゃんはただ頷くばかりでした。完全
にタイワンちゃんのペースで話を進められています。

272:マンセー名無しさん
09/09/08 23:03:03 DXOtYq9a
「え、ええ」
「くそっ、抜け駆けされたな」
「しかも何かエンディングと同じような展開」
「確かに」
女の子が男の子の手を取って逃げる終わりの曲のことは皆も知
っていました。今が丁度それだったのです。
「あとはあんた達がニホンちゃんとタイワンに返り討ちにされ
るだけだけれど」
「どう?」
この女の子達のかなり意地悪な問いにレッドとブルーが五人を
代表してかなり忌々しげな声で答えます。顔はマスクに隠れて
いますがそれも大体想像できる声で。

273:マンセー名無しさん
09/09/08 23:05:29 DXOtYq9a
「それはお断りだYO」
「そこまで合わせるつもりはないある」
彼等も流石にそれは断るのでした。何はともあれ今日もニホン
ちゃんはタイワンちゃんのお家に御呼ばれすることになったの
でした。
「何か話が無茶苦茶だけれど」
「いいじゃない。今日は肉じゃがじゃなくて飲茶と麺類をもう
たっぷり作るから二人で食べましょう」
「うん、それじゃあ」
こうしてヒロインは目出度くヒーローと結ばれハッピーエンド
となりました。それに嫉妬する人がかなりいるようですけれど
それでもハッピーエンドなのでした。

274:マンセー名無しさん
09/09/08 23:06:32 DXOtYq9a
各国の観光です。元ネタは乙男の海での話の袴の戦隊ものと最
後の歌、それとパッパラ隊のしっとマスクのテーマより。色は
かなり主観です。
URLリンク(www.discoveramerica.com)
URLリンク(www.cnta.jp)
URLリンク(homepage2.nifty.com)
URLリンク(homepage2.nifty.com)
URLリンク(www.russia-emb.jp)
URLリンク(www.amoitalia.com)
URLリンク(italia.wingstone.net)
かなりの長篇になりました。長いと思われた方には謝罪しますが
賠償はいたしません。

275:マンセー名無しさん
09/09/08 23:44:52 4fEdvUYX
レス数を稼ぎたいからって、細かく刻み杉。
早く本スレに追いつくといいね(藁

276:マンセー名無しさん
09/09/09 07:09:32 EBAEgy4X
今日の夜に反委員会が火病ります
しばらくお待ちください

277:マンセー名無しさん
09/09/10 22:33:31 Hih3QK5S
         「二人のお母さん」
ニホンちゃんにもニホンパパさんとニホンママさんという
御両親がいます。そして当然ながらオージー君やニュージ
ー君にも御両親がいます。
「そういえば二人のお父さんとお母さんって見たことない
けれど」
「何を言っているダスかニホンちゃん!」
「幾ら親友同士でもそれは聞き捨てならへんで!」
鯨のことでニホンちゃんとこの二人はいがみ合うことが多
かったりしますがそれでも様々な交流があったりします。
そのお付き合いは家ぐるみでかなり深いものになっている
のが現実です。もっともニホンちゃんのお家はそうした相
手がかなり多いのですけれど。

278:マンセー名無しさん
09/09/10 22:41:15 Hih3QK5S
「ワスにもちゃんとパパとママがいるダスよ」
「わいのお母ちゃんはニホンちゃんのお家にもかなり来た
ことがあるんやけれどな」
「えっ、そうだったの!?」
ニホンちゃんは今のニュージー君の言葉に思わず声をあげ
てしまいました。
「ニュージー君のお母さんがわたしの家に何度もって」
「歌手なんやけれど、わいのお母ちゃん」
ニュージー君はここで言うのでした。
「それ知らんかったんか?」
「歌手でニュージー君のお家の人って」
ニホンちゃんは彼の話を聞いてそこから記憶を辿るのでし
た。そうして当たったのは。

279:マンセー名無しさん
09/09/10 22:46:21 Hih3QK5S
「あのオペラ歌手の人?」
「そや。毎年みたいに来てるやろ?」
「ええ。あの人だったら」
「もともとわいの家におったお爺ちゃんとエリザベスの家
から来たお婆ちゃんの間に産まれてな」
ニュージー君のお母さんはそういう人だったのです。この
人のお家も結構複雑でエリザベスちゃんのお家から来た人
と元から住んでいた人が一緒になっているのです。そして
一緒になるまでに随分と色々なことがあったりもしていま
す。


280:マンセー名無しさん
09/09/10 22:51:39 Hih3QK5S
「それでお父ちゃんと結婚してわいが産まれたんやで」
「そうだったんだ。ニュージー君のお母さんってあの人だ
たんだ」
「どや、別嬪さんやろうちのお母ちゃん」
ここでさりげなく自分のお母さんのことも自慢するニュー
ジー君であります。この辺りは結構子供らしいです。何だ
かんだ言って皆まだ小学五年生ですし。
「世界中飛び回ってマカロニーノの家のオペラもゲルマッ
ハの家のオペラも歌ってんねんで」
「あの人は確かに凄いわね」
「ワスのママもダスよ」
ニュージー君に負けじとオージー君も言ってきました。

281:マンセー名無しさん
09/09/10 22:57:01 Hih3QK5S
「ワスのママも一度ニホンちゃんのお家にアメリーの家の
メトロポリタン公演で来たことがあるダスが」
「御免なさい、ちょっと覚えていないわ」
「どういうわけかママはニホンちゃんのお家に縁がないダ
スがそれでも町で有名な歌手の一人ダスよ」
それでもオージー君はこのことを強調します。
「パパが指揮をしていつも二人で頑張ってるダスよ。その
間にワスとキャンベラも育ててくれるし刺繍も好きなとて
も家庭的な人ダスよ」
「ふうん、そうだったの」
オージー君のお家のことを今はじめて知ったニホンちゃん
でした。これはとても意外なことでした。

282:マンセー名無しさん
09/09/10 23:01:56 GSXLxjUc
熱血オンライン

283:マンセー名無しさん
09/09/10 23:02:33 Hih3QK5S
「オージー君のお母さんってそういう人だったの」
「歌の技術が凄いダスよ。一度聴いてみるといいダス」
「わかったわ。じゃあ機会があれば」
「それでダス」
ここでオージー君はあるデザートを出してきました。それ
も三人分です。
「このお菓子は?」
「ワスとキャンベラがママの為に作ったお菓子ダス」
こうニホンちゃんに対して説明します。
「名付けて『ラ=ストゥペンダ』ダス。ママの仇名をその
まま使ったダスよ」
それがそのお菓子の名前なのでした。それを三人で食べよ
うというのです。

284:マンセー名無しさん
09/09/10 23:05:53 Hih3QK5S
「さあ、これを食べて」
「わいの歌も聴いてくれへんかな」
今度はニュージー君がにこりと笑って立ち上がりました。
そうしてそのうえで歌う歌は。
「あれっ、エリザベスちゃんのお家の言葉と」
もう一つあったのでした。そちらはニホンちゃんがあまり
聴いていない言葉でした。その言葉が何かといいますと。
「これがお爺ちゃんの言葉なんや」
「ニュージー君のお家に前からいた人達の言葉なのね」
「最近はエリザベスの家の言葉とこの言葉両方でわいの家
の歌を歌うことにしてん」
こう話すのでした。

285:マンセー名無しさん
09/09/10 23:10:14 Hih3QK5S
「お母ちゃんのルーツをそのまま歌ってるんやで」
「そうね。そういえば何かニュージー君の後ろに」
何時の間にかその前からいた人達が出て来て後ろで踊って
います。結構異様なものもありますが流石に血を引いてい
るせいかニュージー君と一緒だと絵になっています。
「さあニホンちゃん食べるダスよ」
「ええ。それじゃあ」
そうしてオージー君の差し出してくれたそのお貸しも食べ
ます。今日はオージー君とニュージー君の家族のことも、
そして意外な一面を知って満足したニホンちゃんでした。


286:マンセー名無しさん
09/09/10 23:15:37 Hih3QK5S
オージー君とニュージー君の親のお話です。オージー君の
お母さんはオーストラリアのオペラ歌手ジョーン=サザー
ランド、お父さんは指揮者のリチャード=ボニング、ニュ
ージー君のお母さんは同じくオペラ歌手のキリ=テ=カナ
ワです。
URLリンク(www.hmv.co.jp)
URLリンク(keyaki.blog.so-net.ne.jp)
URLリンク(www5.plala.or.jp)
URLリンク(www.neowing.co.jp)
URLリンク(emimusic.jp)
URLリンク(www.sonymusic.co.jp)
URLリンク(www.geocities.co.jp)
本としての資料は石戸谷結子さんの『オペラ歌手はなぜ
モテるのか?』です。文藝春秋社から出ていました。そ
の他には音楽之友社のオペラ関係の本を参考にしていま
す。お菓子は石戸谷さんの本の中にあります。二人の舞
台の映像はそれぞれDVDで観られます。
キリ=テ=カナワはマオリ族の父とイギリス系の母の間
に生まれたのでニュージー君のお母さんとして民族的に
相応しいのでは、と思い書いてみました。なおニュージ
ー君の歌についてのソースはこちらです。
URLリンク(barrajii.blogspot.com)
URLリンク(anthem.hanondesu.com)
URLリンク(www.h3.dion.ne.jp)
URLリンク(www.rumiko.co.nz)

287:マンセー名無しさん
09/09/12 21:47:27 BjdXYOvC
         「アヒルちゃん登場」
ニホンちゃんのお家の中にはとりあえず四十七の重要な部屋
があります。とりあえず皆がくつろぐ場所やお風呂やおトイ
レとかもありますがその他の部屋も四十七個あるのです。
「何気に多過ぎないニダか?それにマップはどうなっている
ニダ?」
「そういえばどうなってるんだろ」
その構造はニホンちゃんも知らなかったりします。何と彼女
は日之本家にずっと住んでいるのに自分の家がどういった構
造になっているのか知らなかったのでした。しかもこれは彼
女だけでなくお家の皆もでした。

288:マンセー名無しさん
09/09/12 21:51:43 BjdXYOvC
「そういえばカンコ君もお家の中どうなってるか知ってる?
何回か引っ越す話とかあったりお家そのものが焼けたりして
たような気もするけれど」
「それを言えばアメリー君の家も時々構造が変わったりチュ
ーゴ君の家もアパートだったりしているニダよ」
「何かその時その時になって皆お家の形が変わってたりする
のね」
「それを言ったら話が収まらないニダ。これ位にしておいた
方がいいニダ」
「そうね。じゃあそういうことで」
とりあえずどうでもいいことを話していた二人でした。何は
ともあれ今日皆はニホンちゃんのお家のオオサカの間に集ま
っているのでした。

289:マンセー名無しさん
09/09/12 21:56:59 BjdXYOvC
「いやあ、たこ焼きにお好み焼きにきつねうどんに串カツに
味噌を使ったおでんにって」
「自由軒のカレーに金龍ラーメンにいづも屋の鰻。堪能させ
てもらってるよ」
皆オオサカの間特有の料理に舌鼓を打っています。オオサカ
の間の水路を走る遊覧船の中で船旅を楽しみながら悠々とそ
うした料理を味わっています。
「安くて庶民的だけれどそこに味があるよね」
「しかもデザートはこの夫婦善哉」
「いや、二つ一度に出て来るのがいいよね」
「そうでしょ。オオサカの間は美味しい食べ物が一杯なのよ」
ニホンちゃんも上機嫌で皆にお話します。

290:マンセー名無しさん
09/09/12 22:01:39 BjdXYOvC
「だからわたしもここが大好きなの。オオサカにいると何か
気持ちが楽しくなるのよね」
「それにいつもあれが見えるしね」
タイワンちゃんが明るく言います。そうして指差した先にあ
るものは。
勇壮なお城の天守閣と高い塔です。その二つがこれまたとて
も絵になっています。
「あのお城と塔のプラモがまたいいのよね」
「あれもいいでしょ。わたしあのお城も塔も大好きなのよ」
ニホンちゃんはその二つを見てもご満悦です。
「それに最近はね」
「最近は?」
「また一つ面白いものが出て来たのよ」
こう言うと皆が乗っている遊覧船のすぐ側に何かが出て来ま
した。カンコ君が最初に気付きました。

291:マンセー名無しさん
09/09/12 22:07:37 BjdXYOvC
「何ニダ?急に右側が暗くなってきたニダよ」
「あれっ、そういえばそうだな」
「何あるか?」
続いてアメリー君とチューゴ君もそのことに気付きました。
「一体何か来たのだ?」
「ビルあるか?」
そう思ってその右側に顔を向けました。するとそこにいたの
は。
「な、何ニダこれは!!!」
「ば、化け物か!?」
「ウルトラマ○に出て来た怪獣あるか!?」
三人はそちらを見て驚きの声をあげました。そこにはアヒル
が一匹いました。

292:マンセー名無しさん
09/09/12 22:15:25 BjdXYOvC
船なんか比べ物にもならない巨大さの黄色いアヒルの赤ちゃ
んのおもちゃです。それが川の上にぷかぷかと浮いていたの
です。流石に皆これには顎が外れる程驚きました。
「ニ、ニホンちゃん何これ!?」
「特撮の撮影!?ひょっとして」
「それともお化け?」
「うん、ちょっと面白いかなって思って作ってみたの」
ニホンちゃんはこう皆に話します。
「それでなんだけれど。どうかな」
「微妙。っていうかYO」
「最早可愛いとはとても思えないある」
さしものアメリー君もチューゴ君も外れそうになる自分の顎
を何とかするのに必死でそれ以上は言えませんでした。

293:マンセー名無しさん
09/09/12 22:20:52 BjdXYOvC
他の皆もです。あまりにも壮絶なその姿に何も言えないでい
ます。タイワンちゃんがその大きさを見て何とか言うのでし
た。
「ニホンちゃんのゲームの戦艦とかアニメのロボットと比較
しても全然違わないと思うけれど」
「まあ面白いかなって思った作ったのよ」
「幾ら面白くても限界超えてるわよ」
皆それ以上は何も言えません。そのまま呆然としたまま船と
オオサカの料理を楽しみましたが目はアヒルに釘付けでした。
しかも川からあがってもです。
「夕陽が奇麗なんだけれどな」
「アヒルの姿が目に一緒に入ってシュール過ぎるある」
アメリー君もチューゴ君も今だにこう言っています。

294:マンセー名無しさん
09/09/12 22:26:43 BjdXYOvC
夕方のアヒルは何かもうタイガーセブンのOPの如く絵にな
っています。そして夜になると夜景に照らされる黒い川の上
にただ一人浮かんでいます。そのつぶらな瞳で。
「ニホンちゃん、あれ見て何か思わない?」
「ちょっとシュールかしら」
「いや、ちょっとどころじゃないし」
タイワンちゃんはここで遂に力尽きました。
「もう。何て言ったらいいのかしら」
「とりあえずマエミが来たらどうするニダか?あの大きさだ
とオオサカのお城や塔に殴り込んだりビルに突っ込まないニ
ダか?」
カンコ君も流石にそんなことを心配していしまいます。

295:マンセー名無しさん
09/09/12 22:33:32 BjdXYOvC
「あれだけ大きいとマエミの風だと漫画みたいになってもお
かしくはないニダよ」
「そうよね。その場合どうしようかしら」
何かそうしたこともあまり考えていなかったっぽいニホンち
ゃんです。
「お城に突っ込んだアヒルさんなんかやっぱり絵にならない
わよね」
「とりあえずオオサカはもう蟹や河豚やエイリアンやあの紅
白のおっさんで足りてるニダ。まだ必要ニダか?」
「あとナラの間にはあのマスコットもいたりするけれどどう
かしら。こっちに持って来る?」
「・・・・・・あれは絶対にお断りニダ。それにしても本当
に恐ろしいでかさニダな」
そんなことを話していたその時です。

296:マンセー名無しさん
09/09/12 22:41:09 BjdXYOvC
「あっ、風が!」
「マエミ!?」
「いや、違うけれど」
「アヒルが!」
「飛んだ!」
不意に風が起こりました。そうして舞い上がったアヒルちゃ
んが何とお城の頂上に着地しました。ついでにお城にあの蟹
も河豚もエイリアンも来て止めに紅白のおじさんの人形まで
一緒になりました。隣には塔まで来てグリコのランナーと後
はケンタッキーのおじさんも一緒になりました。まさしくオ
オサカの間オールスターです。


297:マンセー名無しさん
09/09/12 22:47:46 BjdXYOvC
「一つ一つでもすげえってのによ」
「ここまでカオスだともう何も言えないあるぞ」
「それでさ。ニホンちゃんどうするの?」
「最早話が収まりきれないニダよ」
アメリー君とチューゴ君は完全に呆れてしまいタイワンちゃ
んとカンコ君はニホンちゃんにこれからどうするのか尋ねま
す。けれど当人は至って冷静にこう言うだけでした。
「これで昔あったすっぽんの人形もあったら完璧だったんだ
けれどなあ」
どうもニホンちゃんもぶっ飛ぶ時はぶっ飛ぶみたいです。何
はともあれ物凄い光景が暫くそれぞれの場所に戻されるまで
壮絶なカオスがオオサカの間で展開されるのでした。

298:マンセー名無しさん
09/09/12 22:51:28 BjdXYOvC
大阪に突如現れた巨大ヒヨコの正体とは。コラではありませ
ん。最初のネタはちょっとこれまでのニホンちゃんのお家の
設計をネタにしたものです。他意はありません。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
URLリンク(www.hetga.com)
画像も。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
大きさ比較。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)

299:マンセー名無しさん
09/09/13 11:56:29 LmgzLsUu
今日の熱血ID:qoR7gjdm

300:マンセー名無しさん
09/09/14 22:45:33 AVVsQpgR
        「お庭に一杯いました」
インドネシアちゃんのお家はお池の中にあちこち部屋がある
といった変わった建築になっています。必要な時にそのあち
こちの部屋を移動するという方法です。
そうした結構面倒な移動をしなければなりませんがお家の中
はお庭も一杯あって中々見所が多いです。とりわけお庭の木
の中を進むととりわけ面白いです。木々が鬱蒼と茂っていて
中に入ると冒険みたいです。
「そういえばオランウータンもいるし」
「虎がいるのは危ないけれど」
「それでも面白いわ」
今日はニホンちゃんとタイワンちゃん、それにベトナちゃん
といったアジアンガールズが遊びに来ています。三人はあち
こちを案内してもらっています。

301:マンセー名無しさん
09/09/14 22:52:41 AVVsQpgR
三人を案内しながらインドネシアチャンは早速そのオランウ
ータンを見つけます。そうしてその頭を撫でてみせます。
「えっ、インドネシアちゃんそれは」
「危なくないの!?」
「大丈夫よ。オランウータンって凄く大人しいから」
にこりと笑ってニホンちゃんとタイワンちゃんに答えてみせ
るのでした。
「頭触ってもね。平気なのよ」
「そうなんだ」
「そういえばゴリラも結構大人しいけれど」
「そうでしょ?大きなお猿さんっていうのは顔は怖いけれど
大人しいのよ」
ここで豆知識も披露されました。

302:マンセー名無しさん
09/09/14 22:58:21 AVVsQpgR
「だから大丈夫よ。まあ腕力は凄いから腕とか握り潰された
りしないようにね」
「わかったわ」
彼女の言葉にベトナちゃんが答えます。そうしてそのうえで
三人がお庭の木の中をさらに進んでいきますと。ふとニホン
ちゃんは目の前に小さなお猿さんを見つけたのでした。
「あれっ、可愛いお猿さん」
「本当ね」
ベトナちゃんもそのお猿さんを見て微笑みます。普段はあま
リ表情は見せませんけれどだからこそその笑顔が素敵な女の
子です。

303:マンセー名無しさん
09/09/14 23:02:30 AVVsQpgR
「可愛いわ。目が大きくてとても小さくて」
「そうよね。何か珍しいお猿さんみたいね」
タイワンちゃんもそのお猿さんを見てにこりと笑っています。
「ねえネシア、このお猿さんって」
「あれっ、この猿って確か」
けれどその猿を見たインドネシアちゃんはその目を急にいぶ
かしむものにさせるのでした。
「もううちの家からいなくなったお猿なんだけれど」
「えっ、そうなの!?」
「そうだったの!?」
参院は今のインドネシアちゃんの言葉を聞いてまずはその目
をそのお猿さんみたいに大きく見開いてしまいました。

304:マンセー名無しさん
09/09/14 23:09:11 AVVsQpgR
「いなくなったっていっても」
「じゃあ今いるのは」
「まだいたのね」
インドネシアちゃんもそのお猿さんを見ながら言います。彼
女にしろ随分といぶかしむ顔になっています。
「私も今かなり久し振りに見たけれど」
「そうだったんだ。そんなお猿さんだったんだ」
「そうなのよ。けれど久し振りに見られて嬉しいわ」
ニホンちゃんに応えながらにこりと笑うのでした。
「そうなの。元気でいたの」
そのことに本当に嬉しそうなインドネシアちゃんでした。け
れどそれだけではありませんでした。

305:マンセー名無しさん
09/09/14 23:13:34 AVVsQpgR
何と今度は。ベトナちゃんがお庭のその奥の方を指差したの
です。そこにいたのは。
一匹の鹿が罠にかかっていました。インドネシアちゃんはそ
れを見てまずは目を顰めさせました。
「悪い奴が最近いるのよ。家の中の動物を捕まえて勝手に売
ったりする奴がね」
「そうした人は何処にもいるのね」
クールですが何処か悲しそうな今のベトナちゃんの言葉でし
た。
「本当に」
「そうなのよ。とにかく助けないとね」
こう言ってその鹿に近付きます。すると。

306:マンセー名無しさん
09/09/14 23:18:20 AVVsQpgR
その鹿を見ても驚くインドネシアちゃんでした。何とその鹿
もまた。
「えっ、この鹿も」
「ひょっとしていなくなった動物だったの?」
「さっきのお猿さんと同じで」
「ええ、そうなのよ」
ニホンちゃんとタイワンちゃんの声に頷きながらの言葉でし
た。何とこの鹿もそうだったというのです。
見れば確かにこの鹿もちょっと変わった感じかも知れません。
どうもインドネシアちゃんのお家にはそうした動物が結構多
いようです。

307:マンセー名無しさん
09/09/14 23:23:29 AVVsQpgR
「また見つかったなんてね。凄いわね」
「凄いっていうか有り得ないでしょ」
タイワンちゃんが驚いているインドネシアちゃんに対してこ
う突込みを入れました。
「こんなにいなくなったって思った生き物がいるなんて」
「私の家の森って生き物が一杯いるし深いから中々入ったり
しないけれど」
インドネシアちゃんの今の言葉は少し言い訳めいたものも含
まれていました。
「それに虎がいたり蛇もいたりするしね」
「何気に危ないのね」
タイワンちゃんがそれを聞いて突っ込みを入れます。ここで
もでした。

308:マンセー名無しさん
09/09/14 23:28:57 AVVsQpgR
「あんたのお家のお庭って」
「否定できないわね。それは」
このことは自分でも認めるインドネシアちゃんでした。けれ
どそれでもやっぱりいなくなったと思った生き物がいたので
機嫌よくこう言うのでした。
「いや、今日はよかったわ。満足したわ」
「けれどこんなにいなくなったって思った生き物がいるもの
かしら」
「普通はそうじゃないと思うけれど」
「羨ましいことは羨ましいわ」
ニホンちゃん、タイワンちゃん、ベトナちゃんのそれぞれの
このことに関する感想です。何はともあれいなくなったと思
っていた生き物がまだいることがわかったというのは非常に
いいことであります。

309:マンセー名無しさん
09/09/14 23:30:27 AVVsQpgR
インドネシアの森で絶滅したと思っていた動物が見つかって
います。
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
インドネシアの森。オランウータンもです。
URLリンク(www.eic.or.jp)
URLリンク(www.asiabunko.com)
URLリンク(www.jifpro.or.jp)
URLリンク(www.petpress.jp)
URLリンク(orangutan.ld.infoseek.co.jp)

310:マンセー名無しさん
09/09/15 02:53:19 PwRuRiAk
今日の熱血ID:tYtPd1o3

311:マンセー名無しさん
09/09/16 23:07:17 Q6Azd2Ol
         「テコンVの恐怖」
最近ニホンちゃんのお家でガソダムの原寸大のおもちゃを
飾って話題になっています。それを見る為だけにクラスや
他のお家の人達が一杯来てニホンちゃんのお家はさらにお
客さんが増えています。
さて、ニホンちゃんに何かあるとそれに対して対抗意識を
持たずにいられないのがカンコ君、今回もニホンちゃんの
ガソダムに対してあるものを飾ると言い出したのです。
「テコンVニダ!」
「ああ、マジンガーZか」
「それなんだ」
皆テコンVと言われてもかなり冷めた対応で返すだけであ
りました。

312:マンセー名無しさん
09/09/16 23:10:20 Q6Azd2Ol
「何を出すかって思ったらそれかよ」
「今時マジンガーじゃ駄目でしょ。マジンカイザーとかど
うなのよ」
「いいや、ガソダムに対してはテコンVニダ」
カンコ君はパクリ疑惑に対しても古いという指摘に対して
もあくまでこう言い張ります。
「だからこそウリは110メートルの原寸大のテコンVを
作ったニダ」
「マジンガーって確か二十五メートルかそれ位じゃなかっ
たっけ」
「確かそうよね」
皆やっぱりテコンVをパクリだとばかり思っています。こ
れも無理のないことです。

313:マンセー名無しさん
09/09/16 23:12:44 Q6Azd2Ol
けれどカンコ君はあくまでマジンガーZをテコンVと言い
張ります。それでさらに言うのでした。
「とにかくニダ。皆よかったらその原寸大テコンVを見に
来るニダ。いいニダな」
「また訳のわからねえもの作ったんだな」
「全く」
「あの、カンコ君」
ここでニホンちゃんがそっとカンコ君に声をかけるのでし
た。
「その一一〇メートルって」
「むっ、ニホンニダか」
カンコ君はそのニホンちゃんに目をやってまずは不機嫌に
なったふりをするのでした。

314:マンセー名無しさん
09/09/16 23:15:42 Q6Azd2Ol
「若しかして御前も来たいニダか?」
「かなり高いけれど大丈夫かしら。あの、倒れたりとかし
ないわよね」
「御前は呼んでないニダ。そもそも呼ぶつもりなんか毛頭
ないニダ」
カンコ君ニホンちゃんの話を何一つとして聞いていません。
本当にいつも通りです。
「何っ、けれどどうしても来たいというニダか」
「倒れたらまたお家壊れたりとか」
「仕方ないニダな。招待してやるニダ」
ニホンちゃんの話を何一つとして聞くことなく自分一人で
話を終わらせてしまうのでした。

315:マンセー名無しさん
09/09/16 23:18:01 Q6Azd2Ol
「ウリの心の広さに感謝するニダ。特別に御前も呼んでや
るニダ」
「よく言うよ」
「全く。いつもいつも」
皆はそのいつも通りのカンコ君を見て呆れた顔です。
「ニホンちゃん来ないとすっげえ不機嫌になるのに」
「それこそニホンちゃんだけは呼んで隣にいないと何をや
るにしてもやる気がなくなる癖に」
皆そんなカンコ君のことはよくわかっていますがここでは
あえて当人に対しては言わないのでした。こうして皆でそ
のテコンVを見にカンコ家に行くことになりました。

316:マンセー名無しさん
09/09/16 23:21:26 Q6Azd2Ol
「あれだよな。デスティニーはやっぱり接近のあの圧倒的
な攻撃力がいいよな」
「そうあるな。サポートにルナマリアのインパルスもあれ
ば最高あるぞ」
アメリー君とチューゴ君はカンコ家に行く途中で何やらゲ
ームの話をしています。
「グラヴィオンはやっぱサンドマンが参加してから本番に
なるのかYO。っていうかエイジの方が主人公らしいな」
「僕としてはエイジがメインでも別に構わないと思うある
ぞ。実際に」
二人が鈴村なお話をしている側ではアーリアちゃんとゲル
マッハ君が話をしています。

317:マンセー名無しさん
09/09/16 23:23:24 Q6Azd2Ol
「兄上、やはり第三次か」
「僕はあれが一番好きだ。やはりマクロス7がいることが
かなり大きい」
「熱気バサラ。凄いキャラだな」
「全くだ」
「それでわたくしはですね。あえて万丈様を推しますわ」
「あらエリザベス。ブライト艦長もよくてよ」
エリザベスちゃんにフランソワーズちゃんもいます。クラ
スの有名な人達が集まっているようです。
皆でゲームの話をしているうちにカンコ家に辿り着きま
した。見ればそれこそ怪獣よりもまだ大きい鉄の城がそ
びえ立っています。

318:マンセー名無しさん
09/09/16 23:26:14 Q6Azd2Ol
「これは確かに」
「間違いない、巨大マジンガーだ」
ニホンちゃんとウヨ君はその原寸大テコンVを見上げて
それで言うのでした。
「まさか本当に作るなんて」
「ある意味凄いな、いつもながら」
「おお皆よく来たニダ」
ここでカンコ君が連れて皆を出迎えて来ました。何かそ
の服も兜甲児みたいです。
「まさかと思うが」
「声は石丸博也さんか?」
ゲルマッハ君とアーリアちゃんはここでもロボットなネ
タで問うのでした。

319:マンセー名無しさん
09/09/16 23:27:48 Q6Azd2Ol
「止めておけ御前のキャラじゃない」
「どう考えてもな」
「安心するニダ。別に石丸さんは意識していないニダ」
カンコ君はそれはわかっているのでした。けれど皆どう
もいささか不満のようです。
「僕もまだお小遣いが苦しんだYO」
「全く。少し落ち着いたと思ったあるが」
「兄上、この状態が何時まで続くんだ?」
「わからない、今が耐え時だが」
「フランソワーズ、生きていまして?」
「エリザベス、貴女はどうですの?」
「バカンコ、あんたも大変だったんじゃないの?」
タイワンちゃんもいます。とりあえず皆あまり嬉しそ
うではありません。

320:マンセー名無しさん
09/09/16 23:30:32 Q6Azd2Ol
とにかくその巨大テコンVを皆に近くで見せます。け
れど皆あまり近寄ろうとしません。
「なじぇ近くで見ないニカ?」
「ああ、気にするな」
「ここが一番よく見えるからある」
アメリー君もチューゴ君もあまり動こうとはしません。
「確かに細かい場所までよく再現しているな」
「そうだな。今にも動きそうだ」
「カンコも中々腕をあげましたのね」
「それは褒めてあげますわ」
けれどゲルマッハ兄妹もエリフラも全然今いる場所か
ら全く動こうとしません。タイワンちゃんもニホンち
ゃんの側に立ってクールに見ています。

321:マンセー名無しさん
09/09/17 00:15:17 U7tQSpKS
そうしてそこで。ニホンちゃんに対して言うのでした。
「風、出て来たよね」
「ええ」
ニホンちゃんはタイワンちゃんのその言葉に対して少
し不吉な顔で頷きます。
「そうよね。出て来たわよね」
「ええと。風向きはこっちだから」
「このままで大丈夫ね」
皆何時の間にか一つの場所に集まっています。カンコ
君だけがしゃかりきになって皆にテコンVのことを大
きな声で説明しています。けれどここで。


322:マンセー名無しさん
09/09/17 00:16:06 U7tQSpKS
ビュウウウウウウウウーーーーーーーーーーッ

突風が吹いたのでした。しかも高い場所がとりわけ強
かったです。その風を全身でしかも一方から受けてし
まったテコンVは力学の法則に従って。
見事に倒れてしまいました。何とカンコ家の方に。こ
うしてカンコ家は忽ちのうちにテコンVの下敷きにな
って全面倒壊していしまいました。
「か、風が・・・・・・」
「予想通りだけれど」
「ここまでお約束だともう何も言えないわね」
ニホンちゃんもタイワンちゃんも呆然としています。
実は皆こうなることを予想して風上の場所に集まって
いたのです。


323:マンセー名無しさん
09/09/17 00:17:08 U7tQSpKS
けれどカンコ君だけが違いました。哀れテコンVの下
敷きになってしまいました。けれどそう簡単には死ぬ
ことのないカンコ君は何とかその中から這い出て来た
のでした。
「ああ、やっぱり生きてるな」
「これで何の問題もないある」
「大ありニダ!」
五体満足でちょっとおでこをすりむいただけのカンコ
君はアメリー君とチューゴ君の何でもないといった言
葉に対して少しファビョーーーンして言い返します。


324:マンセー名無しさん
09/09/17 00:19:30 U7tQSpKS
「ウリの家が全壊したニダ!しかもテコンVも!」
「今度は何日で元通りになるのだ?」
「いつも次の話には元通りになっている家だが」
ゲルマッハ君とアーリアちゃんは今度は聞いてはいけ
ないお約束をカンコ君に尋ねます。
「そういえば毎回何時誰が建て直してるんですの?」
「お金はどうしていますの?保険があるにしても」
「いつも気付いていたらトンチャモンとかがなおして
おいてくれているニダ」
カンコ君は四人に対して憮然とした顔で答えます。そ
の後ろは見事なまでに瓦礫の山となっています。百十
メートルの巨大ロボットも見る影もありません。


325:マンセー名無しさん
09/09/17 00:20:41 U7tQSpKS
「けれど。これには流石に参ったニダ」
「まあ残念だったわね」
タイワンちゃんも実に素っ気無い口振りです。
「だから言ったのに。大丈夫かしらって」
「そんな話ウリは聞いていないニダぞ」
「あんたが聞いていないだけよ」
ニホンちゃんに突っ込みを入れるとタイワンちゃんか
ら突っ込み返されます。
「全く。お約束とはいえ今回はかなり壮絶ね」
「アイゴオオ、今度は正義の味方に家を壊されてしま
ったニダ。これではまるで」
「ウルトラマンみたい」
「やっぱり正義の味方は時として恐ろしいニダ」
最後にニホンちゃんの突っ込みに応えます。今回ばか
りは一時間程度落ち込んでしまったカンコ君でした。


326:マンセー名無しさん
09/09/17 00:22:49 U7tQSpKS
テコンVの原寸大を作るそうです。しかもお台場の
ガンダムに対抗してだとか。
URLリンク(digimaga.net)
URLリンク(digimaga.net)
URLリンク(digimaga.net)
URLリンク(digimaga.net)
URLリンク(digimaga.net)
URLリンク(blog.livedoor.jp)
大きさ比較。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
動画です。主題歌のようです。
URLリンク(www.youtube.com)

327:マンセー名無しさん
09/09/18 22:56:30 RmWDWA2/
        「白いアダムとイブ」
「ええと。イチジク祭り!?」
「何なのよ、それ」
ニホンちゃんとタイワンちゃんがカンコ君に彼のお家でそんな
お祭りをすると言われてまずは怪訝な顔になりました。
「イチジク食べるの?」
「それがお祭りになるっていうの?」
「そうニダ。まずは来てみてのお楽しみニダ」
カンコ君は思わせぶりな顔で二人に対して言います。しかもそ
れは太平池に面しているお家の皆に対しても話して自分のお家
に招待するのでした。

328:マンセー名無しさん
09/09/18 23:02:31 RmWDWA2/
「わたしのお家でもイチジクって食べるけれど」
「それでもお祭りにするようなものかな」
「その辺りが全くわからないあるが」
「バカンコのことだからまた訳のわからないことになるんでし
ょうけれど」
ニホンちゃんもアメリー君もチューゴ君もタイワンちゃんもい
ぶかしむ顔をしながらカンコ家に向かいます。何か毎回毎回何
だかんだでカンコ君のお家に来ている皆です。
「まさかと思うけれど」
ここでニホンちゃんは不吉なことを考えてしまいました。その
不吉なこととは。

329:マンセー名無しさん
09/09/18 23:08:26 RmWDWA2/
「イチジクのキムチとか」
「まさか・・・・・・とは言えないのよねえ」
「全く」
タイワンちゃんもインドネシアちゃんも今のニホンちゃんのそ
の発言を否定できませんでした。
「とにかく油断したらキムチだから」
「あいつキムチしかないからね、基本的に」
「だから。まさかとは思うけれど」
ニホンちゃんは心から心配する顔になっています。まさかとは
思っていても本当にやるのがカンコ君だからです。

330:マンセー名無しさん
09/09/18 23:13:18 RmWDWA2/
「とにかくさ。行ってみないとわからないよ」
「それは確かにそうだけれどな」
「しかし不吉な感じがするのは否定できないあるぞ」
タイラン君が皆をリラックスさせようと言いますが皆どうにも
浮かない顔であります。そんな話をしているうちにもうカンコ
家に辿り着いてしまいました。
今現在のカンコ家の外観も最早。何とも言えない姿になってい
ました。何と緑の蔦に覆われているのです。
「お化け屋敷?」
「みたいよね」
タイワンちゃんもインドネシアちゃんもまずこう思ったのでし
た。

331:マンセー名無しさん
09/09/18 23:16:53 RmWDWA2/
「毎度毎度壊れて建て直してだから形が違うのはわかるけれど」
「それでもこの蔦って何なのかしら」
「イチジクの蔦あるな」
チューゴ君はその蔦を少し見てから述べました。
「それのようあるぞ」
「そういえばそうか?何か最初見た時はジャングルかと思った
けれどな」
アメリー君はその蔦を見てこんなことを思ったのです。
「まあ動いて襲い掛かって来ない限りはいいさ」
「流石のカンコ家でも流石にそれはないと思うよ」
タイラン君も流石にそれはないと思っていました。そんな話を
しながら皆は家の中に入りましたがその皆を出迎えてきたのは。

332:マンセー名無しさん
09/09/18 23:21:24 RmWDWA2/
「待っていたニダよ」
「ようそこニダ」
カンコ君とチョゴリちゃんです。しかしその二人を見た皆は一
斉に身構えました。タイラン君とインドネシアちゃんがすぐに
叫びました。
「妖怪!?ジャングルの中にいる筈なのに!」
「人の生き血を吸うつもりね。覚悟しなさい!」
二人はカンコ君達を完全にそれだと勘違いしています。皆もそ
れに続いて身構えています。
「どうやらカンコもチョゴリちゃんもこの訳のわからねえ化け
物に食われちまったらしいな」
「仇は取ってやるあるぞ」
アメリー君は何処からかモデルガンを、チューゴ君は七節棍を
出して今にも戦いそうです。

333:マンセー名無しさん
09/09/18 23:26:00 RmWDWA2/
「ニホンちゃん、よくわからないけれど化け物だから」
「そうよね。お塩とあと退魔の剣と」
この二人は魔物と戦う姿勢に入っています。その白塗りで顔に
イチジクを描き身体中に蔦を巻いているその化け物じみた二人
を完全に妖怪か何かとみなしているのでした。
「バカンコはいいとしてチョゴリちゃんまで取って食うなんて」
「許せないわ」
「・・・・・・皆ちょっと待つニダ」
ここでカンコ君が臨戦態勢にある皆に対して言ってきました。
声は紛れもなく彼のものです。

334:マンセー名無しさん
09/09/18 23:29:38 RmWDWA2/
「ウリニダ。わからないニダか」
「えっ、御前カンコかYO」
「妖怪じゃないあるか」
「そんな訳ないニダ。ウリはカンコニダよ」
いぶかしむ皆に対して述べます。皆ここでよく見れば隣の女の
子もチョゴリちゃんそっくりだと気付いたのでした。
「そういえばこの娘チョゴリちゃんに似てるよ」
「そうよね」
「確かにね」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんはその女の子を見ながら
タイラン君の言葉に頷くのでした。


335:マンセー名無しさん
09/09/18 23:34:35 RmWDWA2/
「間違いないわね」
「何だ、二人共無事だったの」
「無事も何も最初から何もなってないニダよ」
「これは衣装ニダ」
二人はまだいぶかしむ顔の皆に対して述べます。
「イチジクだからアダムとイブの格好になっているニダよ」
「服がなくてイチジクの葉っぱで隠していたニダ。だからこ
ういう格好にしましたニダ」
「そうだったの」
ニホンちゃん二人の言葉を聞いてやっとわかたのでした。こ
れは皆も同じです。

336:マンセー名無しさん
09/09/18 23:37:52 RmWDWA2/
「そうだったんだ。イチジクだったの」
「まさかと思うが何と思っていたニダか」
「ニホンさんも何か陰陽道みたいなのしようとしていたニダ
が何をするつもりだったニダ?」
「まあお祓いをしようかなって」
実際にそんなことを考えてしまっていたニホンちゃんなので
した。もっともそれは皆同じでしたけれど。
「思っていたけれど。違って何よりだったわ」
「失礼極まるニダ。もっともウルトラマンタロウに出て来た
あの怪獣と言われるよりはましニダが」
カンコ君はいたく立腹しながらこうニホンちゃんに言い返す
のでした。

337:マンセー名無しさん
09/09/18 23:40:32 RmWDWA2/
「あの話はかなり怖かったニダからな」
「ああ、あの蔦怪獣の話な」
「あれはかなり怖かったあるな、確かに」
アメリー君もチューゴ君も何故かその話は知っているようで
す。カンコ君の今の言葉にうんうんと頷きます。
「まあとにかくさ」
「イチジク祭りよね」
タイラン君とインドネシアちゃんは話の本題をカンコ君達に
尋ねるのでした。
「それで何するの?」
「まさかと思うけれど皆でその怪獣みたいな格好しないわよ
ね」
全身蔦だらけでしかも出ている部分は白塗りの二人を見なが
ら尋ねるのでした。

338:マンセー名無しさん
09/09/19 00:05:46 7Grv4ri9
「とにかく来たけれど」
「何するのよ、それで」
「決まっているニダ。イチジク祭りニダよ」
カンコ君はその蔦だらけの顔で胸を張って言います。
「当然皆でイチジクを食べるニダ」
「もうたっぷり用意してあるニダ。イチジクの実だけでなく
てジャムやその他のお菓子もあるから皆で食べて下さいニダ」
「ええと。イチジクのキムチとかは」
「そういうのはないわよね」
ニホンちゃんとタイワンちゃんはここで内心とても恐れてい
ることをおずおずと尋ねました。


339:マンセー名無しさん
09/09/19 00:07:09 7Grv4ri9
「やっぱりそれはないわよね」
「まさかと思うけれど」
「ウリが止めましたニダ」
チョゴリちゃんが二人に対して説明します。
「兄さんがもう少しで作りそうだったけれどそれだけは」
「チョゴリは駄目ニダ。何でもキムチにしないとウリナラ
の料理ではないニダよ」
「よかったね、本当に」
「そうね。まあ何はともあれ皆でイチジク食べましょう」
ニホンちゃんだけでなく皆も今のチョゴリちゃんの言葉に
ほっと胸を撫で下ろします。そうして安心してそのイチジ
クとそれから作ったお菓子等を皆で楽しく食べるのでした

340:マンセー名無しさん
09/09/19 00:09:33 7Grv4ri9
韓国のイチジク祭り。それに出て来るアダムとイブに扮し
た人達。
URLリンク(www.chosunonline.com)
画像。
URLリンク(file.chosunonline.com)
URLリンク(file.chosunonline.com)
URLリンク(file.chosunonline.com)
お菓子のレシピ。
URLリンク(www2.tokai.or.jp)
URLリンク(recipe.gnavi.co.jp)


341:マンセー名無しさん
09/09/19 00:12:09 7Grv4ri9
URLリンク(cookpad.com)
URLリンク(cookpad.com)
URLリンク(marron-dietrecipe.com)
本当にあったイチジクとキムチの料理。
URLリンク(www.wine21.ne.jp)


342:マンセー名無しさん
09/09/20 21:59:17 GZkoVV4e
        「アイスクリーム大好き」
キューバちゃんといえばスポーツ万能で知られている女の子です
がそれ以外はあまり知られていませんでした。けれどある日思い
も寄らないことからその好みがわかってしまうことになりました。
「このアイス美味しいわよね」
「ええ、物凄くね」
ニホンちゃんとタイワンちゃんが二人仲良くアイスクリームを食
べているその時にキューバちゃんがやって来たのです。すると彼
女はそのアイスを見ていきなり血相を変えて叫び出しました。
「何っ、そのアイス何処で売ってたの?」
「えっ、何処でって」
「そのお店だけれど」
ニホンちゃんもタイワンちゃんもまずはそのいきなり叫び出した
キューバちゃんにびっくりしました。けれどまずは彼女に対して
答えてあげました。

343:マンセー名無しさん
09/09/20 22:03:35 GZkoVV4e
「そこの」
「ってあんたいきなりどうしたのよ」
「そうなの。あそこのお店なの」
キューバちゃんは二人の目の前にあるコンビニを見ると目をキラ
リと光らせました。そうして一瞬力を溜めてお店にダッシュです。
そうしてその中から何と五〇〇ミリリットルのアイスをそのまま
買って来たのでした。
ニホンちゃんもタイワンちゃんもこれにはあんぐりです。何しろ
タイワンちゃんと同じ位クラスでは小柄な彼女が五〇〇のアイス
です。これで驚かない筈がありません。


344:マンセー名無しさん
09/09/20 22:09:43 GZkoVV4e
「ちょっと、キューバちゃん。それって」
「幾ら何でも食べ過ぎじゃないの?」
「えっ、あたしいつもこうだけれど」
二人の横に来てもう食べはじめています。何処からか出して来た
マイスプーンで美味しそうに食べています。
「アイス大好きだから」
「大好きでも五〇〇って」
「また豪快ね。あんたらしいって言えばらしいけれど」
「それこそお家じゃいつも食べてるわよ」
キューバちゃんは二人に対して答えながらアイスを食べ続けてい
ます。流石に五〇〇はかなりのボリュームです。


345:マンセー名無しさん
09/09/20 22:14:53 GZkoVV4e
「アイスとバナナはね。大好きよ」
「アイスにバナナって」
「そんなのばかり食べてると太るわよ」
アイスクリームといえば肥満です。もうそれは言うまでもありま
せん。アメリー君の驚異的な体脂肪率の原因の一つにもなってい
ます。実は何気に彼女達にしても密かにチューゴ君にしてもこの
アイスを食べはじめてから脂肪率が気になってきていたりします。
何気に怖い食べ物でもあるのです。バナナにしろカロリーが高い
ものだったりします。
「だから。ちょっと」
「どうなのよ、それって」
「大丈夫大丈夫」
けれど当のキューバちゃんはこんな調子でした。

346:マンセー名無しさん
09/09/20 22:21:47 GZkoVV4e
相変わらず物凄い量のアイスを食べながら。こう答えます。
「だって毎日物凄い運動してるじゃない」
「あっ、スポーツ」
「それなの」
「そうよ。いつも動いてるから」
また二人に対して答えるのでした。
「だから大丈夫よ。その分動いてるから」
「だからそれだけ食べても平気なの」
「バナナまで食べても」
言われてみれば納得です。実際にキューバちゃんのスタイルもか
なりのものだったりします。小柄ですが実に引き締まった身体つ
きをしています。

347:マンセー名無しさん
09/09/20 22:26:17 GZkoVV4e
そのスタイルを見れば二人も納得です。そう言うだけはあると。
やっぱり食べたらしっかりと運動しないといけないということみ
たいです。痩せたければ。
「あたしはいつも身体動かすしこういうのも食べても大丈夫って
わけなの」
「そういうことね。成程」
「じゃああたしも身体もっと動かさないとね」
「それはそうとニホンちゃん」
もうアイスを食べ終えたキューバちゃんはここでニホンちゃんに
顔を向けて尋ねてきました。
「一つ聞きたいことがあるけれど」
「何?」
ニホンちゃんもキューバちゃんのその問いに応えます。

348:マンセー名無しさん
09/09/20 22:29:55 GZkoVV4e
「ニホンちゃんのお家ってお米とか櫻のアイスとか他にも何かピ
ンク色のアイスあるそうだけれど」
「ああ、薩摩芋のアイスね」
ニホンちゃんはそう言われてすぐにわかりました。
「カゴシマの間の名物よ」
「今度それ食べたいけれどいいかしら」
「あっ、それあたしも」
「何か面白そうなのでタイワンちゃんも話に乗ってきました。
「ニホンちゃん、よかったら食べさせて」
「うん。それじゃあ皆で」
こう話が進んだところでニホンちゃんさりげなく爆弾発言をして
しまいました。


349:マンセー名無しさん
09/09/20 22:35:19 GZkoVV4e
「そのお米とか櫻のアイスもね。あとは」
「おおっ、まだあるのね」
「流石ニホンちゃん。そのアイスは何なの?」
「キムチアイスだけれど」
それを聞いたタイワンちゃんもキューバちゃんも急に元気をなく
してしまいました。そして項垂れてこう言うのでした。
「いや、それはいいから」
「遠慮するから」
「そうなの。それはいいの」
「あまりね。どうもね」
「遠慮したいわ」
流石にそれには拒否反応を見せる二人でした。けれど後でその他
のニホンちゃんのお家のアイスは楽しめたのです。

350:マンセー名無しさん
09/09/20 22:39:09 GZkoVV4e
キューバ人はアイスが大好きです。
URLリンク(www.wtp.co.jp)
URLリンク(www.k4.dion.ne.jp)
URLリンク(www.geocities.jp)
URLリンク(www.rizken.com)
ニホンちゃん家のアイスクリーム色々。
URLリンク(shizen100s.exblog.jp)
URLリンク(iyagerium.blog90.fc2.com)
URLリンク(www.ice-tengoku.com)
URLリンク(www.okota.net)
ネタにしてないアイスも多数です。牛タンアイスとか馬刺しアイ
スとかミソラーメンアイスって何なんだ。

351:マンセー名無しさん
09/09/20 23:41:06 tLEtY9ao
>>350
代謝速度が落ちるオバさんになってから急激に太るパターンだなw

352:マンセー名無しさん
09/09/22 22:19:53 gSPjLoa8
         「一人だけどうにも」
ニホンちゃんの所謂萌え絵というものが最近評判になって
います。それで皆結構以上に彼女の絵を参考にしてそれで
キャラクターなんかを書いています。その中にはタイラン
君もいました。
「色々とさ、お父さん達が厳しかったりまだ不勉強でこれ
でいいかな、なんて思っているんだけれどね」
「それでどんな感じなの?」
「うん、こんなのだけれど」
ニホンちゃんに尋ねられてこう言いながら出してきたもの
はです。何と意外にも。

353:マンセー名無しさん
09/09/22 22:25:59 gSPjLoa8
「タイラン君上手いじゃない」
「えっ、そうかな」
本家と言ってもいいニホンちゃんに褒められて笑顔になる
タイラン君でした。
「そんなにいいかな、僕の絵って」
「ピンクの髪の女の子も青い髪の眼鏡の女の子もいいし。
ただ胸が小さい女の子はいないのね」
「まあそれはね」
この辺りは見事な貧乳を誇るニホンちゃんには寂しいお話
でした。実は日之本家では貧乳を愛でるという趣味の人も
結構いるからです。
「僕実は巨乳派なんで」
「そうなの」
そのことに少し以上に残念な気持ちになるニホンちゃん。
ところが二人がこんな話をしているとあらたに四人出て来
たのでした。見れば本当にいつもの顔触れです。

354:マンセー名無しさん
09/09/22 22:31:24 gSPjLoa8
「ニホンちゃん、あたしも最近萌えってやつがわかってき
た気がしてね」
「それで描いてみたあるぞ」
「さあ見せてやるニダ。感謝汁」
「まあ僕は何でもナンバーワンだからね。萌えについても
誰にも負けないよ」
タイワンちゃんとチューゴ君、カンコ君、アメリー君です。
本当にいつもニホンちゃんの前に出て来る人達です。
「こんな感じだけれど」
「どうあるか?」
「さあウリの絵の上手さに感嘆するニダ」
「僕はここでもナンバーワンさ」
四人はそれぞれ胸を張っていいます。ところが。

355:マンセー名無しさん
09/09/22 22:38:28 gSPjLoa8
「ええと」
ニホンちゃんはそのうちの一人の絵を見てどうにも困った
顔になっています。その一人とは誰かといいますと。
「あの、アメリー君」
「何だいニホンちゃん。そんなに僕の萌えが気に入ってく
れたのかい?」
「・・・・・・アメリー君の萌えって筋肉なの?」
かなり遠慮がちにアメリー君に対して尋ねるのでした。見
るとアメリー君のイラストだけかなり独特というか異次元
みたいな有様です。

356:マンセー名無しさん
09/09/22 22:45:24 gSPjLoa8
「タイワンちゃんのこの青髪の女の子凄く可愛いわね」
「ふふふ、ニホンちゃんのを参考にさせてもらったわ」
「チューゴ君のは自分のお家の女の子なのね」
「そうある。やっぱり僕の家の女の子を出さないといけな
いと思ったあるよ」
「カンコ君凄く絵が奇麗だけれど」
「ウリも勉強したニダ。それでこんな絵を描いてみたニダ
よ」
「タイラン君はさっきみたし」
「いいよね、それで」
「ええ。けれど」
他の四人のを見てからあらためてアメリー君のその絵を見
ます。その絵は何と。

357:マンセー名無しさん
09/09/22 22:51:09 gSPjLoa8
筋肉モリモリのヘラクレスみたいな人が中心にいてそれを
囲んでさながらRPGに出て来るみたいな格好の金髪のコ
ミカライズされたお姉さん達がいたり紫の髪のこれまたア
メリー君のお家の漫画みたいな女の人が出ていたりしてい
ます。皆と比べるとかなし異質です。異質というよりはま
さに異様です。
「それ・・・・・・萌えなのよね」
「そうだよ。何かおかしいかい?」
「おかしいっていうか」
ニホンちゃんも他の皆もこれには何と言っていいのかわか
りません。アメリー君の他のイラストを見てみてもです。


358:マンセー名無しさん
09/09/22 22:55:31 gSPjLoa8
「ええと。ゴルフもムキムキで」
「ロックマンは声が椎名へきるさんの面影がないあるな」
「ボンバーマンもここまでなるニダか」
「シレンもブレスオブファイアもこうなるんだ」
タイワンちゃんもチューゴ君もカンコ君もタイラン君もか
なり唖然としています。何とアメリー君が描いた絵はどれ
も筋肉モリモリだったり妙にコミカライズされているもの
ばかりなのです。とりあえず萌えとかそういったものはま
さに日曜の七時半から八時半までとそれ以降九時まで以上
のアサヒちゃんがやっている紙芝居以上の開きが出てしま
っています。
「仮面ライダーなら合うけれど」
「プリキュアではないニダな」
タイワンちゃんとカンコ君がそれをそのまま言い表してし
まいました。

359:マンセー名無しさん
09/09/22 23:01:00 gSPjLoa8
「何かおかしいかな。僕の絵って」
「とりあえずだけれど」
ニホンちゃんはかなり控えめにそのアメリー君に対して言
いました。
「絵に筋肉とかコミカライズとか抜いて一回描いてみたら
どうかなって思うんだけれど」
「えっ、それじゃあ何にもならないよ」
けれどアメリー君はこう言って驚いた顔を見せます。
「折角描くんだからそういうのはちゃんと入れないとさ。
駄目じゃない」
「ええと。それだと」
ニホンちゃんはアメリー君にこう言われて困った顔になっ
てしまいました。

360:マンセー名無しさん
09/09/22 23:08:14 gSPjLoa8
それでも言います。やっぱり親切な女の子です。けれどこ
うした親切が本人に届くとは限りません。
「まああれよ。見んなの絵とか参考にしてみたらどうかし
ら。それで真似てみてね」
「こんな感じかな」
それで描いてみた絵もやっぱり同じでした。相変わらずも
うムキムキでコミカライズです。タイラン君がここで皆を
代表してニホンちゃんに言うのでした。
「これはもうそっとしておいてあげる方がいいかもね」
「そうみたい。どうやっても合わないみたい」
「萌えもいいね。やっぱりね」
本人だけがわかっていません。とにかくあまりにも独特と
いうか異様な感じになっているアメリー君の萌えでした。

361:マンセー名無しさん
09/09/22 23:14:16 gSPjLoa8
タイの美少女ゲームです。それと各国の萌えゲームです。
URLリンク(gamez.itmedia.co.jp)
URLリンク(blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
タイワンちゃん。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
チューゴ君。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
カンコ君。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
アメリー君。
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)
URLリンク(image.blog.livedoor.jp)

362:マンセー名無しさん
09/09/22 23:18:29 cDSZJ39g
ID:gSPjLoa8

363:マンセー名無しさん
09/09/22 23:20:10 gSPjLoa8
>>351
その可能性は残念ですが否定できませんね。アイスクリーム=メタボですから。
ただ太ったキューバちゃんはちょっと想像できなかったりします。ニホンちゃんにしろ。

364:マンセー名無しさん
09/09/23 14:00:43 06sVfKV6
ここんとこの妙に長いgdgdの話ってどこが面白いの?

365:マンセー名無しさん
09/09/23 16:12:58 B2Emjfju
>>364
俺は長い話のほうが好きだけどな

366:マンセー名無しさん
09/09/23 17:03:49 Eqh+Mepc
長い話が面白いとは限らない
ただ言えることはこのスレの話はつまらない

たぶん>>365は文弱なんだよ

367:マンセー名無しさん
09/09/23 17:40:14 ctbWSnIV
じゃあおまえがお手本を見せてみろ。
このスレを応援しているワケじゃないけど、>>366 みたいなヤツは存在そのものが害悪だ。

368:マンセー名無しさん
09/09/23 18:31:02 Eqh+Mepc
>>367
俺は本スレで作品投下してあるから探してみ?
ヒントはサヨックおじさんな

369:マンセー名無しさん
09/09/23 19:06:56 ctbWSnIV
>>368
そっかそれは残念なお知らせだった。
いままで比較的楽しみにしてたんだが、これからはあのスレを読むときに
こんなゲスの書いた作品かも知れないと頭をよぎることになるんだな。

作家の人格と作品は別物だけど、>>366 みたいなことをやるヤツの人格は永久に認められんな。

370:マンセー名無しさん
09/09/23 21:17:27 qpk9/gJ6
>>369
スレリンク(korea板)l50
このスレでずっとその「本スレ作者」とやらが暴れてんだよ。
在日特権あるのか、あるなら見せろ、とか喚いて資料紹介されても読まないでないだろ、とか喚く。
やたらと偉そうな経歴出して威張る、特盛会なんてつまらん仇名も命名してる。
糞コテ出て来い、逃げたか、とか粘着もしてる。何者なんだこいつは。
サヨックとかいうんで見たらハン板にはありえん左翼擁護なんだが。
ニホンちゃんは左翼工作員が作者やってんのか?

371:マンセー名無しさん
09/09/23 21:53:47 R+zZdtSA
>370
具体的にどの作品が左翼擁護なの?


372:マンセー名無しさん
09/09/23 22:15:33 HrmPeJrt
>364
全然面白いと思わないけど、ここは坂田の隔離スレだから仕方ない。

373:マンセー名無しさん
09/09/24 00:24:48 TMnWISKs
隔離スレで仕方ないなら、こなけりゃいいじゃん。
隔離スレにわざわざ来てなに言ってんのおまえ?

374:マンセー名無しさん
09/09/24 00:33:18 7ZJfHqCX
ID:qpk9/gJ6

375:マンセー名無しさん
09/09/24 10:01:29 n7COw6yD
つまらないと書いただけでゲス呼ばわりするなんて、
とんだ翼賛スレですねw

376:マンセー名無しさん
09/09/24 11:23:51 TMnWISKs
そう書いた「だけ」が問題なんだ。そうなんだ。w
おまえも日本人の端くれなんだろ? だったらその安い挑発なんとかしろよ。
大人の日本人がそんなので本気で悔しがると思うのか?

377:マンセー名無しさん
09/09/24 14:43:12 n7COw6yD
そもそもニホンちゃんは左翼擁護とかなに言ってんの?
右の言い分が正しい時も、左の言い分が正しい時もあるのが当たり前なんだから、
是是非非に決まってるじゃん。
右翼は常に正しくて、左翼は常に間違ってると思ってんなら、もう少し世の中見た方がいいぞw

378:マンセー名無しさん
09/09/24 17:19:33 TMnWISKs
ひょっとして自分宛?
自分はそんなこと一言も言ってないが?
言ってたなら例示してくれ。そうでなかったらいい加減黙るよ。邪魔だろうし。

379:マンセー名無しさん
09/09/24 18:46:51 n7COw6yD
アンカーつけてないと、誰に発したレスかどうかも判らないのかよ。
安い挑発とやらに半日以上噛みついて、いい大人が御立派な事ですw

380:マンセー名無しさん
09/09/24 19:20:50 TMnWISKs
うん。わかった。おまえがどういうヤツかってコトが。
朝鮮人と変わらんぞ。

381:マンセー名無しさん
09/09/24 20:38:15 9TsXX7jF
やっすい認定だな。
鮮人扱いすれば相手にダメージ行くと思ってんのか?

382:マンセー名無しさん
09/09/24 22:53:25 lmHNxeOP
       「うにょうにょ」
あまりにも目立たないことではクラスでトップクラスと言っても
いいカナディアン君ですが何とそのカナディアン君が皆を自分の
お家に招待してきました。
「カナディアンの家って何処だったかしら」
「確かアメリー君のお家のすぐ側だったと思うけれど」
同じタイヘイ池のメンバーの筈のタイワンちゃんやニホンちゃん
ですら知らなかったりします。それはカンコ君も同じであったり
します。
「そういえば何回か行ったことがあるような気がするニダ」
「ってあんたチョゴリちゃんにしろあんたにしろ結構勉強とかを
しに行ってるじゃない」
「それはそうニダが」
タイワンちゃんからの突込みにも今一つはっきりしないカンコ君
であります。

383:マンセー名無しさん
09/09/24 22:56:28 lmHNxeOP
とりあえずメンバーはこの三人にアメリー君とチューゴ君がいま
す。あとイン堂君もいます。
「何か皆嫌な予感がするって言ってこないんだYO」
「確かに僕も嫌な予感がするあるが」
「まあどうとでもなるよ」
イン堂君だけ実に落ち着いています。
「それはそうとカナディアン君の家って何処なんだろうな」
「実は僕も知らないんだけれどな」
何とお隣の筈のアメリー君も知らなかったりします。そんな状況
でしたがそれでも何とかカナディアン君の丸太作りの家に着きま
した。チャイムを鳴らすとすぐにカナディアン君が待っていまし
たとばかりに皆を出迎えてお家の中に案内してきました。

384:マンセー名無しさん
09/09/24 23:00:29 lmHNxeOP
「いやあ、待ってたよ本当に」
「そんなに皆が来たことが嬉しいの?」
「そうなんだ。実はね」
ここでカナディアン君が何か言おうとしたらでした。いきなり上
から何か細長いものがぼたり、と落ちてきました。それも家の中
なのにです。
「んっ、何今の」
「何か落ちたニダよ」
タイワンちゃんとカンコ君がすぐにそれに気付きました。
「細長いものだけれど」
「紐ニダか?」
「紐じゃないんだ、これが」
カナディアン君は暗い顔になって皆に話してきました。皆そのを
聞くのでした。

385:マンセー名無しさん
09/09/24 23:04:52 lmHNxeOP
「実はね。今僕の家は人間以外で一杯一杯なんだ」
「人間以外って何なんだYO」
「お化けでもいるあるか?」
「それがね」
アメリー君とチューゴ君に答えようとしたその時でした。また上
から何かが落ちてきました。それはカナディアン君の頭上に落ち
たのですが。それは。
「カナディアン君、それって」
「うん、そうなんだ」
ニホンちゃんはその細長いうにょうにょ動くものを見て顔を真っ
青にしてしまいました。何とそれは。
「蛇がね。出て来てね」
「蛇って・・・・・・」
気付けばです。皆の周りには無数の蛇がうにょうにょと蠢いてい
ます。床にも壁にも窓にも天井にもテーブルの上にも。至る場所
が蛇だらけです。


386:マンセー名無しさん
09/09/24 23:08:40 lmHNxeOP
「な、何よこれ」
「御前の家は蛇の巣になったニダか?」
「蛇を養殖したら増えちゃってね」
ニホンちゃんと同じく顔を真っ青にさせてしまったタイワンちゃ
んとカンコ君に対して答えるのでした。
「それでもう家の至る場所がね」
説明するその側から蛇達がぼたぼたと落ちてきます。そしてそれ
ぞれ絡み合いうにょうにょと動き舌を出し。挙句には皆の身体に
よじ登って蠢いてきます。
「お、おいちょっと待て」
「幾ら何でもこんな話は聞いていないあるぞ」
流石のアメリー君もチューゴ君も全身をキングコブラが巻いてき
ましたので怖くて動けません。他にもサンゴヘビやヒャッポダ、
ハブにサイドワインダーと怖い蛇がオールスターです。しかも数
が半端ではありません。

387:マンセー名無しさん
09/09/24 23:13:12 lmHNxeOP
カンコ君は全身蛇だらけになっています。これには彼も白目をむ
いて口から泡を吹いています。ニホンちゃんとタイワンちゃんも
その白い足に無数の毒蛇が絡み付いてきていまして。
「今ちょっとでも動いたら」
「噛まれるわよね」
皆蛇に絡まれて身動き一つできません。カナディアン君もそれは
同じです。
「皆、どうしたらいいかな」
「どうしようもねえYOこんなの」
「今まで生きた中で屈指の恐怖体験あるぞ」
この二人ですらそうなのです。あまりにも恐ろしい今の状況にも
う皆どうしようもありません。そう、一人を除いて。

388:マンセー名無しさん
09/09/24 23:16:37 7ZJfHqCX
こんなSS面白いと思ってる奴は頭が悪いか
それともリアルで精神疾患持ちぐらいじゃねえ?

389:マンセー名無しさん
09/09/24 23:17:59 lmHNxeOP
ここでイン堂君が何処からか笛を取り出してきました。そうして
笛を吹くと。蛇達は皆から離れて一つの場所にまとまりだしまし
た。彼が窓を開けてそこから吹くと家の全ての蛇達がそこから出
てしまいました。
「蛇使いの笛を使ったんだ」
「うん、そうなんだ」
イン堂君の得意技がここで出ました。それで皆を救い出したので
した。こうニホンちゃんに対して答えるのでした。
「よかったよ、おかげでね」
「ええ、それにしても」
「ほっとしたニホンちゃんはここで言います。

390:マンセー名無しさん
09/09/24 23:22:24 lmHNxeOP
「もうこんな目には二度と遭いたくないわ」
「全くよ。そりゃあたしの家だって蛇は多いけれど」
「ショック死するニダ。冗談抜きで何処をどうやったらこんなに
蛇が多くなるニダ」
「しかも毒蛇ばかりよ。危ないどころじゃねえYO」
「今度はから蛇を増やすことは止めるあるぞ」
皆まだ真っ青になっている顔でカナディアン君に対して言います。
流石に今回は彼に対してかなり強く注意します。
「ちょっと観光にいいかなって思ったんだけれどね。蛇が多かっ
たら皆興味を持って来るかなって」
「そのうち噛まれて死ぬわよ」
ニホンちゃんは真剣な顔でカナディアン君に注意します。

391:マンセー名無しさん
09/09/24 23:25:52 lmHNxeOP
「毒を持ってる蛇だって多いんだし」
「そうだよね。それに他に」
「他に?」
「こんなのもいるしね」
ここで出て来たのは何と。二十メートルを超えるアナコンダでし
た。これは一匹でもかなり怖いです。
「ど、何処をどうやったらこんな巨大な蛇が出て来るんだYO!」
「伝説上の生き物あるか!」
アメリー君もチューゴ君も目を大きく見開いてその髪の毛を逆立
てています。
「早く何とかしろおい!」
「本当に一口あるぞ!」
「だよねえ。どうしようかな」
「ってカナディアンもう飲み込まれだしてるじゃない!」
「に、逃げるニダ!食われるニダよ!」
「カンコ君、そこからまた一匹巨大アナコンダ出て来たわよ!」
「しょうがないなあ。また僕がここは笛で」
最後もイン堂君頼りでした。かくして皆カナディアン君に対して
二度と蛇を育てないように注意したのでした。誰もが蛇には懲り
懲りになりました。

392:マンセー名無しさん
09/09/24 23:29:24 lmHNxeOP
カナダで蛇の営巣地から蛇が出て来てそれで民家に多量に住みつ
いちゃったそうです。かなりアレンジしました。
URLリンク(www.afpbb.com)
URLリンク(www.winnipegsun.com)
URLリンク(www.winnipegsun.com)
世界の毒蛇。
URLリンク(big_game.at.infoseek.co.jp)
URLリンク(big_game.at.infoseek.co.jp)
URLリンク(kawa3104.at.infoseek.co.jp)
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
巨大アナコンダ。ハヤカワ文庫の「幻の動物達」という本も参照。
URLリンク(www.geocities.jp)
URLリンク(psyco.jp)
実際に二十メートルのアナコンダがいるかというと信じられない、
という説が一般的なようです。ただし上記の本には目撃例も結構
紹介されていました。

393:マンセー名無しさん
09/09/26 22:12:25 8PkfSIXE
        「アメリー家の伏兵」
今日も誰かの家でお呼ばれ、明日の誰かの家でお呼ばれ、何
かと誰かの家で遊ぶことの多い五年地球組の面々ですが今日
はアメリー家で楽しく遊んでいます。何といってもクラスで
一番の子ですしそのお家も町内で物凄い力があります。です
から彼と表立って仲の悪い人達以外は皆来ています。
「やっぱりアメリー君家が一番色々あるわね」
「そうよね」
タイワンちゃんとニホンちゃんがコーラとハンバーガーを片
手にあれこれと話をしています。
「食べ物は癖があるけれど一杯あるし」
「飲み物もだし」
味は満足できないこともありますがとにかく何でもたっぷり
とあるので皆そのことに満足しています。

394:マンセー名無しさん
09/09/26 22:18:40 8PkfSIXE
その中で皆ダンスとか音楽も楽しんでいます。けれどその中
で食べ物をガツガツと食べていたカンコ君が。何か黒くて小
さい蜘蛛が手についているのに気付きました。
「?何ニダこれ」
その時は別に何とも思わずに払おうとしました。ところがこ
こでその蜘蛛がいきなり。
払おうとしたその手の指を噛んできたのです。カンコ君はそ
れで少し痛いと思いましたが結局その蜘蛛を払ってしまいま
した。しかしそれを見た当のアメリー君がここでカンコ君に
対して言うのでした。
「おいカンコ」
「何ニダ?」
ここで彼が言った言葉とは。

395:マンセー名無しさん
09/09/26 22:27:19 8PkfSIXE
     )\(  (ヽ ( (\γ/レ//ノlノlノ)__
    )\ (ヽ  \、,》) 《 (  ノ ノ ノ
   ノ /        ' 》  》 ミ     ゝ
  ノ (( 巛 《《   )        lll   ゝ
  ~(   ノ     (川    )  ) )  ヽ)
  ノノ     彡  ノ  ヽ )) ノノ )ノ )ノ)ν
  ノ  ノノ      》)》 νν■■■/
  <    川/⌒>  ノ   <(タ) ,(ゝ
  )(  ))  || | ⊂\ |        ヽ
  ノ(    ((  (~  ヽ|         ヽ
  ((   川 \\ ~、||        , >
  ノ      |`ー´          (~     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ノ) ノノ ((  」    |       ・/    < おまえはもう氏んでいる
  <     」     |      /)      \___________
  ((( (  (ゝ      |       <
   ((ヽ((vV       、_     ヽ
   /          :    ̄ー、_)
⌒ 彡ヾ\      ;:     :   |⌒⌒ー、
 彡ヾ\     ;:     :   |     ⌒ヽ
 彡彡ヾ\    ;:        <⌒⌒ー、_
             声:神谷明

396:マンセー名無しさん
09/09/26 22:35:46 8PkfSIXE
こうでした。いきなりそう言われたカンコ君、まずはその目
を思いきり顰めさせて言うのでした。
「どういうことニダ?一体」
「今御前を噛んだ蜘蛛な、クロゴケグモっていうんだよ」
その蜘蛛の名前をカンコ君に話します。
「猛毒の蜘蛛でな。うちの家じゃ毒蛇よりずっと恐れられて
いるとんでもない蜘蛛なんだよ」
「ニダッ!?」
そう言われてカンコ君まずはあんぐりです。その口を物凄く
大きく開けてしまいました。
「毒蜘蛛ニダか!?じゃあウリは」
「本当にそのままじゃ死ぬかもな」
アメリー君は実にあっさりと言うのでした。

397:マンセー名無しさん
09/09/26 22:41:34 8PkfSIXE
「まあ安心しろ、今は」
「た、大変ニダーーーーーーーーッ!!」
死ぬと言われたカンコ君、アメリー君の言葉をよそに大騒ぎ
になりだしました。
「早く何とかしないとウリが死ぬニダ!皆どうしたらいいニ
ダか!」
「安心するある。今から漢方薬を調合するあるぞ」
「ちょっと待ってなさいよ」
狼狽することしきりのカンコ君に対して最初に助け舟を出し
てきたのはチューゴ君とタイワンちゃんでした。
「ちゃんとそういう解毒剤も作れるある」
「ちょっと待ってなさいよ」
「そうニダか」
カンコ君はそれを聞いてまずはほっとしました。けれど二人
はここで言うのでした。

398:マンセー名無しさん
09/09/26 22:48:56 8PkfSIXE
「まあ三日は待つよろし」
「その間寝ていて」
「三日もあったらその間にウリは死んでしまうニダ」
流石にそれだけかかればお話になりません。カンコ君は二人
の申し出は断らざるを得ませんでした。
「漢方薬は駄目ニダ。どうするニダか」
「大丈夫だカンコ」
今度はウヨ君が出て来ました。
「そういう場合はだ。傷口を切ってそれで毒の侵攻を防ぐ。
荒療治だがこれがいい」
「傷口をニダか」
「少し痛いが我慢しろ」
言いながらいつも持っている刀を抜いてきました。そうして
その刀をカンコ君の噛まれた方の手の肩に当てて。


399:マンセー名無しさん
09/09/26 22:54:46 8PkfSIXE
「このままばっさりといけばいいからな」
「・・・・・・待つニダ」
ウヨ君の100%本気の目を見てすぐに止めたカンコ君でし
た。
「切ったらそれでウリの手は」
「それでも御前は助かる、安心しろ」
「安心しないニダ。そうなったらそれはそれで大変なことニ
ダ、絶対に駄目ニダ」
「そうか、ならいいが」
「当たり前ニダ、御前は一体何を考えているニダ」
流石に今回ばかりはカンコ君の言うことの方が正しいと言え
ました。
けれど騒いでいる間にも毒は身体の周りに集まってきます。
ニホンちゃんはさりげなくカンコ君にオオバコを食べさせて
います。けれどこれも。

400:マンセー名無しさん
09/09/26 23:03:54 8PkfSIXE
「薬草も効かないニダ」
「駄目なの、やっぱり」
「このままでは本当に死んでしまうニダ」
カンコ君はいよいよ焦ってきています。
「どうしたらいいニダ?ウリはこのままじゃ」
「だからな。ほら」
ここでアメリー君がカンコ君のその噛まれた方の手を注射
でブスリとしました。それで一気にお薬を入れるのですた。
「これで大丈夫だからな」
「これでニダか?」
「血清だからな。暫く安静にしてれば大丈夫だ」
注射をしたうえでカンコ君に対して言います。

401:マンセー名無しさん
09/09/26 23:08:31 8PkfSIXE
「全く。人の話は聞け」
「そうだったニダか」
「大体確かに下手をしたら死ぬけれどな。そうそう死ぬ
わけでもないから安心しろ」
そのうえでこの蜘蛛のことをカンコ君に説明するのでし
た。
「確かに毒は持ってるけれどな。一番問題なのは毒があ
るから、噛まれたからって焦ることなんだよ」
「うう、確かにその通りニダ」
アメリー君の正論の前にカンコ君は言葉もありません。
「そうだったあるか」
「てっきり物凄い蜘蛛って思ったけれど」
チューゴ君もタイワンちゃんもここでそのことをようや
くわかったのでした。

402:マンセー名無しさん
09/09/26 23:15:57 8PkfSIXE
「案外怖くないのあるな」
「本当に死ぬって思ってたけれど」
「わざわざ腕を切り落とす必要もなかったんだな」
「・・・・・・御前は冗談抜きにもう少し安全な方法を
考えるニダ」
珍しいカンコ君の突っ込みがウヨ君に炸裂します。
「本当に腕を切ってどうするつもりだったニダか」
「生えるだろ、御前の生命力なら」
「ウリをプラナリアみたいに言うなニダ」
確かにプラナリア並の生命力を持っていますがだからと
いって切られるつもりもないカンコ君でした。当然と言
えば当然のことです。

403:マンセー名無しさん
09/09/26 23:21:38 8PkfSIXE
「とにかく助かったからいいニダが」
「そういえば最近わたしの家にもこれに近い蜘蛛がいる
けれど」
ニホンちゃんはふとこのことを思い出しました。
「まず大騒ぎするよりどんな蜘蛛なのか勉強してわかっ
てそのうえで冷静に対処するべきなのね」
「そうだよ。まずは焦らないこと」
アメリー君もこのことを真面目に言うのでした。
「焦ったら取り返しのつかないことになるからね」
「そうよね、本当に」
「全くある。それを思えば今回の騒ぎは」
「いい勉強になったわね」
チューゴ君もタイワンちゃんも頷くことしきりです。
「俺も騒ぎ過ぎだな」
「当たり前ニダ。もっともウリが一番騒いだニダが」
ウヨ君とカンコ君は反省することしきりでした。楽しい
パーティーの中での一幕でした。

404:マンセー名無しさん
09/09/26 23:29:39 8PkfSIXE
アメリー家の恐怖とされているクロゴケグモ。何か実際
のところはそんなに怖くはないようです。
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
URLリンク(mmh.banyu.co.jp)
オオバコ。薬草だったりしますのでネタで出しました。
URLリンク(w2222.nsk.ne.jp)
結構本題だったりする我が国にも来ているセアカゴケグモ。
URLリンク(www.pref.aichi.jp)
URLリンク(www.pref.aichi.jp)
URLリンク(www1.mhlw.go.jp)
URLリンク(www.pref.osaka.jp)
URLリンク(www.pref.fukuoka.lg.jp)

405:マンセー名無しさん
09/09/26 23:37:15 8PkfSIXE
このセアカゴケグモもマスコミが煽ってるっぽい?ので気になったので書きました。
とりあえず蜘蛛の毒は蠍に比べたらましっぽいようです。

406:マンセー名無しさん
09/09/27 09:24:07 xSNssMsG
変な奴が棲み付いちゃってるな

407:マンセー名無しさん
09/09/28 02:40:47 VzhZsqHV
毒が問題ではなく、外来種であり定着してしまったことが問題なんだがな

408:マンセー名無しさん
09/09/28 23:04:21 93IZm2+s
        「助っ人まふゆちゃん」
「いいや、駄目ダス」
「絶対あかんに決まってるやないか」
今日もオージー君とニュージー君のタッグがニホンちゃんと
いがみ合っています。この二人は最近あるお魚のことでニホ
ンちゃんと対立しているのです。
「絶対に食べるわ。緑豆君が来てもね」
「そう言うダスか?なら本当にこっちもやるダスよ」
「緑豆呼んで三人で邪魔したるで」
「それならこっちだって」
ニホンちゃん普段と違います。何か今にも刀を抜きそうな程
です。皆それを見て顔を青くさせます。

409:マンセー名無しさん
09/09/28 23:06:54 93IZm2+s
「まさかニホンちゃん本当に」
「あの二人だと絶対に適わないわよ」
クラスの皆はニホンちゃんの実力をよく知っています。身体
は細くても力は物凄いですしスピードもあります。技のキレ
はその二つよりも凄いです。一言で言うと物凄い強さなので
す。その彼女が切れるとなると。
「血の雨が降るぞ」
「どうしよう」
緑豆君が来ても同じです。三人分の棺桶が必要なのかも、と
まで思う人すら出ていました。その時でした。


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