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ミサイル運搬可の大型車を北に不正輸出 中古車販売会社社長に逮捕状
ミサイルの運搬に転用可能として、経済産業省が北朝鮮などへの輸出を禁じている大型タンクローリーを
北朝鮮の商社に輸出したとして、兵庫県警外事課などは18日、外為法違反(無許可輸出)容疑で、京都府
舞鶴市の中古車販売会社の社長(50)の逮捕状を取った。
北朝鮮の商社は、朝鮮人民軍直轄とされ、大量破壊兵器の開発などの恐れがある企業として同省のリスト
にもあげられている。県警は19日にも社長に任意同行を求め、不正の輸出の全容解明を目指す。
タンクローリーは強力なエンジンとシャーシーを搭載し、重さ10トン以上の貨物の運搬が可能。同省はノドンや
テポドンなどの弾道ミサイル運搬に転用される恐れがあるとして、キャッチオール規制で輸出規制対象品に
指定している。この規制は、相手国によって大量破壊兵器やミサイルの開発、生産に利用される恐れがある
場合、貿易管理を担当する政府機関に輸出許可の申請を行う制度。タンク部分はロケット燃料の運搬にも
適しているとの専門家の意見もある。
捜査関係者によると、社長は平成20年1月、仲介役の中国・大連の貿易会社を通じ、神戸港から中古の
国産タンクローリー2台を韓国の運送会社に輸出するとみせかけ、北朝鮮・平壌の商社「朝鮮白虎7貿易
会社」に向け、輸出した疑いが持たれている。
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