09/03/13 17:01:33 UNMCxJPh
くらしの周辺-変わらぬ「アジア蔑視」
最近、日本人の友人が私にこう嘆いた。
「マスコミの反朝鮮報道は常軌を逸している。朝鮮政府や朝鮮民族をあまりにもバカにしすぎている。
見方を変えれば自分たちと価値観が違い、立場が弱いからということでイジメをしているようなものだ。
こんな大人をみていては子どもたちが健全に育たない。
自分の子どもに正しい歴史観を身につけさせるのが、本当に難しい社会になっている」。
彼は私と同じく40代半ばである。
私は彼の話を聞いて、昨年6月、山口県下関市嶋倉剛教育長が、学校への教育補助金増額を求めて
訪ねてきた山口朝鮮学校代表らに「植民地支配は歴史的事実に反する」などの暴言を吐いたことを
思いだした。市教育長という責任ある立場の人間が、このような歴史観をもって日本の教育を指導している…。
この教育長もまた40代半ばだそうである。
これから成長してゆく日本の若者が、もっとひどい歴史観しかもつことができなくなるのは
必然的だろう。私自身、幼少期の息子2人を育てる一人の親として、このような環境の日本で、
子どもを「まっすぐに」「まっとうに」育てることの難しさを痛感している。
テレビなどで朝鮮の報道が流れたら子どもたちに、現在も続く朝鮮バッシングの本質を
くだいて説明するなどといった努力を、日々惜しまないようにしている。
時たま放映される、日本対諸外国のスポーツ中継などを観戦しながら、
当然のように日本ではなく外国のチームを応援する私を、
最近では息子たちも自然体で受け入れられるようになったようだ。(呂世珍・団体職員)
[朝鮮新報 2009.3.13]
URLリンク(www1.korea-np.co.jp)