09/03/13 00:07:46 S3HKOJQb
>>424の続き
◆韓国は研究費ダウン
一方、韓国は昨年、政府の幹細胞研究費支援額が減った。2007年は350億ウォン(約22億3000万円)だったが、昨年は344億ウォン
(約21億9000万円)に減少した(生命工学政策研究センター)。UCLAや京大などの一大学よりも少ない額だ。
米国は幹細胞研究費として年に最低1兆ウォン、イギリスは1390億ウォン、日本は1270億ウォン、フランスは630億ウォンを費やしている
(2007年当時のレートによる)。シンガポール(460億ウォン)、南アフリカ共和国(440億ウォン)も韓国より研究費が多い。
「それでも希望はあります。“サイエンス誌論文ねつ造事件”という悪条件にあっても、07年の韓国のES細胞(胚性幹細胞)関連論文の
数は世界第4位でした。一騎当千で闘ったのです」
脳神経疾患のパーキンソン病や動脈硬化による血管疾患に対する韓国人研究者の幹細胞治療薬開発技術は世界最高水準と
評されている。
◆「黄禹錫コンプレックス」を捨てよ
最大の障害物は、生命科学界に影を垂れ込める「黄禹錫コンプレックス」だ。黄禹錫博士の論文ねつ造事件に懲りた末に、幹細胞と
いえば「荒唐無稽(むけい)な夢」を連想してしまう考え方が、「未来の医学の花」と呼ばれる幹細胞研究の活性化を阻んでいる。
「(黄禹錫博士が行った)体細胞クローン研究は、幹細胞研究全体のほんの一部分に過ぎないのに、幹細胞と聞くと誰もが避けて
通ろうとする…。研究者の士気は下がり、政府も幹細胞にあまり関心を払わなくなったので、全般的な気運が沈んでいるのが最大の
問題です」
サイエンス誌論文ねつ造事件が明るみに出た06年、国際幹細胞学会は「コリア・スキャンダル」というテーマで倫理シンポジウムを
相次ぎ開催した。
「研究者(黄禹錫氏)個人の問題なのに、なぜ“コリア・スキャンダル”なのか、と抗議し、主催側が謝罪したこともありました。今では
韓国も倫理的な審議システムを強化しているので、国際的な信頼を回復しています」