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>>423の続き
医療界では、「“恐怖の病”だったエイズ(後天性免疫不全症候群)が克服されたのは、多数の米国人がエイズにかかったおかげ」という
俗説がある。医学研究に莫大な研究費をつぎ込む米国が、「米国人病」の研究に加われば、新たな治療法が生まれるのは確実という意味だ。
「米国はそれほど医学研究において独歩的なパワーがあります。新薬や治療薬の開発段階ごとに、特許やロイヤルティーで源泉技術を
幾重にも守っていますから。韓国にそうした技術がないなら、その代価は高くつくでしょう」
世界幹細胞学会の政府政策委員会は今年1月、米国に勧告案を出した。ヒトの体細胞クローンなど、あらゆるパターンの幹細胞研究を
許可し、政府が支援すべきだというものだ。
「オバマ政権はこれを受け入れるものと見られています。そうなれば米国もクローン研究に正式に取り組むようになるでしょう。
カリフォルニア州ではすでに民間研究費で体細胞クローン研究が行われていると言われています」
◆素早い欧・日
イギリスは体細胞クローンによる幹細胞開発が熱心に行われている。いわゆる「黄禹錫方式」の幹細胞だ。イギリス政府はロンドン大学や
ニューカッスル大学などにクローン研究を許可した。イギリスは体細胞クローンに成功しており、これによる幹細胞開発は成功まであと一歩の
段階だという。クローン研究が容易にできるよう、動物の卵子にヒトの核を移植する異種間クローン研究への道も開かれている。だが、韓国は
異種間クローン研究が禁止されている。
日本は、2年前に京都大学が世界で初めて開発したiPS細胞(人工多能性幹細胞または誘導多能性幹細胞)を全面的に支援している。
この「万能細胞」は、成人の皮膚細胞を胚芽(はいが)段階に逆分化し作った幹細胞だ。金教授は「京大の幹細胞は“患者対応型”で、卵子が
必要ないので、世界中の研究者が飛びつく分野。日本政府は昨年400億ウォン(約25億円)の研究費を支援した」と話す。
シンガポールは、アジア最強のバイオ大国を目指し、「A Starプロジェクト」を施行している。幹細胞研究やバイオベンチャーなどを育成する
研究団地「バイオポリス」を設立し、イギリスの幹細胞研究者らを招いている。