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拉致問題、日韓連携なお壁 韓国では盛り上がらず
2009.3.11 19:15
【ソウル=黒田勝弘】北朝鮮による日本人拉致被害者の家族と金賢姫元工作員の面会は、
韓国でもそれなりに関心を持たれているが、日本側で期待されている拉致問題での“日韓連携”には
まだ壁が大きい。拉致問題に対する日韓の世論に温度差があるのと、韓国内に依然、
一定の反日・親北ムードがあるからだ。日韓が手を結んで北朝鮮に相対するという構図にはほど遠い。
韓国では今回、面会を前に東亜日報がこの問題を1面トップで報じ、飯塚繁雄さんとのインタビュー
を大々的に伝えていた。日本人拉致問題が韓国マスコミでこれほど大きく報じられたのは初めてだ。
政権交代による社会的雰囲気の変化を思わせた。これまでは横田めぐみさんの両親の訪韓があっても、
ほとんど無視ないし冷淡な反応だった。
今回、金元工作員が久しぶりに公開の場に姿を現したため韓国マスコミの関心を呼んだ。
韓国ではこの間、彼女が関わった大韓航空(KAL)機爆破事件を疑惑としてその“真偽”を問う
という動きがもっぱらだったからだ。今回もマスコミの大勢はそのワクを出ておらず、
拉致問題として日韓協力にはそれほど積極的な関心は示していない。
韓国には漁船員など487人の拉致被害者がいる(政府発表)。
これには北朝鮮で横田めぐみさんと結婚させられた拉致高校生も含まれている。
しかし「北を刺激してはいけない」と親・北政策を進めてきた金大中・盧武鉉前政権は拉致問題解決
に消極的で、金正日総書記との2回にわたる首脳会談にもかかわらずまったく成果はなかった。
国民もまた、分断で生き別れになった数多くの離散家族が南北に存在するため、
同族による拉致にことさら注目することは少ない。
したがって北朝鮮は「離散家族は存在するが拉致問題は存在しない」と言い張っている。