09/03/11 19:57:48 jKge011P
またソンウタソが偉そうな説教コラム書いてます。
【コラム】世の中があなたを裏切ろうとも(上)
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谷川米穀店に着いたのは午前10時。開店時間の1時間前だった。だが、行列はすでに50メートルを超えていた。
四国・香川県でも田畑が続く人里離れた場所。市街から電車とバスを乗り継ぎ、1時間ほどかけてやっと到着したところ、
すでに約100人もの先客がいた。一杯120円のうどんを味わおうと集まってきた人々だ。
「讃岐(香川県の旧名)うどん」を食べながら、この地域を巡るツアーを「うどん巡り」という。谷川米穀店をはじめ、
うどん巡りに名を連ねるうどん屋は数百カ所以上ある。1回の食事に2-3カ所を回らなければ、有名な「全国区のうどん屋」は
制覇できない。わたしは5カ所回ったが、「1店で2杯ずつ食べずに、1杯ずつ10カ所回ればよかった…」と後悔している。
「うどん巡り」で特に印象深かったのは、調理場で働く若者たちだった。製粉・製めん技術を身につけたお年寄りが前方を担い、
後方では若者たちが重労働の手打ち作業に汗を流している。讃岐うどん巡りは、そのように技を磨いた若者たちが独立し、
適者生存という浮き沈みを経て、数百年もの間、培われてきた文化と言えよう。巡礼中、韓国にも讃岐で技を磨き、名店を
築き上げたうどん名人がいると聞き、驚いた。
わたしたち家族が住む東京・西荻窪は最近、「ラーメン新激戦区」と呼ばれている。広さ2-3坪のラーメン店が路地の隅々にまで
立ち並び、盛衰を繰り返している。中でも、よく行くラーメン店「大(だい)」は、東京・三田の人気ラーメン店「二郎」の系譜を引き継いで
いる。「大」で昼11時30分から深夜1時30分まで、店長・料理長・従業員というそれぞれの持ち場をこなしているのは、「二郎」で過酷な
修行に耐え抜いた若者3人だ。