09/03/11 15:41:45 i8RyL/l/
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中でも大活躍したのが民主労働党の姜基甲議員。
農民運動出身の急進派だが、仙人風のあごヒゲにいつも民族服姿だから絵になる。
とくに法案の一つ米韓FTA(自由貿易協定)には激しく反対している。
国会議長室に"殴りこみ"をかけ、机をひっくり返したり、事務器を振り回したり大立ち回りだった。
野党議員は秩序維持の衛士たちとも集団衝突している。あらゆるものが投げられ、消火器からは
"白煙"が噴出。野党の激烈抵抗に与党はお手上げで、重要法案はすべて新年に持ち越しされた。
李明博政権下の韓国国会は、昨年4月の総選挙で与党のハンナラ党が圧勝。
299議席のうちハンナラ党が172議席で、残りが民主党82、自由先進党など20、民主労働党5、
となっている。与党が圧倒的に多数なのに、法案成立が思い通りにいかないのだ。
年末の国会で一部法案を委員会で強行採決したが、このあと野党の反発が強まり、委員会や議場占拠で
審議ストップとなった。この実力阻止にはわずか5人の左派系・民主労働党が起爆剤になった。
大型ハンマーまで動員した野党陣営の強力な抵抗に対し、絶対多数のハンナラ党の弱腰が目立つ。
多数を占めているのだから、委員会や議場はハンナラ党が占拠すれば法案は通過させられるのに。
与党ハンナラ党の"弱さ"については「失われた10年」で体質がひ弱になってしまったためとの声がある。
過半数を占めたことによる安心感と慢心から、闘争心がなくなっているとの声も聞かれる。
親北・左派など旧既得権勢力は生き残りに必死だが、右派や保守派は必死さが足りない?
旧政権勢力は街頭闘争での敗者復活戦を国会という場内でやっているのだ。
年末年始の攻防戦で"勝利"した野党陣営はこれに味をしめ、
今後ともことあるごとに与党・政権揺さぶりに出るだろう。
与党・政権としてはこれまでのような"殿様対応"ではもたない。多数の力で押すところは押すしかない。
韓国政局は今年も激突でおもしろい展開になりそうだ。(産経新聞ソウル支局長)
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