09/04/27 20:53:54 Dag99HYh
「財布」
「はあ~っ」
ニホンちゃんがため息をついていると、
「どうしたんだい?何かあったの?」
と、アメリ-君が心配そうに声をかけてきました。
「あのね・・・カンコ君が、お小遣い貸してくれって・・・」
「う~ん・・・ドブに捨てるようなもんだからなあ」
カンコ君にお金を貸すお人良しなんて、ニホンちゃんくらいのものです。
「ダメ!絶対にダメよ!」
二人の会話を聞いていたタイワンちゃんも、横から口をはさんできました。
「ドブに捨てても、ボッチャ-ンて音がするでしょ?
カンコ君に貸しても、音すら返ってこないのよ?」
タイワンちゃんは猛反対です。隣にいたチューゴ君は、やや複雑な表情です。
最近、タイワンちゃんに貢がされてばかりなので・・・
「あれ?みんな、何の話してるニカ?ウリも混ぜるニダ!」
相変わらず空気の読めないカンコ君が乱入してきました。
「あ、あのね・・・お、お小遣いの使い方について話してたの」
ニホンちゃんはあわててごまかしました。まあ、嘘ではありませんし。
「ウェーハハハ!!ニホンはお小遣いの管理がヘタクソニダよ~」
カンコ君は腹を抱えて笑い、きっぱりと言い切りました。
「ウリが、お小遣いの管理の仕方を教えてやるニダ!!」
瞬間、教室の空気が固まりました。