★強制連行で連れてこられたと思い込む理由at KOREA
★強制連行で連れてこられたと思い込む理由 - 暇つぶし2ch491:本の紹介(続き)
09/05/17 23:06:22 KPx/T9+b
 第五章「人道に対する罪の現在」では、法解釈にもとづき人道の罪とは何であるかを、
1970年以後の犯罪実例に即して解明いている。

 第六章「国家刑事裁判所への道」では、第一次大戦後のヴェルサイユ会議から説き起
こしてこの裁判所(ICC)の成立過程をたどり、ニュルンベルク裁判や東京裁判が人道に
対する罪を裁いた歴史的意義が明らかにされている。安倍元首相が、東京裁判で日本
無罪論を主張したインドのパール判事の長男を訪問した事実をとりあげて、戦犯処罰を
不法とする右傾的風潮に警鐘を鳴らしている。

 第七章「国際刑事裁判所の設立」は、1998年7月17日に設立されたICCの構成や
基本性格を解説し、今日的課題からみたその役割の重要性に関する詳細な論述である。

 第八章「国際刑法の基本原則」はICC規定によって形成されて以後、その確立を目ざし
ている国際刑法の諸原則-「時効不適用」「罪刑法定原則」「個人責任原則」「上官の責任」
という5項目に従っての解説である。それによって読者はICCがどのような法機関であり
いかなる原則に則して法執行をするかという問題を知ることができる。

 本書の内容を各章別にまとめると以上のとおりである。読後強く感じたことの一つは、
日本が共和国に対して戦後責任をも果さず制裁を課しているのは人道に対する罪で
あるということであった。
 本書は引用文献が130余りにのぼり、出版に直接・間接に関わった学者・弁護士・
ジャーナリスト・人権活動家の数が27人にも及んでいること一つをとってみても、極めて
説得力のある人権擁護の大著であることがわかる。著者の崇高ともいえるヒューマニズム
の精神と実践的な情熱に敬意を表し、広く読者を得ることを心から望むものである。
(前田朗著、青木書店、2500円+税、TEL 03・3219・2314)(周在道・文芸評論家)
[朝鮮新報 2009.5.15]


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