09/01/19 21:41:18 Jibcjm6e
>>857(続き)
在日外国人の人権侵害
昨年6月、自民党の「日本型移民国家への道プロジェクトチーム」は「人材
開国! 日本型移民国家への道」という報告書をまとめた。梁英聖氏はこれ
らの政策立案にも影響を与えている元東京入管局長・坂中英徳氏の「移民
国家論」を詳細に分析し、その発想に潜むレイシズム(人種差別)について鋭く指摘した。
また、この「移民国家論」は在日朝鮮人を移民のモデルマイノリティとして
位置づけているが、これは植民地支配の歴史隠蔽と本国への繋がりを徹底
否定することで成り立っていると批判。当事者側からの総合的な外国人政策
の提言が急務であると述べた。
鄭祐宗氏は歴史資料と判例に基づいて「外国人登録法」の構造について
報告。戦後日本が、外国人登録原票に記載された写真や指紋などの外国人
登録情報を繰り返し利用してきた事実を指摘。在日外国人のプライバシー
権侵害について、自治体職員の証言を紹介しながら報告した。
また、外国人登録証明書の常時携帯提示義務を課されている在日外国人
は、憲法と刑事訴訟法が規定する供述拒否権(黙秘権)を侵害されていると
指摘。「入管法」「外登法」違反に時効の成立が実質的に認められていない
判例を紹介し、現代の差別構造を維持しているこれらの判例が朝鮮戦争
の時期に形成されたと指摘。「外登法」によって在日外国人の人権は違憲
状態に置かれ続けていると訴えた。(まだ続く)