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太田市長宅トラック激突：検察指摘、病院事務長が持ち掛け「突っ込まなきゃ」 ／群馬
太田市の清水聖義市長（６７）方に０７年３月、トラック２台が突っ込んだ事件で、
暴力行為等処罰法違反と窃盗罪に問われた、暴力団組員ら３被告の初公判が２２日、
前橋地裁（三上潤裁判官）であった。冒頭陳述で検察側は、太田市内ケ島町、
「医療法人社団田口会・新橋病院」＝館林市下三林町＝事務長、鈴木敏博被告（５８）
＝器物損壊罪で同日起訴＝が「市長んちにダンプでも突っ込んでやらなきゃ分かんねえでしょ」
などと暴力団幹部に市長宅襲撃を持ち掛け、この幹部が組員に指示していたと指摘した。
初公判で、前橋刑務所で受刑中の指定暴力団六代目山口組系組員、石政九（ソクチュングゥ）（４６）
＝韓国籍＝と伊勢崎市境保泉１、配管工、毛塚美光（３５）の両被告は「間違いありません」
と起訴事実を認めたが、太田市富沢町、設備業、茂木孝治被告（２９）は「（トラックの）窃盗は
共謀していない」と一部否認した。
冒頭陳述などによると、石被告は０７年３月１３日ごろ、新橋病院の事務室で、
鈴木被告と太田市新井町、指定暴力団六代目山口組系幹部、栗山幸明被告（４３）
＝器物損壊罪で２２日起訴＝と同席。鈴木被告の話を聞いた栗山被告がその後、
石被告に指示して、トラックで突っ込ませた。石被告は栗山被告に「いずれ報酬を渡す」
などと言われていたが、金が支払われた証拠は出ていないという。
毎日新聞 2008年12月23日 地方版
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