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昭和三十四年五月
満洲・北鮮・樺太・千島における
日本人の日ソ開戦以後の概況
厚生省引揚援護局 未帰還調査部
第四章 南樺太、千島における抑留及び残留状況
第一節 終戦直後から昭和二十四年までの状況
一、全般の状況
ソ連は昭和二十年十月豊原に民生局を設け各市町村に民警及び憲兵を配置して占領政策
の遂行にあたった。この占領政策の強行特に作業大隊編成のための多数人員の収容、戦犯
その他の犯罪容疑者の逮捕と、朝鮮人ソ連兵の日本人に対する掠奪暴行とは日本人の生活に
極度の不安を与えた。これがためソ連側の禁令を犯して北海道に密航を企てる者、食糧の不足、
医療衛生施設の不備等により死亡する者が続出したのである。これらの混乱状態は
昭和二十一年末頃まで続いた。
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