05/01/15 21:03:46
<大手商社>ロケット打ち上げに「商機」
大手商社が、中小型の人工衛星を積むロケット打ち上げビジネスに積極的に乗り出してい
る。今後、民間企業や研究機関が環境観測衛星などを打ち上げるケースが増える一方、国産の
H2Aロケットの打ち上げ失敗などで、低コストのロケット打ち上げに対する需要が高まると
みられるためだ。すでに複数社が、冷戦時代に旧ソ連で開発された大陸間弾道ミサイルを転用
したロケットなどの売り込みに走り出している。
住友商事は、ロシアとウクライナ両政府出資のコスモトラス社(モスクワ)の日本・アジア
地域の代理店になり、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)から光衛星間通信実験衛星の
今夏打ち上げを受注した。
旧ソ連製の大陸間弾道ミサイルを転用した「ドニエプルロケット」を使い、カザフスタンの
ロシア軍・バイコヌール基地から打ち上げる。同ロケットは重さ数百キロ程度の中小型衛星し
か搭載できないが、打ち上げ費用は国産ロケットを使った場合の約4分の1、約10億円で済
む。