06/05/26 21:42:49
もうすぐ閉幕(4/15~5/28)というのに奈良国立博物館「特別展 重源」
が全く話題に出て来ないね。
国宝の東大寺重源上人坐像や僧形八幡神坐像などが目玉だが、重源というだけに
高野山金剛峯寺の孔雀明王坐像とか、特に快慶関連の仏像が多数出品されている。
ま、それはそれとして特筆すべきは、奈良五劫院と東大寺勧進所の五劫思惟
阿弥陀如来坐像が背中合わせに2体並んで展示されていること。例のアフロヘア
の阿弥陀さんね。2体ともめったに拝観できない仏さん(五劫院は観光寺院
じゃないし、東大寺の方は10月5日のみ開扉)だし、全身を見るのはむずかしい。
それが2体並んで背面を含む全身が見られるのだから、こんな機会はめったと
あるもんじゃない。2体並んでいるから、違いも良くわかる。28日まで。
見たことのない人は必見ですよ。仏像以外も非常に質が高い、東博だったら
超満員になるだろうが、さすがは奈良博、会期末だというのに結構閑散として
いて、ゆっくり見られる。
平常展では、久しぶりに奈良博蔵の国宝薬師如来坐像や、東大寺金銅誕生仏なども
展示されているから、秘仏ファンは必見だね。ただし、アハハ莫迦はお断り。