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旧ソ連から独立したウクライナからの売春婦の輸出が、国際問題化している。ここ2年間でウクライナを出国した女性は50万人にのぼっているが、そのう
ち少なくとも10万人がロシアマフィアの仲介で海外の性風俗産業に送り込まれ、
性の奴隷として働かされているというのだ。
この問題について報告をまとめたのは、ジュネーブに本部がある国際移住機関(IMO)だ。
同機関ではこうした女性たちのここのケースについてもまとめている。
イスラエルにつれていかれた20歳の女性は「いい稼ぎを望む女性に」という新聞求人広告に誘われ、今年2月、偽造パスポートを持たされ出国したという。仕事の内容は、「知識のいらないマッサージ程度の仕事」で、
「入国費用は6000ドルかかるが、
それを返せば自由に働ける」というものだった。
だが、イスラエル到着後、連れていかれたのは売春宿。彼女は昼から午前3時まで数え切れないほどの客の相手をさせられたという。
彼女のケースが顕著な例というわけではない。現在、ウクライナの新聞、インターネット上には豊かな生活に憧れる女心をくすぐる求人広告が、多数おどっている。
そのほとんどをロシアマフィアが発信しているといわれているが、96年に旧ソ連各国と欧州連合の間に、売春婦密輸の取り締まり強化協定が結ばれてからは、中でもイスラエルの売春婦送り込みが盛んになっている。
こうした背景のためか、現在テルアビブでは、マッサージパーラーや売春宿が次々に誕生しており、セックス産業がもたらす利益は、年間4.5億ドルにも膨れ上がっている。
また、ここ最近は、ロシアマフィアが性の奴隷として輸出する女性の年齢層も、10代から20代前半に絞られているという。というのも、旧ソ連諸国ではエイズが蔓延しており、若ければエイズにかかっている可能性が低いからだろう。
IMOは、
ウクライナには15歳から19歳の女性が140万人おり、少なくともその40%はこうした罠に引っかかる可能性がある、と指摘しているが、果たしてそれが贅沢な暮らしを夢に見る女性に、どれだけ説得力を持つのだろうか。