26/07/28 20:48:52.49 yTDGvZGO.net
砂漠の獅子ときたら、たいしたもんだ。知能の実を、木材を、水を、せっせと今日も運んでくる。
知能の実は砂漠の奥にある。
昼には金色に光り、夜には青い匂いを放つ。
食べた者は賢くなるとも、もともと持っていた知恵を思い出すだけともいわれている。
獅子はその実を背負い、木材を口にくわえ、水袋を尾に結びつけて、
毎日オアシスへ帰ってくる。
隊商の団長は、それらを大きなテントに並べて売るのだ。
「知能は一個、銀貨三枚」
「よく乾いた木材は銀貨二枚」
「水は銀貨一枚」
旅人たちは競って知能の実を買った。
ある者は一口食べて、
自分が昔から賢かったことに気づいた。
ある者は三個食べて、
隣の者より賢くなったと思った。
ある者は種まで噛み砕き、何も分からなくなった。
団長は帳簿をつけながら言った。
「知能というものは、たいへんよく売れる」
毎日の労働で痩せた獅子はテントの外で、空になった水袋を舐めていた。
団長は獅子に、知能の実の種をひとつ投げてやった。
「これを植えておけ。来年はもっと実るぞ」
その夜、大きな獅子の一団が団長のテントに押しよせた。
木材をかみ砕き、水袋の水をあたりにまき散らして団長の帳簿をびしょびしょにした。
痩せた獅子が知恵の実を示すと
大獅子たちは「ヒトのようにはなりたくない」と吠え、それらを踏みつぶして去っていった
おしまいw
89:優しい名無しさん
26/07/28 20:55:58.50 yTDGvZGO.net
IQが何かなんてわからなくて
いいじゃないか
白いごはんがおいしけりゃ
それでいい
by 令和のみつを
90:優しい名無しさん
26/07/28 21:29:44.43 tys/lmH1.net
>>88
君はゲーテの「緑の蛇と百合姫のメールヒェン」を知ってる?
今はシュタイナーの解説も合わせて電子書籍で読めるけど、あれはすごい
91:優しい名無しさん
26/07/28 22:22:59.65 yTDGvZGO.net
>>90
寓話的なものは好き嫌いがはっきりしてるかな
オスカーワイルドの幸福な王子、鴎外の山椒大夫、松谷みよ子の龍の子太郎、宮沢賢治全般このあたりかな
92:優しい名無しさん
26/07/28 22:36:41.85 tys/lmH1.net
オツベルと象は、強欲な資本家と搾取される労働者が投影されたみたいなところがあるけど、
ダンセイニの妖精族のむすめも人間になったとたんにこき使われるんだよな。昔の心優しい
幻想作家はみんな心を痛めてたんだろう。
賢治の寓話はユング的な「龍と詩人」や、もろ仏教宇宙の「インドラの網」が好きだな。
93:優しい名無しさん
26/07/28 22:54:46.85 yTDGvZGO.net
>>92
オツベルと象は、子象の人の好さ(ひとじゃないけどw)、無邪気さ、頑張ることへのこちらの気持ちが
はらはらしてしまうとこかな
トトロのメイをみてはらはらする気持ちと同じ
幸福な王子はツバメに感情移入してる
俺の場合は作品に理念、意味、テーマは見出さず、構造が生むカタルシスを味わう読み方かな
94:優しい名無しさん
26/07/29 00:39:03.42 XvEsTQGZ.net
ある街に身寄りのない貧しい兄と妹が暮らしていました。兄は売れない絵描きで、妹は美しい目をしていた
ので兄の絵のモデルをしていましたが、無名の絵描きの絵は安い値しかつきませんでした。
ある日、街へやって来た怪しい義眼職人が妹の目を気に入り、義眼にするからその目を売ってくれと高い値
で申し入れました。妹は悩んだ末、愛する兄を世に出すために両目を売り、盲目になりました。
大金を受け取った兄は、妹を犠牲にした罪悪感を酒場で紛らわせようとして、そのままつまらないケンカで
命を落としました。絶望した妹は街の子どもに崖まで手を引いてもらい、そのまま身を投げて死にました。
妹の目は職人によって最高級の義眼となり、様々な金持ちの間を転々としていきました。今はさる盲目の老
婦人の目におさまっています。
ある日、老婦人の息子が「市場で掘り出し物の絵を買ってきた」と言って壁に一枚の絵を架けました。そし
て息子は母親の方を見て驚いて言いました。「母さん、どうしたんだ、なんで泣いてるんだい」
老婦人は言いました。「私にも分からない。義眼が泣いているんだよ、義眼が涙を流してるんだ。それに私
には闇の中にその絵だけがなぜか見えるんだよ、きれいな目の若い娘だろう?」
それはあの兄が描いた妹の絵でした。
~高橋葉介の『義眼物語』~ (確かこんな話だったように思う)
95:優しい名無しさん
26/07/29 00:41:07.61 fuvPCO87.net
>>94
これと同じようなストーリーのアニメ最近みた記憶ある
96:優しい名無しさん
26/07/29 00:48:21.91 XvEsTQGZ.net
へえ、どんなの?
97:優しい名無しさん
26/07/29 01:14:35.00 fuvPCO87.net
HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)だった、思い出せてよかった
98:優しい名無しさん
26/07/29 05:43:30.80 70W13YIX.net
>>84
独特な言い回しだが医者か?
99:優しい名無しさん
26/07/29 05:45:39.62 70W13YIX.net
>>94
めちゃくちゃ富樫の世界観じゃんというか逆か
100:
26/07/29 07:22:26.27 PMMGp3/A.net
>>94
いかにも高橋葉介
>>98
頭悪いなあ
101:
26/07/29 07:32:57.68 PMMGp3/A.net
>>99
冨樫さんは根っこはラブコメだし週刊少年ジャンプのいい時期にやってきた作家らしく
根本は前向きで明るい方向だと思うけどね
ジャンプしか読んでない人はわからんかもしれんが
102:優しい名無しさん
26/07/29 13:59:40.03 fuvPCO87.net
朝、カーテンを開けたら光が千の式神になって部屋中の壁を食べ始めた
僕が怯えると式神らは満足したように一斉に消えた
冷蔵庫を開けると瞼の白い残像が牛乳の液体となって現れた
北極の冷海に脊椎を凍てさせられたように身をすくませると
冷蔵庫が嘲りのモーター音を立てた
この日も朝の部屋が怪異な装置となったので
僕は身支度を急いで整え、街に飛び出た。
女子高生の笑い声が魚の群れになり
コンビニの入り口のガラスに次々と当たってはその場に落ちていく
魚たちのいくつもの眼を、見たくはないがどうしても見てしまう
苛立ちの眼、後悔の眼、喜びの眼、軽蔑の眼、いろんな表情が青と銀の彩りを受けながら僕を見つめている
今日は街も装置化している
いつ以来だろう
人がタブレットでオーバードーズをするように僕感覚をオーバードーズする
それらが体内に満ち満ちると、思考が生き生きと跳ね始める
怪異の装置の次は、僕の思考の宴の始まりだ
学校では国語の教師にパロールの石を目線で投げつける
理科では光電効果のワックスを塗りたくり教師をすっころばす
社会ではやつの部屋のみすぼらしい文化資本をせせら笑う
数学では思考の平板さをリーマン計量で測定する
103:優しい名無しさん
26/07/29 14:14:12.69 fuvPCO87.net
若いころは世界に触れるたび心が火花を放った
言葉の棘、視線の刃
成長して心の摩擦係数を下げることができるようになった
今はもう、火花は必要な時にだけ散らしている
104:優しい名無しさん
26/07/29 14:15:44.18 VALID5po.net
病院で測ってもらったら、言語性だけ120超えてた
105:優しい名無しさん
26/07/29 16:34:11.65 3XTKVmfK.net
「IQなんてものは
どうでもいいんだよ
いちばん大事なことに
一番大事ないのちを
かけてゆくことだ」
106:優しい名無しさん
26/07/29 16:41:11.95 i9EYf1JR.net
夏の思索らしくていいじゃん
107:優しい名無しさん
26/07/29 18:16:18.51 fuvPCO87.net
世界の果てまでIって(いって)Q(きゅー)
108:優しい名無しさん
26/07/29 20:44:29.01 hTzswuea.net
>>94
ほんとの目で義眼作るわけ無いじゃんバカなのか