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「岩波文庫 ブッダが説いたこと ワールポラ・ラーフラ著 今枝由郎訳 岩波書店」の、
149ページと、161ページと162ページから大事だと思う所を抜粋させて頂きました。_(._.)_
第七章 心の修養(バーヴァナー)
ブッダが言った。
「弟子たちよ、病には二種類ある。肉体的な病いと心的な病いである。
肉体的な病いは、一年、二年、‥‥‥一〇〇年さらにはそれ以上にわたって、かから
ない幸せな人がいる。
しかし弟子たちよ、心的な汚れから解放された者(すなわちアラハント)たちを除いて、
この世の中で心的な病いのない状態を一瞬たりとも享受できる人は稀である」
※中略しました。※
(4)倫理的、精神的、知的事柄に関する心的修養
最後に、倫理的、精神的、知的事柄に関する心的修養がある。私たちの学習、読書、
討論、会話、論議はすべて、この心的修養に含まれる。この本を読み、そこで扱われ
ているテーマを深く検討することは一種の瞑想である。先にニルヴァーナの実現に
至った心的修養についてのケーマカと僧侶たちとの会話をみた。
この種類の心的修養では、五つの障害について学習し、考え、討議する必要がある。
五つの障害とは①色欲、②悪意、憎しみ、怒り、③もの憂さと無感覚、④落ち着きの
なさ、心配、⑤懐疑的な疑いである。この五つは、いかなる明晰な理解、実質的進歩
にとっても障害となると見なされる。こうした感情に打ち負かされ、それを取り除く
ことができないときには、人はものごとの正邪、善悪が判断できない。
※中略しました。※