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なぜオレキシンの睡眠薬は半減期が超長いのか - 暇つぶし2ch1:優しい名無しさん
25/10/15 23:43:08.36 Rfwe7SyO.net
結論を先に言うと、メラトニン受容体を除く新型の睡眠薬である「オレキシン受容体拮抗薬」は、どれもこれも半減期が極端に長い。


睡眠薬の歴史を振り返ると、
半減期が長すぎて昼間もボーっとするということで、
その後、バルビツール酸を経てベンゾジアゼピン系が開発され、
さらに半減期の短い非ベンゾジアゼピン系睡眠薬が開発された。


ただ、非ベンゾ系は、「作用時間≒半減期」という分かりやすい構図ではあったものの、半減期が短すぎて中途覚醒の恐れがあったり、ルネスタは結局アモバンの光学異性体であって劣化アモバン(苦味はそのままに効果が良くなった)と揶揄されたり、
マイスリー(ゾルピデム)は各国で「飲むと健康にいい」という珍説が論文になったり、
日本国内でも副作用の少ない薬とされたが発売から10年以上経過してから、夢遊病的な要素が多くなるとか脳へのダメージが実は大きいとか様々なことが言われはじめ、
「非ベンゾ」全体の価値が薄くなり、頓服ならとにかく常用ならば結局は「ベンゾジアゼピン系」が出される。

ただ、メラニンのロゼレムという、「弱すぎて寝れない」「効く人および効く条件が限定的(太陽光が前提で夜勤の人に使いづらい)」
といったものになり、
睡眠薬の舞台はオレキシンに移った。
(ロゼレムの改善型を開発してる会社もあるかもしれないがそれは医者でさえ知らないこと)。

ベンゾでいうとサイレースの作用時間で「7(24)」という表記に混乱し、
これはつまり作用時間と半減期の乖離があるのだが、
オレキシンの睡眠薬ではこの乖離が当たり前のようになり、
7~8時間で起きるけれども半減期はまだ残っているため頭がボーっとすることがある。
なんで「昔の睡眠薬にあった欠点」を復活させてしまったの?

また、半減期が長いと血中濃度の安定が難しいため、辞める時は隔日法だと血中濃度が不安定になるので漸減法(ぜんげんほう)しかない上、
血中濃度が高いと前の晩に飲んだオレキシンがまだ残っているため、無限に血中濃度が上がることになる(実際には定常状態があるから無限上昇はないが、厄介なことには変わりない)。

(一応オレキシンの薬はベンゾ系と違って一気にやめてもいいとはされているけどさ)。


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