IQ120以上の社会不適合者 28at UTU
IQ120以上の社会不適合者 28 - 暇つぶし2ch279:優しい名無しさん
25/08/27 11:24:00.67 gQ909mS+.net
2. 写像的関係の措定について
LLMが言葉の意味と世界の間に写像的関係(一貫した対応)を措定しているかどうかは、以下の観点から検討できます:
a. LLMの目的と限界

データ駆動の学習: LLMは現実世界を直接モデル化するのではなく、テキストデータ(人間が書いた言葉)に基づいて学習する。したがって、LLMが扱う「世界」は、テキストが反映する人間の言語使用や知識の間接的な表現に限定される。
写像の不在: LLMは言葉と現実世界の対象を直接結びつける写像を構築しているわけではない。たとえば、「犬」という単語のベクトル表現は、実際の犬ではなく、「犬」に関連するテキストパターン(文脈、共起単語など)を反映する。ソシュールの記号論で言えば、LLMはシニフィアン(言葉)とシニフィエ(意味)の関係を学習するが、シニフィエが現実世界に直接対応する保証はない。
文脈内の一意性: 文脈が明確な場合、LLMは特定の意味を確率的に選択する(例:「走る」=運動)。これは、ある種の「近似的写像」のように振る舞うが、数学的な意味での一対一の写像(単射)や多対一の写像(全射)とは異なる。あくまで統計的なパターンに基づく推論であり、現実世界との直接的な対応を措定しているわけではない。

b. 哲学的観点

ウィトゲンシュタインの言語ゲーム: LLMは、言葉の意味を「使用」(文脈)から学習する点で、ウィトゲンシュタインの「意味は使用にある」に近い。しかし、LLMは「生活形式」(現実世界での実践や文化)を持たないため、言葉と世界の間の写像はテキストデータ内の関係性に限定される。
クワインの不確定性: クワインの「指示の不確定性」に照らせば、LLMが文脈で一意な意味を推定しても、それが現実世界の特定の対象に一意に対応するかは不明。LLMの「意味」はデータ内の統計的パターンに依存し、現実との直接的写像を保証しない。
フレーゲの意味と指示: フレーゲの枠組みでは、言葉の「意味」(文脈で決まる概念)と「指示」(現実の対象)が区別される。LLMは「意味」を文脈から学習するが、「指示」(現実世界の対象)への直接的アクセスを持たないため、完全な写像的関係を措定していない。


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