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テラヘルツ波で内耳蝸牛を観察、難聴など耳の病気の診断に期待
2025年06月11日 12時00分更新
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>> 難聴の多くは、耳の奥にある音をつかさどる器官である内耳蝸牛(かぎゅう)の障害が原因とされています。内耳蝸牛は頭蓋骨深部にあるため、光計測では骨を透過できず、X線撮影では被ばくのリスクがあり、内部の観察が困難です。
>>可視光と電波の中間帯に位置するテラへルツ波は、内部を被ばくさせずに観察できることから、安心安全な技術として注目されています。しかし、波長は約300マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルであり、それより小さなマイクロメートルレベルの対象物は観測できませんでした。
>>マウスを用いた実験により、テラへルツ波を利用して内耳蝸牛を観察しました。研究チームは、非線形光学結晶にフェムト(フェムトは1000兆分の1)秒オーダーの短い時間だけ強いレーザー光を照射すると、テラヘルツ波が局所的に発生して点光源として扱えることに着目。点光源から発生したテラヘルツ波が、蝸牛内部で反射して戻ってくるまでの時間を測定して距離や形状を調べる独自の手法と、機械学習を利用した画像解析法を開発しました。
>>これらを適用することで、内耳蝸牛内部の3次元構造をマイクロメートルレベルで初めて可視化し、断面観察にも成功しました。