21/12/28 20:26:39.51 V1Fedl+G.net
>>306
さすがに長くて論点も多く、
それも一つ一つが微妙な問題なので答えるのが難しいw
『神経質の本態と療法』の内容を実はもうはっきり覚えていないので
客観的に「悪書」かどうかわからない。
ただ森田正馬という人はいわゆる学者としてはかなり良い加減で、
たとえば「あるがまま」という用語にしても、
その場その場で違った意味で使っていたりとかで分かるように、
作品としての本の完成度というものには
ほとんど価値を置いておらず、ひたすら実用書として文を書いていて、
その意味で優れた本だと思う。
それとこっちの方が大きいんだけど、この本は自分が絶望的な引きこもり生活の中で、初めて
「これをやれば治るんじゃないか」と希望を感じた本だった。
それまで森田療法については概説書みたいなのでは知ってはいたけど、
本格的なのを手にしたのは初めてで、
精神交互作用などまさに自分の症状が説明されていて、
おまけに後ろの方の付け足しには自分と同じ症状まで載っていて、
それまで世界中で自分一人だけが異常な症状に苦しんでいると思っていたのが、
他にもいたんだと非常に心強い気がしたんだ。
だから正馬の唯一の理論的な本ということの他には、個人的な理由が大きいね。