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■電磁波の生体影響
1992年、英国のウイルソン博士の研究で、哺乳動物が微弱な電磁波にさらされると、メラトニンの分泌障害が発生することがわかる。また米国のペッカーと英国
のペリー博士の研究で、電磁波を浴びると脳の松果 体からの神経ホルモン、セロトニンの分泌が抑制され、ウツ状態に陥り精神異常をきたし、最悪の場合自殺に走ると
指摘される。
メラトニンもセロトニンも、トリプトファンから松果体でつくられる。メラトニンは、夜の光が弱い時だけ産生され、生体時計のような役割をし、ホルモンの放出や
血漿中の濃度、睡眠のパターンや思春期の開始、老化などの生体の様々な出来事やサイクルのタイミングのコントロールにかかわるとされる。
セロトニンという脳内物質が増えると、鎮静作用によってイライラが落ち着き、よく眠れるようになる。また メラトニンの分泌を促し、体内にメラトニンが増えると、
だんだん眠くなる。セロトニンの減少はウツと大変 大きな関係がある。
●北里研究所病院臨床環境医学センター 坂部 貢教授
電磁波に被曝すると、脳の中心部にある松果体が影響を受け、そこで作られるメラトニンというホルモンが 減少することがこれまでに報告されています。 この脳内
ホルモンは代謝、食欲、うつ症状などの作用に関わり、メラトニンが減少するとガンの発症率が増えるともいわれています。