18/03/22 00:17:34.16 l03SK/GT.net
これが本当ならなかなかショッキングだね
>DSM-IV策定時の議論 ― 診断の妥当性は明らかではない
>アスペルガーという言葉がこれほど浸透しているにもかかわらず、
>なぜ削除されるに至ったのか。
>DSM-5で「アスペルガー」カテゴリーが削除されることに違和感をもたれている方もおられるかもしれない。
>アスペルガー障害という診断名は1994年に発表されたDSM-IVで初めて掲載された。
>その前のバージョンのDSM-III-Rでは広汎性発達障害という上位概念は記載されていたが、アスペルガー障害という診断名は存在していなかった。
>1994年にDSM-IVにアスペルガー障害が掲載される。新しい概念であったため、掲載にあっては慎重な議論がされた。
>議論の中心となったのは、アスペルガー障害が障害として妥当性のあるものか? という議論だ。DSMというものは診断基準であるので、診断としての妥当性があるか否かが争点となるわけだ。
>アスペルガー症候群の妥当性を検討したのはDSM-IVの広汎性発達障害委員会である。
>彼らはアスペルガー障害・症候群の文献を検討し、妥当性のある一貫した障害であるエビデンスはほとんどないと結論づけている(Szatmari 1992; 1997)。
>しかし、実際には診断基準には掲載することになった。
>その理由は、(1)当時の社会状況では知的障害のないIQの高い自閉症をアスペルガー症候群と呼んでいたこと(この状況はいまも同じ)、
>(2)そのグループを指し示す言葉がアスペルガー症候群以外に無かったこと、
>(3)知的障害のない自閉症の存在がほとんど知られておらず、周知する必要があったという事情からだ。
>妥協案として「診断の妥当性は明らかではないが」と注釈がつけられつつ、アスペルガー障害はDSM-IVに記載された。
>DSM-IVのアスペルガー障害の診断名に「診断の妥当性は明らかではないが」という注釈がついていることなど、いまでは多くの人たちは知らないことだと思う。
>「そもそも論」なのだが、診断の妥当性などはじめから無かったのだ。