15/08/25 19:55:47.78 xzsq4n+o.net
>>726
ここでいう「アスペルガー症候群」は注釈のとおり
知的障害のない自閉症スペクトラム(と従来の診断基準で診断される人)
疫学調査から引っ張ってきた、けっこう高めに見積もった有病率だと思う
(一般人口における有病率を高く見積もるほどここで定義する犯罪親和率は低く出る)
井出が論拠とする藤川の調査ではここはPDD診断がおりる、および診断されうる群となっている
この調査一つだけを根拠としているわけでももちろんなくて、
ほかの複数の研究や司法統計と照らし合わせたうえで結論を導いてる
そのへんは、本をきちっと批判するためにもまず読んだらいいかな思う
後ろ向きに診断名をつける方法ではバイアスが掛かる可能性がある、のは確かにその通りなんだけど、
前向き研究以外に意味がないかといえばそんなことはなくて
「限定的ではあるが、こういう結果が得られた」という情報を発信することには
次の研究に繋げる重要な意義があると思うよ
ブログの人の指摘も「調査にはこういう不足がある」「言い方に配慮してくれ」という意見であって
井出の主張に決定的な齟齬があるとまでは言ってないので、
「不足を確認するためにさらに前向き研究をして議論を深める必要がある」以上のことは
実質言えないように見える
んで、アホみたいな予算をかけて前向き研究に挑むためには
まずは限定的でもきちんと手続きを踏んだ研究とその公表が必要なのでした
場合によっては前向き研究を行うよりも仮説的に対策するほうが安上がりかもしれないし