10/10/29 01:35:11 .net
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をパッと見てすぐわかる大きな違いが、M+では旁の縦軸が「乱れてる」こと。
「ノ」は「?」上部に押し出されるように右側にズレてゆく一方で、
「心」は旁の中心軸からはるか左側にふくらんで「?」の下まで
食い込んでるというあたり、あくまで旁の均整を崩してない新ゴに
比べると、極めて特徴的だよね。
これだけ見ると、実ボディ内になるべく余白を作らない、いわゆる
フトコロの深い字形にしているようにも見えるけど、よくフトコロの
説明に使われる「東」などでは、むしろ新ゴに比べてフトコロは
狭くなっていて、単なるフトコロ拡大指向というわけでもない。
では、M+というフォントにはどういう思想があるのかと考えると…。
自分から見ると、coz氏には、認知工学的な面では「部分的に
注目した場合のバランスを欠いてでも、字形に含まれる
各エレメントの特徴を大きくはっきりと見せ、実ボディ全体を
視認性・識字率の向上に使いたい」という指向がまずあり、
同時に、美的な面では「Frutiger~Myriad系のモダンサンセリフにある
設計思想の、和文フォントへの再組込と統合」という指向があるように
思ってる。