【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】at UNIX【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト127:名無しさん@お腹いっぱい。 NG NG.net 「お待たせしました。IDを見せてもらえますか?」 「さっきの爺さんに比べると、えらく手際が良いですね。」 お世辞ではない。事実、彼の動きはとてもスムーズで、ストレスをまるで感じさせないのだ。 見事な動きだった。彼は苦笑いを浮かべながら、 「つい最近配属されたばかりなんですよ。もっとも私も、いつまで現役で居られるか分かりませんけどね。」 俺は自分の耳を疑った。 「どうして?そんなに仕事が出来るのに。」 「この世界は、私たちが考えている以上に寿命が短いですから。(笑)前の前任者は結構長く勤めたみたいですけどね。」 寿命が短いのはパケットの宿命とは分かっていたが、ハードの連中も同じ不安を抱えているらしい。 128:名無しさん@お腹いっぱい。 NG NG.net 「ええっと。あなたの行き先は…。ああ、****.comですね。随分前に、あなたのお仲間が通り過ぎていきましたよ。」 「もしかして、俺が最後かな?」 「さあ、そこまでは分かりかねますが…。おっと失礼。」 さっと彼の腕が伸びた。俺が来た方向と反対側の方向、すなわち会社内に入り込もうとしたパケットを、彼がクイッとつまみ上げた。 鼻をクンクンさせているそいつを彼は、ヒョイと壁に叩きつけた。 目にも止まらぬ早業。俺は改めて思い知った。彼もまた「門番」なのだと。 しかし、彼が一瞬呟いた言葉を俺は聞き逃さなかった。 「許せよ…これも仕事なんだ…。」 彼はすぐに、笑顔を浮かべたが、それはほのかに苦味を帯びていた。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch