17/08/21 19:47:30.28 jTDFMnCy.net
☆灯台守の夜
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人間は矛盾に満ちた生き物だ。
眠り続けている夫をかいがいしく看病し続ける妻。
しかし願いが叶うのならば、その回復ではなく、見られるのに恥ずかしくないような自身の容姿、若さを求める。
この利他的なのか利己的なのか、その境目。目標の倒錯。
何だろう。理解しがたいが感じることができる。その人間らしさ。
途中のセリフも光る。
「君が思っているほど…君は不幸じゃないと思うよ」
これだけで一つの短編を作れそうだ。
人の矛盾を醜さを描いて、哺乳類から魚介類へと転換する物語へと持っていく。
これもまたあり得ないファンタジーのように思えるが、それを補佐するのが「描かない」ということ。
犬が魚を助けるシーン、魔法か何かで魚になるシーンをカットする。
結果だけを暗示することで軽いインパクトと、説得力を出している。
が、繋ぎの場面がやや薄いかもしれない。
「魚は自由ですよ……」からその結末まで、もう少しタメが必要だったように思える。