07/07/15 18:51:51 NGC4ZhXR.net
今年で93歳になる関東在住の祖母がいる 祖母は6年前から老人ホームにいる。
祖母が認識している俺の経歴はFランク大卒→京都大修士→京都大博士課程在学中。
実際はFランク大学卒業後は日々徒然なるままに過ごし、死を待つだけのニート。
入寮している祖母だけにはいい格好しようと思って数年前から嘘をついている。
もう現世で顔をあわせることもないと決心してからは嘘をつくことに罪悪感を
感じなくなってしまった。
バイトもここ2年間全くせず、人との会話も親と少しするくらい。外にもほとんど出ない。
そんな俺に最近、祖母が電話をかけてくる。
「元気かい?」「京都は寒いんじゃないの?」「京都はどんな町?」「あと何年で卒業?」
「元気だよ」「京都は快適でいい町さ」「来年、卒業で○○っていう大手企業から
採用もらったよ」
祖母が電話をかけてくるたびに塗り固められた嘘の数々。
「おばあちゃん、○○ちゃんと話できるのが楽しみ。老人ホームは何かと
気を使うことも多くてね」「携帯電話って難しいね(笑)○○ちゃんの番号
よく忘れる(笑)メモに書いておかないと」
そう、携帯電話を叔母に買ってもらってから祖母はは嬉しそうに色んな人に
電話をかけてるらしい。