20/02/22 23:56:38.77 H0gOxLaG0.net
>>58
(豆腐屋の自転車が クライアントの邸宅前の道を ラッパを吹きながら横切っていく)
(仕事を終え、豪邸の広い玄関から出てくる風間大介と ハンドバッグを小粋に肩に引っ掻けて歩く女性マネージャー)
マネ 「(背後の大介を振り向きながら) お疲れさまです。
そういえば さっき、ファンの子から 電話がありましたよ。 適当に あしらっておきましたけど」
大介 「…次の仕事は?」
マネ 「今日は これで終わりです。 最近、キャンセルが多くって。 (立ち止まる) ライバルが増えたせいですかね」
大介 「……(鬱々)」
マネ 「あのー、 言いにくいんですけど」
大介 「なんです?」
マネ 「私、今日までに していただきたいんです。 ちょっと 有望な新人の子の、面倒みようかな って」
大介 「……わかりました。 好きにして下さい」
(頷くと、踵を返して立ち去る女性マネージャー。 歩きながら 誰かに電話をかける)
マネ 「オッケーだって。 あっさりしたもんよ」
(玄関前の階段上に、一人 悄然と立ち尽くす大介)
(カブト 第27話より)