22/09/27 03:19:12.58 j+sQPazV.net
小豆とぎ橋 小泉八雲
出雲の国に小豆とぎ橋と言う小さな橋がありました
その橋を渡るときに謡曲「杜若」(かきつばた)を謡うとその橋の亡霊がたいそう怒るので
決して謡ってはならないと言われてました
ある日の晩その橋に「何があっても驚かない」と豪語する豪胆な侍がいました
「おう、これは小豆とぎ橋ではないか?
確か亡霊が怒るから杜若を謡うなと言われていたな」
侍は杜若を謡いながら橋をわたりましたが何も起こりません
亡霊の噂を笑い飛ばし家路に着きます
家の前まで来ると
「もし、、」青白い顔の痩せ細った女が声をかけてきて
「これを、、、」
なにやら小さな箱を手渡してきました
これは何だ?と訊く侍に
私の主からの贈り物ですと答えて
女はスーッと消えていきました
手にした箱はズシリと重く怪しい雰囲気を醸し出していました
侍が箱を開けると
そこには子供の生首が入っており
侍は腰を抜かし家の中に逃げ込むと
部屋の真ん中には首をもぎ取られた我が子の姿があったという