16/03/22 11:50:12.32 8GqWOQG+.net
航路データは、フェザーンの富の源泉であり生命線だからね。
誰かに盗まれでもしたら、フェザーンの優位の大半が消えて無くなるので、
フェザーンだけが独占し続けられる強固なシステムがあって然るべきだ。
そこで、俺は、航路データは、フェザーンの中枢にある量子サーバー上に
量子暗号化されて存在していた、という説を唱えるよ。
量子データとしてしか存在していないなら、ノークローニング定理により、
データを複製することはほぼ不可能だ。それまでバックアップが無かった
のも頷ける。
だが、オーベルシュタインは諦めていなかった。ひたすら「弱測定」を
繰り返すという気の遠くなるような手間をかけて、航路データのかなりの
部分を「推測」することに成功していたのではないだろうか?
そうして得られた「弱値」の集積が、件のバックアップなのではないか?