12/07/28 08:59:58.61 .net
いまさらながらだけどさ、光瀬龍の小説ってマイナーだよな
最初から破滅が仕組まれていて、主人公がどう頑張っても盛り返せず
破滅が避けられないことを確認して終わり
小説としては異端のテイストで、むしろ現代詩っぽい。こんな感じ。
鳥たちが帰って来た。
地の黒い割れ目をついばんだ。
見慣れない屋根の上を
上ったり下ったりした。
それは途方に暮れているように見えた。
空は石を食ったように頭をかかえている。
物思いにふけっている。
もう流れ出すこともなかったので、
血は空に
他人のようにめぐっている。