21/05/09 11:03:18.14 3M1l5nhT.net
>>8の主張は實に短絡的で幼稚な史観に本づく者であり、國家權力と民衆と云ふ單純な二項對立を前提とせるのは明かに村上重良「国家神道論」に本づく論たる縡は自明であり、
村上重良「国家神道論」を前提とせる宗敎學者島薗進の『国家神道と日本人』ですらも其の點は固より否定してをり、現行の歴史學・神道史・宗敎史でもさう云ふ史観は疾うに否定されてゐる。
>>8のやうな國家神道論の何が問題かと云へば、維新から昭和戰前に至る迄或一定の史観を以て一直線で認識され、維新期と昭和戰前期を安易に直結させる議論は固より言語道断でしかない。
維新期での祭政一致の理想は頓挫せるし、廢佛棄釋の實情も地域さが大きく全國一率ではなかつた。
明治期での神道及び宗教の諸政策は飽く迄も試行錯誤と紆余曲折との中で展開された者であり、其の初發の方針が終戰に至る迄決定的に全國を支配したと云ふ單純で一直線的な史観は固より成立たぬ。