21/02/28 01:54:33.49 NQ0hQvrG.net
>>914
■大日本帝国は、そもそも「民主主義国家」だったのか
1.「立憲君主制=民主主義」ではない
立憲君主制とは「君主の権力が憲法によって規制されている政体」のこととされ、その憲法の中身や「規制」の程度は問われていない
君主の国民に対する権力、政治に対する発言力が憲法それ自体によって与えられているのであれば、
その憲法の範囲内で国民に対する権力の行使や政治に対する発言をしていても、それは立派な「立憲君主」なのである
よって、「立憲君主制」とは、必ずしも「君主たる者、政治に口出しするべからず」「民主主義」ではないのである
2.大日本帝国は「民主主義」を標榜していたのか
「国政は、国民の厳粛な信託による」「正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」「主権が国民に存することを宣言」
現代の日本国は、憲法前文に上記のような文言を記すことによって「民主主義」を標榜している
ところが大日本帝国憲法には「民主主義」を標榜していることを伺わせるような文言は見当たらないのである
もっとも、「朝鮮民主主義人民共和国」という名称を見れば、「標榜している=民主主義国家」というわけでもないのだが
3.実際に「民意」を反映させる仕組みはどうだったか
大日本帝国の国会には衆議院と貴族院があり、『貴族院』は国民の選挙を経ない特権階級によって構成されていた
特権階級議員とは具体的には皇族議員、華族議員、および勅任議員であり、いわば「天皇側」の人間たちである
そして、帝国憲法第39条には、「一方の議院で否決された法律案は、同じ会期中に再び提出する事は出来ない」とある
衆議院がどれほどの多くの民意に支えられた法案を出しても、貴族院が否決すれば実現することはできなかったのである
「政治に民意を反映させることを天皇側勢力が妨げる仕組み」が、あろうことか憲法それ自体に組み込まれていたのである
なお、北朝鮮や中国にも選挙はあるので、「選挙が実施されていた=民主主義」というわけでもないと言えよう
以上より、大日本帝国とは
「民主主義国家」を標榜してなどおらぬうえに、国民の意思を天皇側勢力が握りつぶす仕組みまであるような国だったのである
これは果たして「民主主義国家」と呼ぶに値するのであろうか?