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日本会議は神社右翼
政権と密接な関係を持ちつつ、憲法改正を訴える任意団体「日本会議」。
取材を続けるジャーナリストが、近著でその危険性を明らかにした。
安倍政権のコアな応援団となっている日本最大の右派組織、日本会議を端的にどう
評すべきか。先ごろ上梓した『日本会議の正体』(平凡社新書)を取材・執筆しつつ考えたのだが、ある雑誌で対談した先輩記者・魚住昭さんの言葉に膝を打った。
「宗教右派の統一戦線」。魚住さんはそう評した。そのとおりだと私も思う。
1997年5月、当時の2大右派組織─日本を守る会と日本を守る国民会議が合併する
形で日本会議は発足した。現会員は約3万8千人、日本会議に呼応する
日本会議国会議員懇談会に名を連ねる衆参両院議員も約280人を数えるに至り、
組織の役職などには右派系の著名文化人、学者、財界人らが就いてきた。
初代会長はワコール会長だった塚本幸一氏。2代目会長は石川島播磨重工業会長だった稲葉興作氏。3代目会長は元最高裁長官の三好達氏。
現会長は杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏。
しかし、組織運営の中枢を担うのは新興宗教団体・生長の家に出自を持つ
元活動家の面々である。