17/10/26 07:23:21.93 Fy52tyIP.net
終戦72年。
かつての大戦への道のり、戦後の歩み、そして20世紀という時代が過ぎていきました。
われらは過去を心静かにふり返り、歴史の教訓の中から
未来への知恵を学ばなければなりません。
100年以上前の世界には、西洋諸国による広大な植民地が、広がっていました。
圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、19世紀、アジアにも押し寄せました。
その危機感が日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。
アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。
アジア勢として参戦した日露戦争は、今日では詮無き事ですが、当時、植民地支配のもとにあった、
多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけた面もありました。
ひろい世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決が広がり、
それまでの植民地化にはブレーキがかかりました。
しかし、この大戦は、1000万人もの戦死者を出す悲惨な戦争でもありました。
人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設、不戦条約をつくりあげました。
こうして戦争自体を違法化する、今日に至る国際社会の潮流が生まれました。
当初は、日本も世界に足並みを揃えているようでした。
しかし世界恐慌が発生、欧米諸国が植民地経済を巻き込んだ、
貿易のブロック化を進めると、日本経済はそれに伴う大打撃を受けました。
次第に日本は孤立感を深め、外交的、貿易的な行き詰まりを、
力の行使によって解決しようと試みる野卑な力が台頭していきました。
当時の日本国内の政治制度は、その暴走への歯止めたりえなかった。
こうして日本は、世界の大勢を見失っていきました。
満州事変、そして国際連盟からの脱退。
日本は次第に、諸国が壮絶な犠牲の上に築こうとした
新秩序への挑戦者となっていきました。進むべき針路を誤り、
戦争への道を進んで行きました。
そして72年前。日本は、敗戦しました。