20/01/15 21:10:55.45 vKHS7uzt+
>>959 つづき
しかし、この考えは言語の影響力を過小評価している。言語は世界観を表しており、また第5章英語教育と英語産業による精神の植民地化活様式の反映である、
ということは言語学では定説になっている。言語を学ぶことは、必然的にその考え方や文化を身に付けることになるのである。英語を手段化し、脱英米化した
としても、その文化的、認識論的影響から自由になることは不可能である。このように、「道具・手段としての英語教育論」は、英語支配の現実から、教師も
学習者も引き離してしまい、権力としての英語の存在をみえにくくするばかりか、英語教育を「技術的・道具的」なものに閉じ込めてしまい、社会的現実から
遊離したものにしている。そして、それにより、英語支配は不問に付されてしまい、肯定されてしまうのである。