18/08/08 21:47:24.58 VGEOVIz13
>>586
■材料と方法
7週齢(実験開始時)のddY系統の雄マウスを14匹使用した。マウスは±1℃に保たれた部屋で12時間ごとの明暗周期化で、水と餌(日本クレアCE-2)は任意に摂
取できるようにして飼育された。マウスは無作為に7匹づつ2つのケージにわけ、1つは実験群(電磁波暴露群)、もう1つはコントロール群とした。実験群はケージのすぐ横
にラットリペラーPAC-1C(Global Instrument Ltd.)を置き、2か月間その装置から出る電磁波に暴露した。電磁波の有効距離は1.5mとうた
われているので、コントロール群は実験群からケージを2m以上はなして電磁波の影響がないようにして飼育した。
装置の説明書には長時間の電磁波暴露によりネズミは水や餌の摂取量が減少し、衰弱するとなっているが、以前の実験ではそのような変化が見られなかったが、念のため実験
期間中は水と餌の摂取量と体重を測定した。
電磁波暴露を2カ月続けた後、実験群及びコントロール群のマウスはクロロホルム吸引で絶命させた後、精巣、精嚢、包皮線を摘出し、右側の精巣と、左右の包皮線及び精嚢
の重量を測定した。その後、それらの器官は乾燥機に入れ1週間以上乾燥させ、再度乾燥重量を測定した。
左側精巣は精子数の測定に使用した。Amman and Lambiase(1969)の方法に従って、脂肪の乳化を防ぐと共に粒状化を減らすために0.05%のトリ
トンXと100ppmの抗生物質Thimerosalを加えた0.9%NaCl溶液5ml中で精巣をホモジェナイズし、簡易ミキサーにかけた後再び、ホモジェナイズして
、冷蔵庫で保存し、計数を行った。試料は数日間は保存可能であった。計数には血球計算盤を用い、1標本から4つのサンプルをとり血球と同様に計測した。
データは平均値±標準誤差で表した。生殖器官の重量及び精子数の比較及び餌と水の摂取量の比較はt検定を用い、餌及び水の摂取量の時間経過の比較は繰り返しのない二元
配置の分散分析を用いた。