20/03/03 21:02:02.01 NjqAbeAG5
>>1038 つづき
同様の集束は、「負」の電離層ダクトによって達成できます。負のダクトとは、地磁気の磁力線に沿って伸びるプラズマ密度の減少
を指します。自然の負のダクトは、しばしばトラフ(凹み、くぼみ、谷)として知られています。このようなダクトは、自然なものでも
、HF加熱効果によって人工的に生成されたものでもかまいません。ダクトは、HF波の屈折を引き起こすのに十分なプラズマ密度勾配を
有することができます。「負」のダクトは、プラズマ欠乏のフィールドに沿った細長い領域であるため、負のダクトに伝播するHF波は
屈折率の正の変化を経験し、したがってダクトの中心に向かって波を集束します。これは、電離層ダクトによるHF集束の概略を示す図1
に図解されています。レンズの外側では、集束ビームがダクト内を伝播し、ダクトの壁で反射し、結果として焦点ノード(節点、中心点
、結び目)を生成します。電離層ダクトは、前述の「薄い」レンズよりもはるかに厚いため、「厚い」プラズマレンズと見做せます。