20/03/01 15:04:17.77 37jvXnvEJ
>>768
「大災害」に起因するリスクの証券化で再保険市場を代替
幾田 まずはCAT(キャット)債とはそもそも何なのか、歴史的な成り立ちを含めてお伺いしたいと思います。
新原 CAT債のCATとは、Catastrophe(カタストロフィー=大災害)の略で、保険リンク証券(ILS)の代表的な形態といえます。
1994年にドイツのハノーバー再保険が、自社で引き受けている保険のリスクを証券化することで投資家に移転するために初めてCAT債
を発行しました。CAT債の仕組みは、保険会社、再保険会社が引き受けている保険リスクを証券の形で取り込むことにより、そのリスク
を反映した保険料としての金利が投資家に支払われるというもので、実質的には再保険、再々保険の代替として機能します。再保険や
その他保険リンク証券と最も異なる点は、CAT債がセカンダリで取引される、つまり高い流動性と価格透明性を持っていることです。